アラ還のオッサンがマルクスの勉強やらコンサートの感想やらを書き込んでいます

高級なポルノ小説みたいだと思っていたら…

2005年1月27日 at 00:09:44

「恍惚」チケット

今日(すでに昨日ですが)は、「そうだ、映画に行こう!」と思い立って、仕事帰りに、渋谷Bunkamuraのル・シネマで、フランス映画「恍惚」を見てきました。

倦怠期なセレブの夫婦のお話。「8人の女たち」でカトリーヌ・ドヌーブとはりあったファニー・アルダン扮する妻(カトリーヌ)は、偶然、夫ベルナール(ジェラール・ドバルデュー)の携帯で、「昨日は素敵な夜だったわ」という女性からの伝言を聞いてしまう。夫が浮気? 揺れ惑う妻は、偶然出会った娼婦マルレーヌ(エマニュエル・ベアール)に、夫を誘惑して欲しいと頼む。

マルレーヌは通訳を目指す学生ナタリーとして、ベルナールに偶然であったふりをして、まんまと誘惑に成功する。だんだんとナタリーに惹かれていく夫。カトリーヌは、夫が、どんなふうにナタリーを愛したのか、その一言一言まで、マルレーヌから聞くのだが、やがて2人の間には奇妙な“友情?”が生まれてくる…。

しかしやがて、ベルナールは本気でナタリーに惚れてしまい、「一緒に暮らしたい」と言い出す。マルレーヌも夫に惹かれだす。離婚…? 自分だけが取り残される? そんな不安に、カトリーヌは、思わず「ベルナールは、あなたと住む世界が違うのよ」とマルレーヌに言ってしまう。1人の男と2人の女性の運命はどうなるのか?

ということで、結末は書きませんが、“仕掛け”が分かった瞬間、「そうか、その手があったか」と思わされてしまいました(僕なんか、頭っから、男は情けないスケベな存在だと思っていたので、ちょっと虚をつかれた感じでした)。夫婦とは何か、“愛”とは何か、なかなか中身の濃い映画です。同時に、“娼婦”としての夜の顔と、昼間、友人たちと笑う“素顔”のマルレーヌが印象的です。2人の愛の行為を詳細に報告するマルレーヌの台詞も、フランス語だからオシャレに聞こえるんでしょうね。これが英語だとたぶん聞いてられないと思います。

それにしても、女性は怖い! 夫を誘惑させておいて、その一挙手一投足まで報告させる。そして、何も知らないふりをして、マルレーヌと同じクリームを使い、マルレーヌが2人の逢瀬に注文したシャンパンを夫の目の前で頼み、「何か心配事があるの?」「今日はいいことがあったの?」と尋ねるなんて…。きゃあ〜〜〜、女は怖いよ〜〜〜

それにしても、エマニュエル・ベアールは雰囲気ありすぎです。アイシャドーばっちりの夜の顔だけでなく、化粧を落とした素顔のマルレーヌも魅力的。大きな瞳と、物憂げな口許。う〜む、妖しすぎる…。

公式サイト

【映画情報】監督 アンヌ・フォンテーヌ/脚本 ジャック・フィエスキ/オリジナル原案 フィリップ・ブラスバン/出演 ファニー・アルダン、エマニュエル・ベアール、ジェラール・ドパルデュー/2003年 仏

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16 Responses to “高級なポルノ小説みたいだと思っていたら…”

  1. この映画大阪では来月から上映で今から待ち構えてます(^^)
    ファニー・アルダンもエマニュエル・ベアールもとても大好きな女優です。
    フランスの女優はきれいなだけじゃない「大人の女?」な魅力がありますよね。

  2. TBありがとうございます(^^)
    確かに、女性は怖い(笑)。男性よりも女性の方が欲深いという話にも読めますね。
    ちなみに娼婦役がエマニュエル・ベアール、妻役がファニー・アルダンですよん。

  3. >美織さん
    ありゃ、確かに途中で名前がいれかわってしまってますね。オハズカシイ…(^^;)
    ということで、さっそく修正させていただきました。

  4. TBありがとうございます。
    わたしも最後まで「仕掛け」に気づきませんでした。
    女性のしたたかさとか、危うさとかよく描けている作品でしたね。

  5. フリークスは語る

     年末年始の勤務も一段落、よって休日の今日は久しぶりに渋谷に足を運んで映画を一本。こちらに足を運ぶのも久しぶりといった感じの文化村ル・シネマ、客入りはまずまずと…

  6. はじめまして。
    トラックバックありがとうございます。
    私のほうはまとまりのない感想ですが、トラックバックさせてもらいました。
    これからはチョクチョクお邪魔させてもらうことになるかと…。
    どうぞよろしくお願いします。

  7. 恍惚

    フランソワ・オゾン監督作『8人の女たち』でも共演しているフランスの2大女優、
    ファニー・アルダンとエマニュエル・ベアール共演の官能ドラマです。
    夫婦関係の…

  8. はじめまして*
    ベアールのところへのトラックバックをありがとうございます。
    わたしもその後、感想を書いたので TBさせていただきました。

  9. TBありがとうございます。
    初心者なので、よく分かっていなかったのですが、こうなるのですね。

    「恍惚」は久々に女優の色気と気品にくらくらした作品でした。

  10. 恍惚(Nathalie…)

    Bunkamuraのル・シネマで上映している「恍惚(Nathalie…)」の…

  11. 恍惚 Nathalie…

    ★★★★ 今後夫婦のあり方とかに悩んだり、迷ったりした時にもう一度見たい映画。

    先週シネ・リーブル梅田にて見た映画です。
    只今(2/27迄)シネ・リーブ…

  12. 恍惚

     フランス映画らしい映画だった。女ばっかりの映画だった。監督も女だったから描くこ

  13. ファニー・アルダンのファンですが、この役はアルダンじゃないほうがグッときた気がします。アルダンじゃあ色っぽすぎて、妻役の滑稽な哀しさみたいのが弱すぎて。もっと貞淑な感じの人のほうがエロかったと思う。

  14. 乙酉年卯月四ノ壱 恍惚

    恍惚@飯田橋ギンレイ
    2003/フランス/アンヌ・フォンテーヌ/Nathalie…

    カトリーヌ(ファニー・アルダン)は婦人科の医師であり、夫(ジェラール・…

  15. 『恍惚』 熟女人妻のジェラシー☆セックスレス夫婦に何が。。!?

    恍惚/Nathalie…

    エマニュエル・べアール(Emmanuelle Beart)とファニー・アルダン(Fanny Ardant)。フランス映画・ベ…

  16. DVD「恍惚…」エマニュエルべアール

    DVD「恍惚…(邦題)」

    エマニュエルベアール
    ファニーアルダン(主演)
    ジェラールドパルデュ-

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