自殺の増加

去年1年間の自殺者が、一昨年より7.1%増え、3万4427人になり、「経済・生活問題」や「勤務問題」で自殺した人が合わせて1万人を超えました。また30代の自殺者が17%も増えています。

1年間の交通事故死が1万人を割り込むようになり、阪神・淡路大震災で6000人余りの人がなくなったとしてあれだけ大問題になりましたが、その何倍もの人が毎年「自殺」しているというのは、まったく異常なことです。

自殺、過去最悪3万4427人…経済理由12%増 (読売新聞)

自殺、過去最悪3万4427人…経済理由12%増 (読売新聞)

 昨年1年間の全国の自殺者は、3万4427人で一昨年より7.1%(2284人)増え、統計を取り始めた1978年以降で最悪だったことが22日、警察庁のまとめでわかった。
 負債や生活苦など「経済・生活問題」が原因の自殺が初めて8000人を突破するとともに、40?50代の自殺者では動機のトップを占め、リストラや倒産など厳しい経済情勢に苦しむ中高年の実態を浮き彫りにしている。
 人口10万人当たりの自殺者数(自殺率)で見ると、前年より1.8人増の27.0人。男女別では、男性が8.2%(1883人)増の2万4963人、女性が4.4%(401人)増の9464人だった。自殺率では男性が40.1人、女性は14.5人となった。
 動機は、病苦などの「健康問題」が1万5416人と最も多く、「経済・生活問題」が8897人、「家族問題」が2928人、仕事の失敗など「勤務問題」が1878人の順だった。
 中でも「経済・生活問題」の増加が著しく、前年を12.1%(957人)も上回り、過去最悪だった。さらに原因を具体的に分類すると、「倒産」や「事業不振」がほぼ横ばいだったのに対し、「負債」を理由とした自殺が5043人で、一昨年より21.7%増えた。「生活苦」は13.1%増の1321人、「就職失敗」は18.1%増の183人だった。
 年齢別では、60歳以上が3.7%増の1万1529人、50歳代が1.8%増の8614人、40歳代が12.6%増の5419人。60歳以上と50歳代は過去最悪だった。
 急増したのが、初めて4000人を超えた30歳代の自殺。一昨年を17.0%(668人)上回る4603人だった。専門家は「40?50歳代がリストラで減り、30歳代にも仕事の負担が重くのしかかるようになり、過度のストレスを抱える人が増えたのではないか」と指摘している。
 一方、小中学生の自殺者は93人で、前年より57.6%(34人)増。高校生も前年比29.3%増の225人だった。[ 2004年7月23日5時12分 ]

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