護衛艦の火災は乗組員の放火だった

青森県沖合でおきた取材ヘリの墜落事故。実はこのヘリは、海上自衛隊の護衛艦でおきた火災の取材のために飛んだものだった。で、その護衛艦火災は、実は乗組員の自衛隊員が放火したものだった。

護衛艦火災は放火 乗組員逮捕(NHKニュース)
海自護衛艦内に火を付けた乗組員逮捕…墜落ヘリの取材対象(読売新聞)
護衛艦火災で自衛隊員逮捕 容疑で「忙しく気めいる」(共同通信)

護衛艦火災は放火 乗組員逮捕
[NHKニュース 7月10日 22時20分]

 今月6日、青森県大間町の沖合で墜落したヘリコプターが取材に向かっていた海上自衛隊の護衛艦で起きた火事は、21歳の乗組員が火をつけたのが原因とわかり、海上自衛隊の警務隊は10日夜、この乗組員を建造物損壊の疑いで逮捕しました。
 逮捕されたのは、神奈川県の横須賀基地所属の護衛艦「さわゆき」の乗組員で海士長の木村一大容疑者(21)です。海上自衛隊大湊地方警務隊の調べによりますと、木村海士長は、今月6日の午前3時すぎ、青森県の下北半島の沖合を航行していた護衛艦「さわゆき」(2950トン)のいかりを巻き上げるための装置が設置された部屋で、持っていたライターを使って布きれに火をつけて室内の床や天井の一部を燃やしたとして、建造物損壊の疑いが持たれています。火はおよそ20分後に別の乗組員によって消し止められ、火事によるけが人などはいませんでした。
 調べに対して、木村海士長は「自分が火をつけた」と容疑を認めているということです。この火事をめぐっては、青森朝日放送がチャーターし、アナウンサーやカメラマンなど4人が乗り込んで取材に向かっていたヘリコプターが墜落し、1人が死亡、3人が行方不明となっています。護衛艦「さわゆき」の米丸祥一艦長は「乗組員から逮捕者が出たことはたいへん遺憾です。今後とも警務隊の捜査に協力するとともに、いっそうの指導に努めます」とコメントしています。

海自護衛艦内に火を付けた乗組員逮捕…墜落ヘリの取材対象
[2008年7月10日22時33分 読売新聞]

 海上自衛隊大湊地方警務隊は10日、横須賀基地所属の護衛艦「さわゆき」の乗組員で海士長・木村一大(かずひろ)容疑者(21)を建造物等損壊容疑で逮捕した。
 発表によると、木村容疑者は今月6日午前3時半ごろ、青森県尻屋崎沖を航行中の「さわゆき」艦内で、持っていたライターで布片に火を付け、同艦の床や天井の一部を焦がすなどした疑い。
 この火災を取材していた青森朝日放送の取材ヘリが同日昼、青森・大間崎沖で墜落する事故があり、1人が死亡、3人が行方不明となっている。
 木村容疑者は容疑を認めているという。

護衛艦火災で自衛隊員逮捕 容疑で「忙しく気めいる」
[2008/07/10 22:42 共同通信]

 海上自衛隊の護衛艦「さわゆき」(2,950トン)で6日未明発生した火災で、大湊地方警務隊(青森県むつ市)は10日、ライターで布に火を付けて床や天井を焼いたとして、建造物損壊の疑いで、乗組員で海士長の木村一大容疑者(21)を逮捕した。
 この火災を取材中だった青森朝日放送(青森市)のアナウンサーら4人が乗ったヘリコプターが6日正午前に青森県大間町沖で墜落。1人が死亡し、3人が行方不明となっている。
 調べでは、木村容疑者は6日午前3時10分ごろ、青森県東通村の尻屋崎沖を航海中だったさわゆきの動力室で、機械などをふくため保管されていた布に持っていたライターで火を付けて放置し、床や天井を焼くなど艦内を損壊した疑い。
 木村容疑者は数カ月前に、さわゆきに配属されていて、調べに対し「以前勤務していた部隊よりも忙しくて気がめいってしまい、火を付けてしまった」と話しているという。

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