韓国国防白書、北朝鮮を「主敵」とする表現を削除

韓国の国防白書から、北朝鮮を「主敵」とした表現を削除。

もともと、北朝鮮「主敵」論は、1994年の北朝鮮代表による「ソウルは火の海になる」発言いらいのもの。ハンナラ党などが「時期尚早」といってみても、あまり説得力はありません。

韓国国防白書、「北朝鮮は主敵」削除へ(読売新聞)

「主敵」表現をやめたのは、北朝鮮の軍事力を「敵」とするのではなく、北朝鮮そのものを「敵」としたものだから。一方で南北対話を進めながら、他方で北朝鮮を「主敵」とする、というのでは一貫性がない、ということです。軍事的には北朝鮮が脅威であるという立場は、新しい国防白書でも堅持されています。

このあたりの韓国のリアリズムは学びたいものです。

韓国国防白書、「北朝鮮は主敵」削除へ

 【ソウル=浅野好春】韓国国防省が2月に発刊する「2004年度版国防白書」から、北朝鮮を「主敵」とする文言が削除されることになった。
 同省が28日、韓国マスコミ幹部向けに配布した資料の中で公表した。「主敵」が消えるのは、95年度版国防白書で初めて使用されて以来、10年ぶり。
 韓国では「主敵」の是非をめぐって国内論争が起こり、2001年度版から3年連続で白書刊行自体が見送られていた。「主敵」をはずすのは、対北融和政策を進める盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の意向を反映したものだが、野党ハンナラ党は「時期尚早」と批判している。
 公表資料によると、<1>北朝鮮は、韓国への直接的な敵対表現を自制している<2>南北関係は、交流・協力と軍事的対峙という二重性、特殊性を持つ<3>諸外国でも特定勢力を「敵」と指し示す事例はない――などの理由から、北朝鮮全体ではなく軍事力に限った表現に改める予定。資料は新たな用語には触れていないが、韓国マスコミは、国防省がこれまで「主脅威」「軍事脅威」などを候補に調整を進めてきたと報じている。
 ただ、国防省は、今後も兵士の精神教育教材など軍内部文書では「敵」と位置づける文言を従来通り使用する、としている。
 これに対し、保守的な野党ハンナラ党は「『主敵』削除は時期尚早で、わが国の安保の現実を無視した行為」と批判している。
 「主敵」の言葉は、94年3月に板門店で開かれた南北会談の席上、北朝鮮代表が「戦争が起きればソウルは火の海になる」と発言したのを契機に、95年度版白書から使われ始めた。[読売新聞 2005/1/28/20:01]

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