アラファト議長が死去

パレスチナ解放機構(PLO)とパレスチナ自治政府のアラファト議長が亡くなりました。

アラファト氏は、「パレスチナの不死鳥」と言われたことがあったように、政治的に何度も失脚しそうになりながら、その都度復活。パレスチナ民衆からはパレスチナ解放の象徴と見なされてきました。10年前には、イスラエルのラビン元首相と暫定自治で合意。イスラエル国家の存在を認めた上での自治・独立の路線を現実化させました。

しかし、ラビン首相の暗殺いらい、イスラエル側が強硬化したたため、その暫定自治合意も大きな困難に直面しています。ブッシュ政権の、「テロにたいする先制攻撃」戦略がイスラエル強硬派を増長させていることも大きな要因になっています。

<パレスチナ>アラファト議長が死去(毎日新聞)

<パレスチナ>アラファト議長が死去

 【パリ福島良典、エルサレム樋口直樹】パレスチナ自治政府とパレスチナ解放機構(PLO)を率いてきたヤセル・アラファト議長は11日午前3時半(日本時間同11時半)、入院していたパリ近郊のペルシー軍病院で死去した。主治医が記者団に明らかにした。75歳だった。葬儀はエジプトの首都カイロで行われ、自治政府の議長府があるヨルダン川西岸ラマラに埋葬される。アラファト議長はパレスチナの大義に一生をささげ、イスラエルとの戦闘と和平交渉を通じ独立国家の樹立を目指してきたが、道半ばにして病に倒れた。
 議長の死去により、ファトゥーフ・パレスチナ評議会(国会)議長が暫定的に自治政府議長の代理を務め、60日以内に選挙で後継者を決める。解放闘争のシンボルであるアラファト議長の死去が、停滞する中東和平、パレスチナ情勢に与える影響が注目される。
 アラファト議長は、イスラエル人を狙ったパレスチナ武装勢力の自爆テロの多発などにより、01年12月以来、イスラエル軍の監視下、ラマラの議長府で事実上の軟禁生活を送っていた。高齢のうえ、長期間の不健康な生活環境によって最近は体調を崩すことも多かった。10月29日、血液疾患の悪化などで病状が急変し、約3年ぶりにラマラを離れ、ペルシー軍病院に移送された。
 アラファト議長は自称、エルサレムの旧市街生まれ。1948年のイスラエル建国と第1次中東戦争を機にパレスチナの抵抗闘争に参加。カイロ大卒業後の57年、クウェートでパレスチナ人解放組織「ファタハ」の母体を創設した。
 イスラエルがヨルダン川西岸などを占領した67年の第3次中東戦争後、本格的にゲリラ戦を指揮し、69年にPLO議長に選出された。その後、パレスチナの内紛やイスラエルの攻撃に遭いながら、ヨルダン、レバノン、チュニジアを転々とし、イスラエルへの対決姿勢を強めた。
 しかし、91年のマドリード中東和平会議と93年のオスロ合意(パレスチナ暫定自治合意)をきっかけに、イスラエルとの共存を目指す和平路線に転換。96年にパレスチナ自治政府の初代議長に選出され、事実上の独裁体制を築き上げてきた。94年にはイスラエルの故ラビン首相、ペレス外相(当時)とともにノーベル平和賞を受賞した。
 占領地の奪還とエルサレムを首都とする国家独立が最大の目標だった。00年9月末、パレスチナとイスラエルの衝突が発生し、インティファーダ(反イスラエル抵抗闘争)を是認する立場をとったため、米国やイスラエルから交渉相手として排除されていた。[毎日新聞 11月11日14時0分更新]

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  1. Katsumasa Yamasawa Weblog - trackback on 2004/11/14 at 10:57:53
  2. GAKU様はじめまして。
    ラビン首相が暗殺され、アラファト氏が死去し
    1つの時代の終わりを感じさせられました。
    これからドラスティックな動きはあるのでしょうか。
    今後の動向に目が離せません。

    余談なのですが私も個人的にドイツ社会民主党史と
    フランス社会党史を勉強しています。
    TBを辿ってこちらを拝見したのですが
    GAKU様のほかの記事にも興味があります。
    又、拝見しにやってきますので
    どうぞ宜しくお願いします。

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