横浜まで出かけた甲斐がありました

日フィル第256回横浜定期演奏会(2010年4月24日)
日フィル第256回横浜定期演奏会(2010年4月24日)

高関健さんがショスタコーヴィチを振るというので、横浜まで足を伸ばして、当日券で日フィル横浜定期演奏会を聴いてきました。

  • ハイドン:交響曲第100番 ト長調 《軍隊》 Hov.I-100
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調 op.93

弦が非常に鮮明な音を響かせていて、弱音部の微妙な表情が伝わってきました。さらにホルンをはじめとして金管の音が見事。フォルテシモの部分でも、かつての日フィルのようにともかく鳴り響かせるのではなく、こんな演奏ができるようになったんだと、あらためて日フィルの変化を実感しました。

とくに期待した第2楽章は4分ちょいという、私好みの速めのテンポで、10番のもつ独特の緊迫感を堪能させていただきました。

それにしても、ハイドンとショスタコーヴィチとは、大胆なプログラム。「軍隊」は1793-94年の作曲、ショスタコの10番は1953年と、その間160年。オケの編成は前後半ともに14-12-10-8-7で、第1バイオリンと第2バイオリンを左右に分けた対抗配置。ハイドンには大きすぎて、ショスタコにはやや小ぶりという編成ですが、あえてそれで押し通すことによって、交響曲という音楽形式がどれほど発展したかを実感することができました。

僕は、ふだんは、ハイドンをまったく聴きません。モーツァルトだって滅多に聴かず、ハイドンにいたってはCDは1枚も持っていません。しかし、今日の演奏は、ハイドンってひょっとするとモーツァルトよりおもしろいかも、と思わせるもの。ちょっと関心がわいてきました。

で、アンコールはチャイコフスキーの「葦笛の踊り」(くるみ割り人形から)。なんでショスタコのあとにチャイコフスキーなのか? という疑問はありつつも、ちょっと緊迫感ありすぎて肩の凝りそうな雰囲気が、ふわっと明るくなったのは事実。

しかし、この曲を聴くと、思わず「お父さん!」といいたくなってしまうのは困ったもんです……。

ということで、横浜まで足を伸ばした甲斐があったと大満足で帰ってきました。(^_^)v

【関連ブログ】
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【演奏会情報】 日本フィルハーモニー交響楽団第256回横浜定期演奏会
指揮:高関健/コンサートマスター:扇谷泰朋/ソロ・チェロ:菊地知也/会場:横浜みなとみらいホール/開演:2010年4月24日 午後6時

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

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