今週の「九条の会」(9月30日まで)

全国各地の草の根でがんばる「九条の会」の活動を、インターネットのニュースの中から拾い集めました。総選挙ですっかり途絶えてしまいましたが、また再開します。

「九条の会ちりゅう」結成3周年のつどい

[asahi.com 2009年09月30日]

 10月4日午後1時30分?午後4時40分、知立市広見3丁目の中央公民館講堂。第1部は沖縄がテーマの集会。第2部は講演。講師は龍谷大学法科大学院の森英樹教授、演題は「改憲論のゆくえと私たちの展望」。参加協力費500円。問い合わせは桜井さんへ。

九条の会が創立3周年で講演会/南足柄

[神奈川新聞 2009年9月27日]

 戦争放棄をうたった憲法九条を守ろうと活動する市民グループ「南足柄・九条の会」の設立3周年を記念した「講演と文化のつどい」が27日、南足柄市関本の市文化会館小ホールで開かれた。全国「九条の会」・事務局長で小森陽一東京大学大学院教授が講演し、250人が集まった。
 小森教授は「国際問題を軍事力ではなく、平和的な外交交渉で解決していこうという日本の憲法九条は世界的にも注目を集めている。海外の新聞でも大きく報道されるなど、世界中でその大事さが自覚されはじめている」と紹介し、「いちばん自覚していないのが日本人かもしれない。草の根で大切さが理解されるようにがんばろう」と訴えた。
 北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議にも触れ、「唯一の被爆国として日本は、核保有国のアメリカやロシア、中国にも核兵器廃絶を約束させるべきだ」と述べた。
 つどいでは、地元の障害者や子どもたちによるヨサコイ踊りや車いすダンスも披露され、イベントに花を添えた。

「戦争は両方悪い」 映画監督の神山征二郎氏が講演

[中日新聞 2009年9月27日]

 岐阜市長良地区の住民らでつくる「長良九条の会」の結成3周年を記念し、同市出身の映画監督の神山征二郎さん(68)=中日文化賞受賞=が26日、岐阜市の北部コミュニティセンターで「戦時下の青春」と題して講演。昨年公開された自らの作品で、学徒出陣を前に硬式野球の早慶戦に臨む学生の姿を描いた「ラストゲーム 最後の早慶戦」などを題材に戦争の悲惨さを訴えた。
 作品の舞台は、第2次世界大戦中の1943年。6大学野球も中止される中、最後まで夢をあきらめない若者の姿や、時代の流れに逆らえない切なさを描いた。
 神山さんは、当時の両大に進学し、映画にも登場する岐阜商業(現・県岐阜商業高)の野球部OBらの恋愛秘話などを交えながら「戦争さえなければ、彼らも生きていたかもしれない」と作品を回想。
 「戦争はどちらかがいいとか悪いとかではない。両方が悪いに決まっている」と批判し、「戦争をしたらどうなるかということをわれわれは知った。(戦争を放棄した)素晴らしい憲法を日本は持っている」と護憲の必要性を訴えた。

9条守る共同呼びかけ 広島「宗教者九条の和」がシンポ

[2009年9月27日(日)「しんぶん赤旗」]

 「宗教者九条の和」は26日、宗教者として憲法9条を守る取り組みを広げようと、広島市でシンポジウムと“平和巡礼”を行いました。キリスト者、仏教の各宗派など宗教・宗派を超えて約250人が参加しました。
 第九条の会ヒロシマ代表世話人の岡本三夫氏が基調講演し、「憲法9条を21世紀のロードマップとして生かしていかなくてはならない」と語りました。
 シンポジウムでは、岡本氏のほか、日本基督教団牧師の宗藤尚三、広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーの両氏が報告しました。
 宗藤氏は、戦前の侵略戦争に協力した宗教界の歴史に触れ、「宗教者が反戦に取り組むには戦前の反省が不可欠だ」と指摘。リーパー氏は「宗教者が立ち上がって、戦争や核兵器に固執する政府や政治家に『それは間違っている。戦争は絶対にやめよ』という声を突き付けなくてはならない」と訴えました。
 広島県9条の会ネットワークなど各宗教者「九条の会」が活動を報告したあと、憲法9条を輝かせるため「宗教者としての使命を果たす決意」を訴えるアピールを採択しました。
 アピールの採択後、参加者は、会場からかつて日清戦争時に大本営がおかれた広島城まで“平和巡礼”をし、市民に9条を守る共同を呼びかけました。

