個人的であっても許されないこと

陸上自衛隊の幹部隊員が自民党憲法調査会の中谷元・改憲案起草委員会座長に「憲法改正案」を提出していたのは、「個人的なもの」であったとしても、自衛隊員の政治的関与そのものだ。個人的であれ、政治に向かって意見を述べないというのが、「文民統制」の基本。公務員たる自衛隊員が、特定政党の政治活動に協力するのは、公務員の政治的中立義務に違反している。

それに、自衛隊制服組を防衛問題の「専門家」だと総理大臣が認めてしまったのでは、「文民統制」が吹き飛んでしまう。そこに線を引かないと、制服組の政治関与のけじめがなくなってしまうだろう。

専門家の意見聴取悪くない 陸自改憲案、問題視せず(共同通信)

専門家の意見聴取悪くない 陸自改憲案、問題視せず(共同通信)

 小泉純一郎首相は6日昼、陸上自衛隊の幹部隊員が自民党憲法調査会の中谷元・改憲案起草委員会座長に対して憲法改正案を提出していた問題について「よく事情は分からないが、専門家の意見を聞くのは悪いことではありません」と述べた。首相官邸で記者団に答えた。
 細田博之官房長官も同日午前の記者会見で、「あくまでも1対1の個人間の依頼であり、それに対する答えだったと聞いている。その限りではあまり問題ない」との認識を示し、事態の沈静化を図った。
 細田氏は、防衛庁が「事実関係を調査中だ」と指摘。中谷氏から「自分が個人的にいろいろ勉強したいと思い、(陸上幕僚監部の)親しい友人に『考えを教えてくれ』と依頼した」と釈明があったと明らかにするとともに「そのこと自体は大きな問題とは言えないと思う」と語った。[ 共同通信 2004年12月6日12時56分 ]

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