ライス時期国務長官が上院で証言

ライス次期米国務長官が、上院外交委員会で証言。

イラク政策について「良い決断も、良くなかったかもしれない決断もした」とは、なんて無責任な! キューバ、ミャンマー、北朝鮮、イラン、ベラルーシ、ジンバブエの6カ国を「専制の前線」と名指し批判。ほんとアメリカって、懲りない国ですね。で、どうするつもり?

しかし、北朝鮮については、「攻撃したり侵略したりする意図はない」と明言しているし、6カ国協議についても再開の可能性を示唆しています。日経の記事にはないけれど、読売などは「『北朝鮮にも再開の意思はあると思う』と期待感を表明」と報道しています。

北朝鮮問題 外交解決路線を堅持
ライス次期米国務長官 「イラク自立まで駐留」

 【ワシントン=秋田浩之】ライス次期米国務長官は18日午後(日本時間19日未明)の議会公聴会で、ブッシュ政権の2期目の北朝鮮政策について「我々は依然として外交的に解決できると信じている」と語り、平和解決路線を堅持する姿勢を示した。また、イラク政策について同国が自立するまで米軍が駐留すると表明し、あくまでも具体的な撤退期限は設けない考えを明らかにした。

 公聴会はライス氏の就任を議会として承認するかどうかを決めるための会合。就任に強い異論はなく、19日午前に質疑応答を再開、同日中に承認を決める方向だ。
 ライス氏は「北朝鮮が(軍事的に)行動したり、行動しようとしたりするなら、米国は抑止力を持っていることを知るべきだ」と述べ、北朝鮮の軍事行動を抑えるのに十分な抑止力を確保していると強調。同国に強い警告を発した。
 そのうえで「米国は北朝鮮に攻撃したり、侵攻したりする意図はないと明確に伝えてきた」と指摘。北朝鮮が「検証可能で、かつ再開できない」形で核放棄に応じれば、北朝鮮の安全を多国間で保証する方針を示した。
 今後も六力国協議を通じ、北朝鮮問題の決着を図る路線も確認。北朝鮮が同協議の再開を拒んでいることについては「北朝鮮側からは何も言ってきていない。彼らが行動を起こすことを望む」として、早期開催を受け入れるよう求めた。
 イラク政策を巡っては、質問に立った議員が再三にわたり、駐留米軍の撤退時期のメドを示すよう迫った。しかし、ライス氏は「予定表を示すことは本当に気が進まない。(撤退の)目標はイラクがある程度の能力を持ち、我々が任務を達成したときだ」と説明した。
 イラクの民主化への道のりは「決して平たんではない」とも指摘。イラク政策の誤算を批判する声があることには「良い決断も、良くなかったかもしれない決断もしたが、フセイン旧政権を打倒したのは正しい決断だった」と語り、対イラク回線の正当性を力説した。

【証言要旨】
 ライス次期米国務長官の証言要旨は次の通り。
 一、我々は自由を追求する世界秩序を構築するため、米国の外交を駆使しなくてはならない。
 一、イランと北朝鮮が核開発を放棄し、平和への道筋を選ぶよう団結して要求していかなくてはならない。
 一、いかなる国も安全でよりよい世界を一国で築くことはできない。同盟と多国間の枠組みが自由の力を強化できる。
 一、世界にはキューバやミャンマー、北朝鮮、イラン、ベラルーシ、ジンバブエなど専制の前線が残っている。
 一、アジアの同盟はこれまでになく強固だ。日本や韓国、オーストラリアは共通の脅威を抑止し、経済成長を促す上で重要なパートナーだ。
 一、中国とは率直で建設的な関係を築いているが、相当な価値観の相違がある。
 一、米国は北朝鮮を攻撃したり侵略したりする意図はない。依然として外交的に解決できると信じている。
 一、北朝鮮が検証可能で後戻りできない核開発計画の放棄に応じれば、米国を含む多国間で北朝鮮に安全の保証を付与する用意がある。
 一、(イラク政策では)よい決断もよくなかったかもしれない決断もしたが、フセイン旧政権を打倒したのは正しい決断だったと思う。
 一、中東が専制と絶望、怒りの地域である限り、米国や友好国の安全を脅かす過激派を生み続けるだろう。
 一、アフガニスタンとイラクにおける自由の成功は中東諸国の改革を促進する。
 一、パレスチナとイスラエルの指導者と私自身が直接的に協力していくつもりだ
 一、パレスチナの新指導部はテロと戦うと言っているが、実行に移す必要がある。(ワシントン支局)
[日経新聞 2005/1/19夕刊]

中東問題について、「専制と絶望、怒り」を生み出しているものはいったい何なのか? イスラエルの不当な占領こそが、その原因ではないのか。それを正すことなしに、「米国や友好国の安全」を脅かす「過激派」のみを問題にするのは許されないでしょう。

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