よみがえる「禁演落語」 戦時中に封印 「心に留めてほしい」/立川談之助さん 全席公演へ

[2009年9月24日(木)「しんぶん赤旗」]

 戦争中、軍部の圧力下で封印された「禁演落語」がありました。「こんな時代があったことを心に留めてほしい」。立川談之助さんが、封印53演目の全席公演を決意。26日、スタートします。
 東京・台東区の本法寺。境内に3メートル余の石碑があります。「はなし塚」です。建立は太平洋戦争開戦直前の1941(昭和16)年10月。当時の講談落語協会や寄席関係者が、廓噺(くるわばなし)や妾(めかけ)・間男物など「時局にふさわしくない」53演目を選定、目録を塚の下に埋めました。

寄席も臨検

 芸術、芸能への軍部の圧力が強まり、寄席にも官憲の「臨検席」ができていました。芝居や映画は事前検閲できるけれど「なまの芸」の落語は何が飛び出すのかわからない。いっそ全面禁止にという事態に直面して「自主規制」の形で先手を打ったものらしい。
 封印作には、明烏(あけがらす)、品川心中、三枚起請など名作も多い。「こんなネタまで禁止とは、恐ろしい時代だと思う」と談之助さん。封印の日、塚の前で僧侶と神職による「葬式」をしました。談之助さんはこれを「落語家特有の皮肉で当局への反発」と見ます。
 封印作には、当時すでに「博物館入り」していた白銅やつづら間男、廓大学など今では誰もやらないものもあります。速記本や録音テープを探し出して発掘。「現代にも通じる形で再現してみたい」と言います。

平和でこそ

 数年前から、戦争を語り継ぐ会などで「禁演落語」を紹介。話題になり、全国各地の「9条の会」などで口演するうちに、今回の企画が生まれました。「3年をめどにゴールしたいし、落語のよさをもっと知ってほしい」と意欲を見せます。
 53演目は46年に封印を解かれましたが、実はその後、第2次「禁演落語」がありました。民族芸能を守る会の茨木俊事務局長によると、47年、GHQの指令で仇(あだ)討ちや武士道礼賛物20演目が追放されました。「埋めたり掘ったり忙しいことだが、3度目があってはならない」と茨木さん。「平和であってこその落語です」と、今回の企画に期待を寄せています。
   ◇
 第1回禁演落語を聞く会は26日午後2時、東京・中野区のなかの芸能小劇場で。談之助さんと立川吉幸さんが出演。活弁の坂本頼光さんがゲストで当時の「国策映画」を紹介します。当日1500円、予約1200円。問い合わせ03(6316)5752。

平和を願う連凧を揚げる・越谷9条の会

[東武よみうりウェブ版 2009.9.21 (越谷市)]

 9日9時9分、「憲法第9条は日本の誇り、世界の宝」と書いた連凧が越谷市の荒川用水路の空に昇る。「平和を願う連凧」の催し。主催は越谷9条の会。
 参加者の1人、家所柳作さん(81)はかつて陸軍幼年学校に通っていた。空襲も体験し多くの友人の死を見てきた。「忘れられない体験です。戦後、戦争について学びましたが、学べば学ぶほど平和の大切さが分かります」と凧を見上げながら語る。
 「憲法は国のあり方の目標を示すもの。国際協力や他国の脅威を理由に憲法に手をつけようとする動きは根本的におかしい」と同会の代表の1人石河秀夫さん。いずれも静かな口調の中に9条を守ろうという決意がにじむ。
 同会は多くの人の参加を望み「スローガンだけの集会ではなく、楽しみも交えていろいろな形で集いを持ちたい」(石河さん)と話す。
 10月30日?11月1日の文教大学学園祭では大声コンテストを行なう予定。愛とくらしと平和を越谷の地で叫ぶという催し。楽しい工夫を交えて地道な活動は続く。

