東フィル定期演奏会

一昨日(17日)、友人が仕事で行けなくなったというチケットをもらって、東京フィルハーモニーの定期演奏会に行ってきました。指揮はマリン・ウォルソップというニューヨーク生まれの女性。2曲目の「来たれ!エマニュエル」は打楽器との協奏曲という変わり種です。

  • ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲
  • ジェイムズ・マクミラン:来たれ!エマニュエル
  • ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98

【演奏会情報】 指揮=マリン・ウォルソップ/パーカッション=コリン・カリー/サントリーホール

まず1曲目は、イギリスの作曲家ヴォーン・ウィリアムズ(1872?1958)が1910年に作曲した曲。古い教会音楽をもとにした作品とのこと。弦楽だけによる楽曲で、舞台上の第1合奏群とは別に、舞台の裏手に第2合奏群が置かれ、強弱の掛け合いになります。また、第1バイオリン、第2バイオリン、ビオラ、チェロの第1奏者による弦楽四重奏も登場して、弦によるハーモニーを楽しませてくれました。

2曲目は、スコットランド生まれのジェイムズ・マクミラン(1959?)が1992年に作った作品。待降節(クリスマス前の4週間)からクリスマスを経て春の復活祭にいたるまでの信者の心情を描いた曲だという、これも宗教性濃厚な楽曲です。舞台上には16種類の打楽器(大太鼓、トムトム、ボンゴ、ティンバレス、コンガ、カウベル、シンバル大小、ウッドブロック、木魚、ログドラム、ゴング、マリンバ、ヴィブラフォン、マークトリー、タムタム、チューブラーベル)が所狭しと並んでいて、パーカッショニストがあっちへ行ったりこっちに行ったりしながら、演奏します。たまに指揮者の前を通り過ぎていくのが、妙におかしかったです。(^^;)

休憩後の後半は、ぐっとオーソドックスにブラームスの交響曲第4番。1曲目、2曲目とイギリス音楽だったので、後半は内容あふれるドイツ音楽が堪能できると楽しみにしたのですが、第1楽章の出だしからオケがバラバラで、とくに弦と管がまったく揃わず、旋律さえ分からなくなるほど。第2楽章で少し落ち着いたかと思ったのですが、いわゆるシンコペーションになっているところで前拍を長くとりすぎるため、足下がもつれるような感じが最後まで続きました。プログラムを見ると、オルソップ女史は、現在ロンドン・フィルとブラームスの交響曲全集を収録中と書かれていましたが、はたしてこんなので大丈夫なんでしょうか? 外形的なイギリス音楽はともかく、思想性が問われるドイツ音楽は、やっぱりアメリカ人の手に余るのかな、と思ってしまった散々な結末でした。

また東フィルも、オケ全体のアンサンブルがうまくいかないようなところが感じられます。旧東フィルと新星日響との合併以来、大所帯となり、メンバーが二手に分かれてオケの演奏会とオペラのピット演奏をこなしたりしていますが、その一方で、演奏会のメンバーが固定しないことが影響しているのでしょうか。気になるところです。

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