アラ還のオッサンがマルクスの勉強やらコンサートの感想やらを書き込んでいます

堕天使のパスポート

2004年8月15日 at 22:41:39

堕天使のパスポート

東京は午前中かなり激しい雨でしたが、午後雨が上がった後、3日連続で映画を見てきました。

見てきたのは、「アメリ」のオドレイ・トトゥが出演する「堕天使のパスポート」。若いカップルや女性が多かったですが、実は、不法移民労働者と臓器売買が絡んだサスペンス映画です。

主人公はオクウェ(キウェテル・イジョフォー)というアフリカ出身の不法移民。昼間は、1つの許可証を複数の人間で使い回すという怪しげなタクシー会社の運転手、夜は朝までのホテルのフロント係という生活。同じホテルのメイド・シェナイ(オドレイ・トトゥ)の部屋でソファーを借りて寝ているが、彼女が日勤だから、顔を合わせないというのがルール。ある夜、そのホテルの一室でトイレが詰まっていた。オクウェが詰まっているものをとりだしてみると、それは人間の心臓だった…。

ということで、ミステリー仕立てになっていますが、背景にあるトルコ系不法移民の問題はなかなか深刻です。

シェナイもトルコ系難民で、「政治難民」であるにもかかわらず働いていたということで、移民局に追いかけられます。オドレイ・トトゥは、たどたどしい英語でムスリム女性の役を好演しています。実は…だったというキウェテル・イジョフォーは、見るからに“サスペンスの主役”という感じのキャラですが、ホテルに出入りする娼婦(ソフィー・オコネドー)、とりあえず現実を楽しまなければという感じのドアボーイ(ズラッコ・ブリッチ)、それに困ったオクウェに力を貸す中国難民グオイ(ベネディクト・ウォン)などの脇役が社会の“隙間”で生きる人たちの姿を生きいきと演じて、彼らを利用してあくどく儲けるホテルの支配人(セルジ・ロペス)とともに、主役の2人を盛り上げています。オドレイ・トトゥを楽しみに見に行った人にはちょっと期待はずれだったかも知れませんが、なるほど2003年度アカデミー賞オリジナル脚本賞ノミネートだけのことはあると納得できる作品です。

公式ホームページ

【映画情報】
監督 スティーブン・フリアーズ/脚本 スティーブン・ナイト/製作 トレイシー・シーウォード/出演 キウェテル・イジョフォー、オドレイ・トトゥ、セルジ・ロペス、ソフィー・オコネドー、ズラッコ・ブリッチ、ベネディクト・ウォン/2002年イギリス映画

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2 Responses to “堕天使のパスポート”

  1. 堕天使のパスポート 5

    国を捨てて自由を求める女と愛する国を追われた男。サスペンスタッチの娯楽作に仕上げてあるが、テーマはかなり重い。

    我々日本人にはあまり縁のないような気がする移民…

  2. 映画/堕天使のパスポート

    「アメリ」が大人気だったオドレイ・トトゥ。 「愛してる、愛してない」ではストーカ

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