澤地久枝さん:来月3日、石岡で講演会/茨城

[毎日新聞 2009年9月21日 地方版]

 ノンフィクション作家で国際平和を訴える活動でも知られる、澤地久枝さんが来月3日、石岡市民会館で「いのちの重さ」と題して講演する。
 澤地さんは1930年、東京生まれ。71年「妻たちの二・二六事件」でデビューし、代表作の「滄海(うみ)よ眠れ」ではミッドウェー海戦で戦死した日米の兵士たちの記録を克明に追うなど、戦争の悲惨さを伝える作品が多い。また、憲法改正の動きに異を唱えようと、作家の大江健三郎さんらと「九条の会」設立を呼びかけた。会は全国で7000以上の組織に広がり、講演会は「石岡地域憲法9条の会」が実行委員会を務める。
 入場には整理券が必要。実行委は「入場無料だが、開催に50万円ほどかかる。ぜひ1口500円の賛助金に協力してほしい」と話している。問い合わせは事務局・稲田さんまで。【橋口正】

オバマセンベイを試作 「核廃絶」米大統領の演説に共感

[毎日新聞 2009年9月17日]

【宮城】◇OBAMA SENBEI

◇「ホワイトハウスに贈りたい」??仙台市の焼き版師・瀬川満夫さん(77)

 草の根の平和活動に取り組む仙台市青葉区の焼き版師、瀬川満夫さん(77)が、「核廃絶」に言及したオバマ米大統領のプラハ演説に共感し、その精神を食べて分かち合う「OBAMA SENBEI」(オバマセンベイ)を試作した。平和活動を通して関係を深めた大崎市古川の市民団体「ふるかわ九条の会」と「ふるかわ平和のつどい」のメンバーに試作品を25日に見てもらい、せんべい表面の字句の修正や英語版を検討してもらう。
 オバマ大統領は4月、訪問先のプラハで「核兵器を使用した唯一の国の大統領として、同義的責任を感じる」と述べ、核廃絶の意思を示した。瀬川さんは大統領の平和志向に期待し、以前から製造する憲法9条にちなんだ「九条せんべい」に次ぐ「OBAMA SENBEI」の製造を決めた。
 瀬川さんは13歳で仙台空襲に遭い知人を失った。後年、平和活動を続ける中で十数年前に「九条せんべい」を考案。作家の故小田実氏らが注目して海外で配るなどし、せんべいは平和憲法を世界に伝える役目を小さいながら果たしてきた。「OBAMA SENBEI」もその延長線上にある。
 一方、2団体もオバマ大統領の姿勢に賛同し、米どころ・大崎から「コメの鎖」を世界に伸ばし、一方の先端を大統領に握ってもらう「コメの鎖キャンペーン」を今春まで展開。瀬川さんも協力したいきさつがある。
 「OBAMA SENBEI」は県産の米粉原料。2枚1組で販売価格は100円の予定。これまでの売り上げは、せんべいの製造費用とアフリカ緑化基金に寄付してきた。瀬川さんは「不都合な字句があれば改善し、ホワイトハウスに贈りたい」と話している。【小原博人】

益川敏英さんが代表世話人に 憲法9条京都の会

[京都民報 2009年9月16日 13:02]

 憲法9条京都の会は15日、京都市左京区の京都会館会議場で「9条京都のつどい」を開き、新しい9条署名を集める活動や憲法集会を11月3日に開催することなどを確認。ノーベル賞物理学賞受賞の益川敏英氏を代表世話人に選出しました。
 320人の参加者を前に事務局長(世話人)の小笠原伸児弁護士は、昨年6月の同会発足以降毎月9日に取り組んだ憲法署名が多数集まったことや学習会を35回実施したことなどを報告するとともに、9条改悪に反対する新しい署名の国会提出を目指す活動や憲法集会(11月3日)の成功をめざす取り組みなどを提案しました。
 世話人には先の益川氏とノートルダム教育修道女会会員の鎌田論珠、立命館大学国際関係学部の君島東彦、版画家の黒崎彰の4氏を選出。代表して益川氏が「戦争を変えるために憲法9条を変えると提起されれば反対の声はあがる。しかし、改憲の提起の前から反対の声を大きくすることで、憲法改正草案を出させないことが必要。改憲を断念させる運動を全国の仲間と展開しよう」とあいさつしました。
 憲法学者の山内敏弘龍谷大学教授(世話人)が、「憲法をめぐる情勢と私たちの課題」と題して記念講演。総選挙の結果について、「主権者である国民が自らの一票で国政を動かせると実感したことは、大きな意義を持つ」とのべ、また、「改憲派議員が多数落選したことも評価できる」とも述べました。
 また、新しく生まれる民主党政権が憲法にどういう態度をとるかついては、「まだわからない」と指摘しつつ、「当面の課題として、海上自衛隊のインド洋での給油活動中止や海賊対処法廃止、日米地位協定の見直し、非核三原則の法制化など、民主党がマニフェストや国民新党・社民党との政権連立合意書でうたっていることを実現させることが必要。全国各地の『九条の会』でがんばろう」と訴えました。
 さらにシンガーソングライター・茶木みやこさん(世話人)がライブを行いました。

