盧武鉉大統領の演説

盧武鉉大統領が、「3・1独立運動」86周年記念式典で演説。

「産経新聞」は、記事の落としどころを、「盧大統領はこれまで過去の問題を外交的争点にしないとしてきた」、「この日の演説は、全体の7割もの部分を日韓関係に割く異例の内容となった」(産経、記事は共同のもの?)というところに求めていますが、演説の基本は、日本と韓国は「東アジアの未来を一緒に切り開いていかなければならない運命共同体」という認識から出発して、そのためには、政治的な「解決」だけではだめ、本当に両国国民が和解・協力できるようにしなければならない、として、歴史の問題に真剣に向き合う姿勢を示したものだと思います。「自らの在任中に歴史問題を提起しない」というのも、これまで自制してきたにもかかわらず、日本側が問題の解決にとりくもうとしないために、あらためて指摘せざるをえなかったというものです。

賠償問題でも、ただ日本に要求するというのでなく、過去の韓国政府の誤りを自らただすということも同時に表明されているわけで、決して、あれこれの政治的思惑から「反日」を云々しているわけではありません。そのことを、まず私たちも受け止めなければならないと思います。

韓国大統領の演説要旨(中国新聞=共同)

「3・1独立運動」:
 「さんいち独立運動」と読む。日本の植民地であった朝鮮で、1919年3月1日を期して始められた大規模な独立運動。3月1日、ソウルで各界の名士が署名した「独立宣言書」が読み上げられ、太極旗(大韓帝国時代の国旗)をうちふり「独立万歳」を唱え、デモ行進がおこなわれた。運動は3月から4月にかけて朝鮮全土に広がり、朝鮮総督府の文書は、参加者を50万人以上と記している。農村では、前年に日本がおこなった「朝鮮土地調査事業」によって土地を取り上げらえたり農作物の供出を強制された農民が面(村)事務所を襲撃し、土地台帳や作物の供出簿が焼き捨てられたりした。
 日本の支配層は、憲兵、警察だけでなく正規軍をも投入し徹底的に弾圧。死亡者7000人以上、逮捕者4万人以上の大きな犠牲を出した。(参考=平凡社「世界大百科事典」ほか)
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