今日は日フィルの定期演奏会に

今日はサントリーホールで、日フィルの定期演奏会に行ってきました。今日の指揮は、僕の大好きな広上淳一さん。サービス精神旺盛な広上さんが、はたしてブルックナーのミサ曲をどんなふうに振るのか、楽しみに出かけてきました。

  • パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.6
  • ブルックナー:ミサ曲第3番 ヘ短調

ヴァイオリンのソロは弱冠20歳の米元響子さんでした。

休憩前のパガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番」は、伝説のヴァイオリンの名手パガニーニ(1782?1840)が自ら作曲。低音でヴァイオリンを響かせたかと思うと、最高音でのメロディに即座に移るとか、複数弦を一度に弾き鳴らしたり、挙げ句の果てには弦を押さえるはずの左手で弦をはじいて鳴らすなど、パガニーニならではの技巧があっちこっちにちりばめてある曲です。ところでこの曲、第1楽章が始まって、かなりのあいだソリストに出番がありません。その間、舞台の上で米元さんは、オケの演奏に合わせてリズムを取ったりされてましたが、ちょっと所在なげでお困りの様子でした。しかし、演奏が始まるや、パガニーニの“超絶技巧”を巧みにこなしつつ、力強い、しっかりした音をホール一杯に響かせてくれました。僕は、甘ったるい演奏より、こういうふうなのが好みなので、なかなか良かったです。

さて後半は、ブルックナーのミサ曲第3番。もともと教会のオルガン奏者として出発したブルックナーの宗教曲です。といっても、僕は聴くのは初めて。舞台の後ろのいわゆるP席に、東京音楽大学の合唱隊(混声4部)が陣取り、4人のソリストとともに、キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイの6曲を歌い上げる、なかなかの大曲です。ただ、オケは弦楽中心で、ブルックナーの金管キラキラの演奏を期待した向きには、ちょっと当てが外れたかも…(←これは僕自身の感想でもありますが)。

で、メインは合唱。広上さんが指揮台の上で両手をぐう――ーっと目一杯に押し上げるのにあわせて、ホール一杯にあふれんばかりの声量で、堂々と歌い上げていました。残念なのは、合唱と重なると、ソロの歌が合唱の中に完全に埋没してしまったこと。ソリストの声量不足もあるでしょうが、そもそも合唱の人数が多すぎるのでは?と感じたのですが、専門的にはどうなんでしょうか。終わった後、舞台に登場した合唱指揮者の方が合唱団にむかってガッツポーズをされていましたが、演奏されることの少ない大曲を見事にやりこなしただけに、気持ちはよく分かりますね。お見事でした。

それにしても、友人が前日に、メールで広上さんの「タコ踊り」などと書いて寄こしたものだから、広上さんの指揮する姿に目がいくたびに吹き出しそうになって、こらえるのに苦労しました。(^^;) 両方の手を上にふりかざして、お尻をくねくねしながら指揮する様子は、まさに「タコ」! 至言でありました。

【演奏会データ】指揮:広上淳一/ヴァイオリン:米元響子/ソプラノ:野田ヒロ子/アルト:森山京子/テノール:吉田浩之/バス:谷友博/オルガン:新山恵理/合唱:東京音楽大学/サントリーホール・大ホール/2004年12月3日(金)19:00?21:00頃

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  1. えすどぅあ - trackback on 2004/12/04 at 23:54:53

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