九条の会・津:「不安定な政治、今こそ」 5周年記念に350人/三重

[毎日新聞 2009年9月13日 地方版]

 「九条の会・津」(菅野照代事務局長)は12日、結成5周年記念集会を津市西丸之内の津リージョンプラザで開いた。
 集会には約350人が参加。同会事務局の川村俊夫さんが「いまこそ輝かすべき憲法九条」と題して講演した。川村さんは、平和条項を定める国などを紹介し、「憲法を支えるのは国民。各地で『九条の会』が結成されているのは、9条を守ろうという人々の意思の表れだ」と話した。
 その後、全国の「九条の会」設立の呼びかけ人で、昨年12月に89歳で亡くなった評論家の加藤周一さんの講演の様子を紹介したDVDを上映した。菅野事務局長は「政治が不安定な今こそ、9条を大切に思う人が結束し、反戦を主張しなければならない」と話している。【大野友嘉子】〔三重版〕

憲法講演会:奥平・東大名誉教授「9条守っていこう」――青森

[毎日新聞 2009年9月13日 地方版]

 東大名誉教授で憲法学者の奥平康弘さん(80)の憲法講演会(県九条の会など主催)が12日、青森市堤町1の市文化会館であった。約400人の聴衆を前に奥平さんは「9条の問題は想像力の問題。想像力を発揮することで憲法を守っていこう」などと訴えた。
 奥平さんは、04年6月に発足した「九条の会」の呼びかけ人の一人。日本国憲法について「世界的な存在になりつつある」とし、「政府は憲法9条の平和的側面をPRしてこなかった」と話した。
 また、憲法改正論議について「国際軍事貢献というスローガンの下で議論が展開されてしまうと、改正に反対しないと変な方向にいってしまう」とけん制。奥平さんは「混迷の中である種の兆しが見えている今こそ、想像力を持って平和ないい社会をつくろう」と呼びかけた。【後藤豪】

平和の鐘突き:9月9日午前9時9分 大阪宗教者ら祈り

[毎日新聞 2009年9月9日 9時56分(最終更新 9月9日 11時30分)]

 日本国憲法9条の「不戦」の誓いを広げようと、大阪宗教者九条の会の会員らが9日午前9時9分、大阪府内外の約20の寺院や教会で「平和の鐘突き」をした。西暦から順に9が並ぶ機会を活用し、宗教・宗派を超えた平和の祈りをささげた。
 会は仏教、キリスト教、天理教などさまざまな宗教者ら約500人で構成。改憲手続きを定めた国民投票法施行が来年5月に迫る中、平和憲法を守る運動を強化しようと、新たな団体・個人を加えて今年3月に発足させた「府下宗教者九条交流会」が企画した。
 このうち、大阪市中央区久太郎町4の真宗大谷派難波別院(南御堂)には、イスラム教徒、キリスト教徒を含む約70人が参加した。別院の僧侶らが梵鐘(ぼんしょう)を9回突き、荘厳な音を響かせた。同派瑞興寺(ずいこうじ)の清(きよし)史彦住職(57)は「世界で一番進んだ憲法を守るだけでなく、誇りを持って広め、9条を輝かせたい」と話した。【立石信夫】

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

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