今週の「九条の会」(5月22日まで)

憲法:改憲反対、立場超えて 「西部みんなの九条の会」結成――池田町で大会/徳島

 戦争放棄などを定めた憲法9条の改憲に反対する「西部みんなの九条の会」(高井房子代表)の創立大会が21日、池田町の町総合体育館で開かれた。
 作家の井上ひさしさんらが昨年6月に結成した「九条の会」に呼応して結成。美馬市やつるぎ町、三好郡など県西部在住のメンバーら約50人が出席した。年額500円の会費など会則を決めた後、故三木武夫首相夫人の三木睦子さんらを顧問とする役員体制を決定。最後に「思想、信条、党派、宗教など立場を超え、憲法9条を輝かすことを目的にして会を結成した」などとする創立大会アピールを行った。
 同会によると、現在の会員数は約150人。役員の元高校国語教諭の詫間敬久さん(71)は「今後は会員の数を増やしながら、講演会やパンフレット配布などを通して憲法9条を守る大切さを訴えていく」と話した。【津島史人】[毎日新聞 2005年5月22日]

「原爆の日」に設立を 「九条の会・栃木」が集会

 憲法九条の改正阻止を目的とした「九条の会・栃木」の呼びかけ人集会が21日、県総合文化センターで開かれた。約30人の参加者は組織体制や具体的な活動について活発に意見を出し合い、「原爆の日」の8月6日に設立総会開催を目指すことなどを確認した。
 昨年6月に東京で作家の大江健三郎さん、哲学者の梅原猛さんら著名人9人が結成した「九条の会」の趣旨に賛同した県内の弁護士や大学教授らが呼び掛け人となった。
 4月中旬の第1回集会の時点で22人だった賛同者は、この日までに122人まで拡大。集会では冒頭、宇都宮大学名誉教授の宮本栄三さん(75)があいさつ。「九条を守ることは子や孫を守る運動でもある。悲惨な戦争を二度と起こさないためにも一緒に頑張ろう」と訴えた。[下野新聞 2005/05/22]

出版OB九条の会集う 日常の行動 積み重ね強調

 「出版OB九条の会」の結成記念の集いが21日、東京・神田神保町で開かれ、出版業に携わっていた関係者ら約80人が参加しました。
 1月に結成を呼びかけ、約400人が加入しています。同会の呼びかけ人、太田良作氏(元「主婦の友」社)が「戦後60年、日本が戦争をしてこなかったのは、大変すばらしいこと。憲法『改正』の動きがあるが、憲法九条は守りぬかなければならない」とあいさつ。
 吉田好一氏(同)が「憲法九条改悪に反対する請願」署名を集め、衆・参両院議長あてに提出することや同会ニュースの発行を提起。印刷、新聞、放送、映画、マスコミ関連の会と共同して行動する可能性を明らかにしました。
 埼玉大学名誉教授の暉峻淑子さんと雑誌『世界』の岡本厚編集長が講演。暉峻さんは「『男女の特性』を認めるとした自民党の改憲案は、男女平等に逆行する。これは20年も昔の古い発想」だとのべ、自民党の姿勢を批判。憲法を守るために「今日は何をした」という日常の行動が9条を守る必須条件とのべました。
 岡本さんは、政府与党は憲法9条の改憲によって、日本社会を変え、一人ひとりの生き方まで変えようとしていると指摘。「永田町(改憲派の国会議員)が一部マスコミを利用し、広報・官報のような報道で、ある意味、世論操作をする」という現在のジャーナリズムの実態に警鐘を鳴らしました。
 参加者から、各地で取り組まれている運動の紹介が相次ぎました。
 敗戦を18歳のときにむかえたという埼玉県所沢市の男性は「今年、生まれて初めてビラまきをした。これから9条を守る行動を続けていきたい」と話していました。[2005年5月22日「しんぶん赤旗」]

四日市で憲法九条守る会発足 市民ら120人が参加

 戦争放棄をうたう憲法九条を守ろうと、「九条の会・よっかいち」の設立の集いが21日、四日市市安島の市文化会館で開かれ、市民ら約120人が参加した。
 作家の井上ひさしさんや哲学者の梅原猛さんらが昨年6月に呼びかけた「九条の会」アピールに賛同し、有志が市内でも結成。今年1月から会員を募り、現在、市内の50?60代を中心に約220人が名を連ねる。
 集いは、「翼をください」と「戦争を知らない子どもたち」の合唱で始まり、事務局の坂東行和・四日市大総合政策学部教授が「9条は世界の宝。四日市からも発信したい」とあいさつした。
 続いて、事務局の会員女性が憲法9条を高らかに朗読。会場から大きな拍手を受けた。寺川史朗・三重大人文学部助教授による「憲法改正の方向性と日本の行く末」と題した記念講演もあり、参加者らは熱心に耳を傾けていた。
 同市生桑町の伊藤温子さん(79)は「戦争体験者として黙っていられないと思い、参加した。首相の靖国神社参拝など最近の風潮では許せないことが多い」と話していた。
 九条の会・よっかいちでは今後、県内や全国各地の九条の会と交流を図り、学習会や署名活動を展開する。(発知 恵理子)[中日新聞 2005/05/22]

憲法改正:「九条の会」第1回準備会 平和と憲法への思い語り合う―高島/滋賀

 作家の井上ひさし氏らの「九条の会」アピールに賛同する高島市の市民有志が19日、同市安曇川町の藤樹の里ふれあいセンターで「高島市・九条の会」(仮称)の第1回準備会を開いた。
 会には教員OBや僧侶、主婦ら約20人が参加。憲法に関するビデオを見た後、「私の戦争体験、平和と憲法への思い」について参加者がそれぞれに語り合った。今後、月1回程度のペースで準備会を開き、100人の呼びかけ人が集まった段階で会を結成。1000人以上の賛同者を募って、改憲阻止のためのさまざまな運動を繰り広げていくことを確認し合った。【森岡忠光】[毎日新聞 2005年5月20日]

九条を守ろう  呼びかけの奥平さん 同大で20日講演

 憲法九条を守ろうと昨年発足した「九条の会」呼びかけ人の奥平康弘・東京大名誉教授による講演会「改憲に抗して」が20日午後6時から、同志社大寒梅館(京都市上京区)で開かれる。無料。申し込み不要。問い合わせは主催の「同志社九条の会」準備委へ。[京都新聞5/20付]

九条の会:那須町内の有志で発足/栃木

 憲法九条を守ることを目的とした「那須町九条の会」が17日、発足した。建築家ら町内の有志が、作家の井上ひさしさんら有識者が設立した「九条の会」に応じ、町民たちに呼びかけた。
 同会は、井上さんたちの九条の会と連携しながら、映画「日本国憲法」の上映や勉強会を重ね、九条を守る活動に取り組んでいく方針だ。
 17日は午後6時半から町文化センターで、元レバノン全権大使の天木直人氏を招いて「日本外交に九条改正は必要か」と題した記念講演を開き、集まった人たちに会への参加を呼び掛けた。
 同会への問い合わせは、事務局担当の松永昌樹さん。【柴田光二】[毎日新聞 2005年5月18日]

※元記事に書かれていた連絡先の電話番号等は削除しました。

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

1件のコメント

  1. 尊敬する坂東行和教授がご病気と聞き、菰野町のご自宅へお見舞いかたがた参上しました。どうか早くご回復されますように願っています。先生のご回復と三重9条の会の訴えが燎原の火のごとく広がりますよう期待しています。
    日中友好協会和歌山県連合会副理事長、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟理事・和歌山東支部長林 幸三

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