イタリア女性記者の証言

イラクで解放されたイタリア人記者が、解放直後、米軍に銃撃された事件で、当時の様子を証言。

記者は、検問所でもなかったし、自動車は普通のスピードで走っていたと主張。「検問所に高速で接近してきたので」というアメリカ側の言い分とまっこうから食い違っています。

解放伊女性記者:「米兵いきなり発砲」誤射当時を証言(毎日新聞)

解放伊女性記者:「米兵いきなり発砲」誤射当時を証言

 【ローマ海保真人】イラクの武装集団から解放後、米兵の誤射で負傷し帰国したイタリア紙「イルマニフェスト」の女性記者、ジュリアーナ・スグレーナさん(57)は5日、誤射当時、護送車が通常のスピードで走っていたと証言、「銃撃は正当化されるものではなかった」と語った。
 ANSA通信によると、入院中の軍病院でイタリアの捜査担当判事に対し証言した。それによると、現場は米国防総省が発表したような検問所ではなかった。護送車は高速でも走っておらず、パトロール中の米兵が車に照明をあてた直後、いきなり発砲したという。
 スグレーナさんはまた国営イタリア・テレビに対し「当時は解放されてほっとした状態で、同乗の治安当局員、ニコーラ・カリパーリ氏(50)と話していた」と語った。突然の銃撃に、カリパーリ氏は自分にもたれかかって倒れこみ死んだという。スグレーナさんは「私を守ってくれようとしたのだと思う」と話している。
 スグレーナさんから話を聞いた友人によると、カリパーリ氏は車内から電話で関係当局と会話をし、米・イタリア側とも護送車が通行することを十分に認知、警戒していたはずだったという。
 イタリアのフィーニ外相は「この事件により米国との関係が損なわれることはない」と述べているが、今後、イタリア軍のイラク駐留の是非をめぐる論議が活発化しそうだ。[毎日新聞 2005年3月6日 18時42分]

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

1件のコメント

  1. 何度もイラク入りしている諜報員が乗った車が検問中のアメリカ軍を刺激するような行動をとることはきわめて考えにくいですから、アメリカ軍の誤射(あるいは計画的行為)である可能性が高いと思います。

    なるべく公正でありたいとは思っても、イタリア側の主張に理があると思えてならないのは、やはりわたしの中でアメリカへの信頼が決定的に損なわれた結果かもしれません。

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