読売日響第444回定期演奏会 ブルックナー交響曲第6番他

当日のチラシ

15日(木)、仕事を終えて、サントリーホールへ。ポーランド出身のスクロヴァチェフスキの指揮で、ブルックナーの交響曲第6番を聴いてきました。

  • スクロヴァチェフスキ:管弦楽のための協奏曲
  •       (休憩)
  • ブルックナー:交響曲第6番 イ長調

スクロヴァチェフスキの振るブルックナーは、以前にオペラ・シティで聴いたことがあります。すべての楽器の音が聞こえなければいけないというのが彼の大原則で、だから、彼のブルックナーは、フォルテで全楽器が鳴り響かせているときだって管や弦の音の大きさを微妙に変化させて、普通だと大音量の中に埋没してしまうような音楽が突然聞こえてきたりして、なかなか新鮮な気分になります。

今回の交響曲第6番でも、出だしから、ふわっと弦の音を弱めたなかから木管の旋律が浮かび上がってきて、いきなり引き込まれてしまいました。しかも、全体としては妙に重くならず、しかも“ブルックナー休符”はしっかり楽しませてくれる演奏でした。

指揮台で振っているスクロヴァチェフスキ氏のお姿はといえば、どっかそのへんのおっさんが手をぐるぐる振り回しているだけなんですが…。(^_^;) どこから、あんな素晴らしい演奏がでてくるのか、不思議でなりません。

前半は、指揮者スクロヴァチェフスキー氏ご自身の作品(1986年作曲、1988年改定版)。第1楽章 アダージョ・ミステリオーソと第2楽章 アダージョの2楽章。第2楽章には「アントン・ブルックナーの昇天」というタイトルが付いていますが、曲の感じはブルックナーふうというより、まるっきりの現代音楽です。

オーケストラのメンバー全員が参加できるという曲だというだけあって、舞台の上にはピアノやハープ、銅鑼、大太鼓、小太鼓、マリンバまで並んでいて、ほんとにいっぱいいっぱいの状態。ブルックナーの演奏も相当大人数ですが、今日ばかりは、それが少なく思えたほどでした。

それにしても、隣に座った若いニーチャン。なんとコンサートホールに、レジ袋ご持参。さすがに演奏中は足下に置いてましたが、それでも足を組み替えたりする度に、シャリシャリ音がする…。なんで、そんなもん、会場に持ち込むんだよ?! ホール側だって、こんなもん持ち込ませんなよ?? (`ヘ´) プンプン。

【演奏会情報】指揮:スタニラフ・スクロヴァチェフスキ/演奏:読売日本交響楽団/コンサート・マスター:デヴィッド・ノーラン/サントリーホール、午後7時開演

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

5件のコメント

  1. TBありがとうございます。おっしゃるとおり楽器間のバランスの取れたいい演奏でしたね。とても感心いたしました。

  2. GAKU様 さらにコメントもいただき恐縮です。DVDになった4月のブル7の演奏会についても書いておりますのでご覧頂けると幸甚です。これからもよろしくお願いします。

  3. ピンバック: はろるど・わーど
  4. GAKUさん、こんばんは。
    TBをありがとうございました。

    私はスクロヴァさんのブルックナーが少し苦手なのですが、
    それでもやはりあの一貫したアプローチ。
    説得力がありますよね。感心しました。

    それにしても読響の常任にスクロヴァさんとは!
    これは楽しみですよね!

  5. ピンバック: River of Tears blog

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