日歯連疑惑…だんだん際限がなくなってきた

朝日新聞が、日歯連の献金が、自民党の政治資金団体・国民政治協会を経由する形で処理されたらしいと報道しています。個々の議員に直接献金した場合は政治資金収支報告書に金額と団体名が明記される訳で、それをごまかすためにこういう方法が取られたものですが、問題は、それに自民党の事務局が関与した可能性があること。これが本当だとすると、自民党ぐるみの不正献金問題ということになります。

日歯連献金、迂回に自民事務局関与(朝日新聞)

日歯連献金、迂回に自民事務局関与

 日本歯科医師連盟(日歯連)が自民党の政治資金団体「国民政治協会」経由で同党の国会議員に迂回(うかい)献金していたとされる問題で、日歯連の前常任理事・内田裕丈容疑者(63)が「自民党本部に現金を持参して、党事務局幹部に預け、日歯連が指定した議員に配るよう依頼した」と周辺関係者に話していたことがわかった。同党事務局幹部がこの現金を同協会に入れて通常献金の形式に整えていたとみられ、党事務局が迂回献金に関与していた構図が浮かび上がった。
 同協会経由の迂回献金としては、日歯連から同党の佐藤勉衆院議員(52)に500万円が提供された疑惑が表面化しているが、関係者によると、佐藤議員あての献金も内田前常任理事が現金を党事務局に持参し、直接渡していたという。
 政治資金の透明化のため、本来なら同協会で寄付を一本化したうえで党へ入金する手順を踏むべきなのに、党事務局が自ら献金を受け取り、この献金システムを形骸(けいがい)化させていたことになる。東京地検特捜部でも経緯を把握している模様だ。直接受け取れば、党による迂回献金がしやすかったという事情があったとみられている。
 関係者によると、日歯連の会計担当だった内田前常任理事は01年11月20日ごろ、東京・永田町の自民党本部を訪れ、党事務局幹部に3000万円を渡したという。内田前常任理事は「1000万円二つ、500万円2つの計4つの封筒に分けた。各封筒に議員名を書き、500万円の1つに佐藤議員の名前を書いた」と話し、事務局幹部に佐藤議員ら4議員に渡してもらうよう頼んだ。日歯連からは同日付で別に1000万円の支出があり、他の議員に提供する名目で出金された疑いが浮上している。
 授受の後、内田前常任理事は、同協会から11月20日付で発行された3000万円分の領収書を受け取っている。しかし、前常任理事は関係者に「国民政治協会がどこにあるか知らない。自分では協会に現金を振り込んでいない」と話したという。
 また、内田前常任理事は、3000万円を渡した数日後に佐藤議員から「受け取りました。ありがとうございます」とお礼の電話を受けたといい、特捜部にも同様の供述をしている模様だ。
 関係者によると、日歯連からの3000万円は、預かった党事務局側が日歯連名義で同協会の銀行口座に振り込んだとみられ、正当な献金を装っていた疑いがあるという。
 佐藤議員は当時、厚生労働政務官で、かかりつけ歯科医初診料の条件緩和を厚労省側に働きかけたことがわかっている。
 内田前常任理事は、贈賄罪などで起訴され、公選法違反容疑で勾留(こうりゅう)中。 迂回献金について同党事務局は「捜査中のことでもあり、お答えを差し控えたい」としている。
 国民政治協会は「協会への献金は銀行振り込みが原則で、日歯連から直接振り込んでもらっていると認識している。党が代行して振り込むことはあり得ないと思う」と話している。
〈迂回献金〉 業界団体の政治団体が直接、特定の政治家の政治団体やその政治家が代表を務める政党支部に寄付すると、両者の資金的なつながりが政治資金収支報告書で明らかになる。だが、政党や政治資金団体を経由すれば、両者の関係は分からなくなる。「ひも付き献金」とも呼ばれ、政治資金の透明性確保などを目的とした政治資金規正法の趣旨に反する。こうした献金を許せば、わいろ的資金の授受も可能になり、献金システムそのものの信頼性が根底から失われることになる。[「朝日新聞」2004年08月13日(金) ]

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