モナリザ・スマイル

モナリザ・スマイル

ジュリア・ロバーツ主演の映画、ということで見てきました。

舞台は1950年代のニューイングランドの名門女子大。そこに美術史の新任スタッフとして、キャサリン(ジュリア・ロバーツ)が赴任してくる。しかし、伝統を重んじ、何よりも結婚して家庭を守ることこそ女性の最高の幸せだとする保守的な校風に、キャサリンは強い反発を覚える。現代アート専攻のキャサリンに対し、大学側は「絵の具を塗りたくっただけのもの」と言うほど。それでも、「まず絵を感じること」というキャサリンの授業は、少しずつ生徒たちにも受け入れられていく。そんななかで、生徒の一人がイェール大学の法学部にすすみたいが、結婚するので諦めると知って、キャサリンはこっそりイェール大学の願書を取り寄せる。しかし、それがやがてキャサリンに対する“事件”となっていく…。

いまの日本では、もはや考えられないような状況ですが、ダンナは外で仕事して、奥さんが家庭にいて子どもがいて、家には洗濯機や冷蔵庫があって…という“家庭像”は、昔見たアメリカン・ホームドラマのパターンでした。そんな“幸せな結婚生活”イデオロギーと果敢に戦うジュリア・ロバーツですが、結末は、「あそこまでやっておきながら、それはないんじゃない?」という感じです。でも、まあ世の中そんな簡単じゃないし、まさか50年代にキャサリンのような「自立した女性」が受け入れられるなんていうことは、やっぱりありえないことだということなんでしょう(映画では、マッカーシズム真っ最中だった時代背景もちらりと登場します)。

そういうストーリーとは別に、現代アートを前に「嫌いでもいいから、今日はこの絵と向き合って感じるの」というキャサリンの台詞は、僕も現代アートが好きなだけに、よく分かります。現代絵画では、教科書的な「名画」「芸術作品」という評価や、分かったような「解説」なしに、作品に向き合わざるをえないからです。そしていったんそういう世界に引き込まれてしまうと、実は、結婚とか家庭とか、そういう現世的なことにはなかなか興味がむかなくなってしまいます。主人公キャサリンは、女性の自立云々にとどまらず、そういう学究の世界に魅せられてしまった一人だと思いました。それが理解できない男どもは、結局、彼女にふられてしまうのです。(^^;)

それにしても、今日は「女性映画デー」ということで、映画館は女性のお客さんでいっぱい…。ついうっかりしていたとはいえ、女性ばかりのなかで、こんな映画を見るというのは、なかなか疲れました。(^^;)

公式ホームページ

【映画情報】監督マイク・ニューウェル/脚本ローレンス・コナー、マーク・ローゼンタール/出演ジュリア・ロバーツ(キャサリン)、キルスティン・ダンスト(ベティ)、ジュリア・スタイルズ(ジョーンズ)、マギー・ギレンホール(ジゼル)/2003米

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