いまどきの子どもは忙しすぎる?!

博報堂生活総合研究所が10?15歳(小5?中3)の子どもたちを対象とした調査を実施。

「欲しいもの」では、54.8%がお金、54%が「いい成績」、35.5%が「時間」と回答。また、「もっと増やしたい時間」では、64.9%が「睡眠時間」、61.9%が「友だちと過ごす時間」、そして驚くことに31.9%が「ぼんやりすごす時間」と答えている。

ほかにも、41.6%が「時間的ゆとりがない」と答えたり、「放課後や休日に友達の家へよく遊びにいく」という子どもが、53.4%(1997年)から39.4%に大きく減少したり、51.1%が「塾へ行かないと不安だ」と思っているなど、追い立てられる子どもたちの実態の一端をうかがい知ることができる。

博報堂生活総合研究所のリポートは、↓こちらから。

10?15歳調査 「時間が欲しい」、ゆとりなく…
[MSN産経ニュース 2007.11.4 00:48]

 10代前半の子供たちは、塾や習い事で多忙ななか、友人関係を円滑にこなしながら、趣味を伸ばせる場を確保し、自分らしさを失わないようやりくりしている?。博報堂生活総合研究所が7月に首都圏の10?15歳(小5?中3)800人を対象に実施した子供の生活アンケートで、こんな現代の子供像が浮かび上がった。
 同研究所は平成9年にも同様のアンケートを行っており、当時と比べて顕著なのがゆとりのなさ。10年前は「時間の余裕がない」と答えた子供は30.6%だったが、今回は41.6%。「いま欲しいもの」では「時間」(35.5%)、「自由」(33%)が上位に入り、「もっと増やしたい時間」では「睡眠時間」が64.9%で1位になった。
 友人と遊ぶ時間も減っており、「放課後などに友人宅へ行く」は前回と比べ14ポイント減った。一方、「学校で確保している友人数」は66人と大幅に増加。「いじめをした経験」は23.3%と2割を超えており、「自分が被害者にならないよう広く浅く交際を保つ」傾向も垣間見える。
 こうした子供が自分らしさを発揮できるのが「習い事」や「スポーツ」の場。「いましたいこと」で最も伸び率が大きかったのが「時間制限なくスポーツをする(34.5%)」、「山のように読書(22.8%)」で、それぞれ約7ポイント増だった。「習い事は自分で決めた」は51%で、自主的に自分を磨こうとする姿勢がうかがえる。
 同研究所では「この世代は、少子化や教育改革、デジタル化など、環境激変が当たり前。その中で流されず、自分を保とうとする姿はクールで現実的」としている。

子供たちのほしい物ベスト3は「お金・いい成績・時間」―博報堂「子供調査」
[MarkeZine編集部 2007年11月01日 16:20]

 博報堂生活総合研究所は、小中学生を対象に行った調査をもとに、この10年の子供の意識や生活行動の変化をまとめたレポート「子供の生活10年変化」を発表した。
 博報堂生活総合研究所は、小学4年生から中学2年生を対象に、1997年と2007年に行った調査の結果から、子供たちの生活行動や意識の違いを比較分析するレポートを発表した。
 その特徴から「アフターバブル・キッズ」(1992?97年生まれ)と「アメンボキッズ」(1982?87年生まれ)と名づけられた両者は、社会情勢や教育環境などの影響を受け、この10年でさまざまな変化を見せている。「欲しいものは何ですか?」という質問に対して、1位はいずれも「お金」。同じく2位は「いい成績」だが、その割合は44.9%から54.0%と1割も増えており、成績アップに対するプレッシャーを感じさせる。また、2007年で 3位の「時間」は10年前の26.1%から35.5%に増加している。
 「もっと増やしたい時間は?」に対する回答のトップ3は、「睡眠時間」「友達とすごす時間」「ぼんやりすごす時間」。「テレビゲームをする時間」は10年前から10.1%マイナスの19.8%にとどまった。こうした状況からか、「時間的ゆとりがない」と感じている子供の割合は41.6%に達している。
 交友関係を見ると、友達の数は51人から67人に増加しており、子供たちがもっと知りたいことのトップは「友達の話」(48.1%)で、「音楽や歌手の話」「スポーツの話」を上回っている。また、「感動して涙を流すのは?」という問いには約85%が、映画、ドラマ、本を挙げ、「学校行事など実体験」は13.6%にとどまっている。
 「年齢やお金、時間を考えずに、親にしかられることもないとしたら、今何をしてみたいか」という質問については、「デパートで好きなものを買う」「毎日遊園地で遊ぶ」「好きなスポーツをし続ける」という選択肢が上位に並んだが、10年で最も大きく伸びたのは「山のように本を買って読み続ける」(22.8%)。「好きな楽器を演奏しつづける」「彫刻したり絵画や小説を書き続ける」という回答も見られた。

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