次期首相の日中・日韓関係改善を求める声

キャンベル元国防次官補代理が、米政府は日中関係・日韓関係の解決にむけて日本に働きかけるべきだと発言。

米国:日本に注文「次期首相は中、韓関係により注意を」(毎日新聞)
靖国取り上げる可能性少ない(NHKニュース)

↑NHKニュースの見出しは「靖国取り上げる可能性少ない」になっていますが、ニュースの中で、キャンベル元国防次官補の発言を取り上げ、外交関係者の間で、日中関係改善のために日本政府にはたらきかけるべきだとする動きがあることを紹介しています。

米国:日本に注文「次期首相は中、韓関係により注意を」
[毎日新聞 2006年6月28日 10時48分]

 【ワシントン及川正也】29日の日米首脳会談を前に知日派のマイケル・グリーン前国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長とカート・キャンベル元国防次官補代理が27日、ワシントン市内で記者会見し、日本のアジア政策に注文を付けた。
 両氏とも小泉純一郎首相の靖国神社参拝で悪化した日中、日韓関係の改善が「ポスト小泉」の重要課題になるとの認識を示した。
 ブッシュ政権にいたグリーン氏は「複雑な問題だ。次期首相は日中、日韓関係により注意を払うべきだ」と述べた。ただ、靖国参拝については中国が批判すればするほど日本国民は反発すると指摘し、「米政府が日本に(解決を)強いるのは問題だ」と強調した。
 一方、クリントン政権にいたキャンベル氏は靖国参拝によって「アジアでの日本の勢いが失速している。米国は日本に問題を解決するよう働きかけるべきだ、という考えに同調する」と述べ、日本と協議するよう促した。

靖国取り上げる可能性少ない
[NHKニュース 6月28日 11時2分]

 アメリカの外交筋から日本と中国の関係を懸念する声が上がるなか、ホワイトハウスの高官は、ワシントンで日本時間の29日に行われる日米首脳会談では、ブッシュ大統領の側から小泉総理大臣の靖国神社参拝の問題を取り上げる可能性は少ないとする見方を明らかにしました。
 ホワイトハウスの高官は、27日、記者団に対し、29日に行われる日米首脳会談では、日米の強固な同盟関係を確認するとともに、北朝鮮の核やミサイルの問題が議題になるという見通しを示しました。そして、会談でブッシュ大統領が小泉総理大臣の靖国神社参拝の問題を取り上げるかどうかについては「微妙な国内問題に触れるのにふさわしい場とは思えない」と述べて、可能性は少ないとする見方を明らかにしました。
 一方で、アメリカの外交筋からは、日中関係の今後を懸念する声が上がっており、アジア外交を専門とするキャンベル元国防次官補代理は「日中関係はかつてないほど悪化している。両国が緊密な同盟国であり、友情で結ばれているのなら、時に耳に痛いことも進言すべきだ」と述べ、ブッシュ大統領は靖国問題を取り上げることをためらうべきではないとする考えを示しました。

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