「つくる会」の奇々怪々(続報)

日日不穏日記 – またも<つくる会>をめぐる混乱からTBをいただき、教えていただいた情報ですが、「つくる会」は、昨日紹介した「つくる会」のWebニュース「八木会長『解任』。新会長に種子島理事を選任」を全文取り消し、あらためて、八木会長、藤岡副会長の「辞任」、新会長選出の経過を発表しています。

新しいニュースを読むと、事務局長解任のゴタゴタは昨年9月あたりから始まっていたようです。といえば、やっぱり原因としては、「つくる会」教科書の採択率が0.4%で終わったことがあると考えるのが自然でしょうね。

「FAX通信第165号」の全文取り消しについて(つくる会Webニュース:2006年3月1日)

平成18(2006)年3月01日(水)
「FAX通信第165号」の全文取り消しについて

「FAX通信第165号」の全文取り消しについて

                              平成18年3月1日
                     新しい歴史教科書をつくる会会長
                                  種子島 経

 昨日2月28日午後6時ころから<八木会長「解任」。新会長に種子島理事を選任。>というタイトルのついた「つくる会FAX通信第165号」と称する文書が送信されました。

  これは種子島会長が昨日午後4時に発信を指示したFAX通信の内容をさしかえた者が流したもので、全文を取り消します。種子島会長が指示した本来の文書を以下に掲載します。これを本来のFAX通信第165号としてお取り扱い下さい。

——————————————————–

新しい歴史教科書をつくる会の人事についてのお知らせ

                            平成18年2月28日
                    新しい歴史教科書をつくる会会長
                                 種子島 経

  新しい歴史教科書をつくる会は、2月27日に理事会を開き、八木秀次会長、藤岡信勝副会長が理事会の決定に基づきそれぞれ辞任しました。また、宮崎正治事務局長は、2月末日をもって退職することが決定しました。
  新しい会長に、種子島経を選出し、副会長と事務局長は近日中に選ぶこととしました。これら一連の人事について、若干の背景説明をさせていただきます。
  当会では、昨年9月に、宮崎事務局長の退任人事が進められましたが、当人の同意を得ることができませんでした。
 去る1月16日に開催された理事会でも意見集約ができず、その結果、西尾幹二名誉会長と、遠藤浩一、工藤美代子、福田逸、藤岡信勝の四人の副会長が一斉に辞任、または辞任の意思を表明しました。そのうち、藤岡副会長は、関係者の説得により副会長に留まりました。
 その後、解決に向けて執行部内で努力が続けられましたが、2月27日の理事会では、まず、宮崎事務局長について、事務局長としての資質と会の運営を混乱させた責任を問い、退職を決めました。次いで、八木会長については、この間の会運営について指導力を欠き、事態を混乱させた責任が問われ、辞任が決定しました。また、八木会長は、昨年12月、事務局員数名と中国を訪問し、知識人と歴史認識について討論しましたが、その旅行についての軽率さが批判されました。
  藤岡副会長については、執行部の一員としての責任を問う形で辞任が求められました。
  ここまでの決定により、昨年9月の総会で選出・紹介された執行部は全員姿を消す形となり、新たに種子島理事・元副会長を会長に選任し会の再建に当たらせることになりました。
 会員の善意と浄財で成り立つ当会で、このような不祥事が起きたことは誠に遺憾であり、関係者に深くお詫び申し上げます。もとより力不足ではありますが、ゼロ・ベースからの会再建を目指し、より広く会員の声を反映させるシステムを取り入れるなど、会の前進のため精力的に取り組んで参る所存ですので、皆様方のご支援とお力添えを切にお願い申し上げます。
                                         (以上)
——————————————-

新しい歴史教科書をつくる会会長

種子島  経(たねがしま おさむ)  元BMW東京(株)社長

  昭和10(1935)年、福岡生まれ。東京大学教育学部社会教育学科卒業後、同法学部私法コース卒業。川崎重工業入社後、アメリカ・ドイツ等での勤務を経て、BMW社に転じ、BMW東京(株)代表取締役社長、同社特別顧問、フォルクス・ワーゲン・グループ・ジャパン(株)特別顧問を歴任。平成11年から新しい歴史教科書をつくる会理事、平成13年から17年まで副会長、昨年秋より再び理事。平成18年2月27日付で会長に就任。
 著書として『モーターサイクル・サム、アメリカを行く』(プレジデント社 1976)、『Z1開発物語』(グランプリ出版 1985)以上、1990年にライダース・クラブ社より再版。『異色のライダー清原明彦物語』(グランプリ出版 1985)、『外資系の強さを日本企業に生かす82のポイント』(第二海援隊 1999)、『くたばれ!リストラ ? 日露戦争に学ぶ経営・人生』(ミルトス 2002)などがある。

投稿日:
カテゴリー: 教育

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

1件のコメント

  1. つくる会の中心に、以前は共産党の熱心なシンパだった教育者がいることをご存知でしょうか。彼は、突然態度を豹変させて右翼運動に転換しててしまいます。勿論その様な人は多いのでしょうが、現場によってたたず空論を交わしていると色々なことが起きるでしょう。中国に行って論戦するのは当然のことと思いますが。しかし、わたしの周りでフォルクスワーゲンは、故障が多と言う人が多いし、整備の質も問題があるという話を聞きます。何より、友人で次にワーゲンに買い換える人はほとんどいません。まず、しっかりしたワーゲンのサービス体制を「つくる」方が大事では。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください