ヴォカリーズの魅力&日フィルの音ってこんなに綺麗だったの?! の巻

日フィル第189回サンデーコンサート(2009年10月18日)

ラザレフ月刊第2弾!! ということで、池袋の芸術劇場に行って参りました。(^^;)

  • ハチャトゥリアン:バレエ音楽《スパルタカス》より
    • 情景とクロタムルスの踊り
    • スパルタカスとフリーギアのアダージョ
    • アイギナとバッカスのバリエーション
  • グリエール:コロラトゥーラ協奏曲
  • ラフマニノフ:ヴォカリーズ
  • チャイコフスキー:交響曲《マンフレッド》

今日もラザレフさんはノリノリでした。(^^;)

で、2曲目と3曲目は、ソプラノの幸田浩子さんが歌うのですが、歌詞はなく、「ア〜、アアア〜」と歌い続けるヴォカリーズです。でも、それがとてもいいんです。2曲目なんて、このヴォカリーズの歌声とオーケストラのコンチェルト。実際、歌とオケとの掛け合いなんかもあって、思わず聞き惚れてしまいました。

後半は、チャイコフスキーの「マンフレッド」。先日の東フィルのコンサートで、プレトニョフ指揮で聴いたばかりでしたが、今日の演奏はうって変わって、集中力とダイナミズムにあふれていました。(最後、演奏が終わったあと、ラザレフさんがなかなか手を下ろさず、ちょいと引っ張りすぎた感がありましたが…) 日フィルも、ラザレフがオケを大音量で鳴り響かせても、決して崩れないあたり、本当に見事でした。

それにしても、1曲目から、日フィルの音が本当に綺麗に響いて、ラザレフになってからホントに音が変わったなぁ?とあらためて感心してしまいました。p(T-T)qウルウル

アンコールは、チャイコフスキーの「白鳥の湖」から「4羽の白鳥の踊り」。例のチャッチャッチャ、チャーラララッラ、ってやつです。マンフレッドの名演奏のあとにアンコールでもないだろうという気もしましたが、ラザレフが指揮しながら、指揮台の上でくねくねと踊ってみせるもんだから、会場からは笑いも起こるほど。ロシア音楽の楽しさを、お客さんに堪能してもらおうというラザレフのサービス精神があふれておりました。(^_^)v

【関連ブログ】
東条碩夫のコンサート日記 10・18(日)アレクサンドル・ラザレフ指揮日本フィルハーモニー交響楽団

【演奏会情報】 日本フィルハーモニー交響楽団第189回サンデーコンサート
指揮:アレクサンドル・ラザレフ/ソプラノ:幸田浩子/コンサートマスター:木野雅之/ソロ・チェロ:菊地知也/会場:東京芸術劇場/開演:2009年10月18日 午後2時半?

ところで、金曜日(16日)の新日本フィルの定期演奏会。指揮はルーマニア出身のイオン・マリン、ピアノ・ソロはフランスのジャン=エフラム・パウゼ。

  • ベートーヴェン:序曲「コリオラン」 op.62
  • リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
  • マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」

トランペットとホルンのトップの出来が悪く、弦も不揃いで、全体として集中力や精彩に欠けた演奏。指揮は派手だけれども、内実がともなっていない感じ。とくに「巨人」は、あれこれいじりすぎた結果、この作品のピリピリした緊張感や鬱屈したところががまったく伝わってこない。

そのなかでは、ジャン=エフラム・パウゼがアンコールで弾いたドビュッシーの「花火」(前奏曲集第2巻より)が秀逸だった。

演奏日時が違うので、一概には言えないが、ブログでもマリンの指揮にたいする不満が散見された。

【関連ブログ】
新日本フィル/指揮イオン・マリン/ジャン=エフラム・バヴゼ(p) – あれ、これ、ゆる、ゆら感想記
マリン&新日のユニーク1番 – くらしっく日記2
竹林 : 新日本フィル多摩定期他

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

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