学校へ行くと疲れる…

子どもたちの“いま”を窺い知ることのできる調査2つ。

1つは、小中学生の1割が学校は「楽しくない」と思っていること。これを少ないと見るか、多いと見るべきか。何にせよ、学校が「楽しくない」理由の6割が「めんどうくさい」、5割が「つかれる」、3割が「うるさい」とは…。「友だちづきあいが疲れる」27%というのも相当深刻化も…。

もう1つは、「お金が一番大切」と考える中学生が26%、高校生だと30%にものぼるという調査。もちろん、多数は「お金はコツコツ働いて貯めるもの」と考えているのだが、およそ3割が「お金が一番」というのは…。

「面倒くさい、疲れる」 小中学生1割、学校楽しくない(朝日新聞)
「お金が一番大切」高校生の3割 マネーゲーム肯定4割(朝日新聞)

「面倒くさい、疲れる」 小中学生1割、学校楽しくない
[asahi.com 2006年05月18日12時08分]

 学校が楽しくないという子どものうち、6割がその理由として「めんどうくさい」を挙げ、5割が「からだがつかれる」、3割が「まわりの声がうるさい」と答えたことが、東京都内の約2万2000人の公立小中学生を対象にした都養護教諭研究会の生活調査でわかった。
 都養護教諭研究会は、都内にあるすべての国公立の小・中、盲・ろう・養護学校の保健室の先生が所属する。04年秋、小学校110校の4?6年生、中学校94校の1?3年生約1万1000人ずつに調査した。
 結果によると、学校が楽しいかという問いに「楽しくない」と答えたのは小学生の10%の約1000人と、中学生の11%の約1300人。
 その子らに「勉強がわからない」「友だちづきあいがつかれる」「いじめられる」など10の理由を示して、複数回答で答えてもらったところ、最も多かったのが「めんどうくさい」で63%(小学生59%、中学生66%)だった。
 続いて「からだがつかれる」が49%(小学生46%、中学生52%)、「まわりの声がうるさい」が33%(小学生31%、中学生34%)が並ぶ。いずれも「勉強がわからない」(小中平均30%)、「友だちづきあいがつかれる」(同27%)を超えた。

「お金が一番大切」高校生の3割 マネーゲーム肯定4割
[asahi.com 2006年05月18日08時02分]

 「お金が一番大切」と考えている子どもが、中学生で26%、高校生で30%――日本銀行内に事務局を置く金融広報中央委員会が17日発表した「子どものくらしとお金に関する調査」で、そんな結果が出た。マネーゲームで稼ぐことを肯定的にみる割合も中学生の30%、高校生の41%に上る。同委員会は、子どもたちの金融経済をめぐる知識が必ずしも十分でないとして、金融教育の普及に力を入れる方針だ。
 「お金が一番」と答えた割合は、小学生の低学年は25%で、高学年になると12%に減るが、中高で増加に転じる。「小学校時代は家庭や学校での教育が浸透していったん減るが、その後、社会での実体験などを経て変化しているのではないか」と同委員会はみる。
 「お金はコツコツ働いてためるもの」との答えが中学74%、高校66%を占めた一方、「賭け事で稼ぐのは悪くない」も中学34%、高校45%に達し、お金への意識は揺れているようだ。
 小遣いの平均月額は、中学生2738円、高校生5590円。中学生の50%、高校生の94%が専用の携帯電話をもち、月の使用額で最多価格帯は5000?1万円だった。
 調査は初めて実施。昨年12月?今年3月に全国の小中高506校に調査票を郵送し、8万7447人から回答を得た。

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