都響・契約楽員制度

昨日の都響のコンサートのとき、アークヒルズの入り口で、日本音楽家ユニオン関係者と思しき方が「都響楽員を応援してくださった皆様」と題したチラシを配っておられました。「契約楽員制度」導入問題についての、さしあたりの解決を見たことの報告です。とっさのことで、チラシを受け取っただけでしたが、都響楽団員のみなさん、本当にご苦労さまでした。m(_’_)m

音色を磨け 都響が能力による年俸制(東京新聞、4月9日付夕刊)

いったん全員解雇など厳しい条件もあります。能力・業績評価に「マナー」や「規律遵守」が含められ、こんご何かあったときに財団の方針に異を唱えたら「マイナス評価」にならないか心配ですが、全員3年契約とはならなかった点などは運動した成果といえるのでしょう。これからも応援します。p(^_^)q

音色を磨け 都響が能力による年俸制

 日本を代表するオーケストラのひとつ、東京都交響楽団(都響)が5月に3年契約楽員の制度を採り入れ、能力や業績で演奏者の本給が上下する年俸制に移行する。能力・業績評価による年俸制は国内の楽団では初めてだ。都は「演奏レベルを高めるための改革」とするが、肝心の評価基準は決まっていない。能力主義が演奏向上につながるのか。全国の音楽関係者の関心は高い。

◆設定は高め

 現在の楽団員の給与体系は、都立高校教諭に準じた年功序列。都は外郭団体改革で、補助金の一律3割減額を打ち出し、都響の定数も90人(昨年度)に削った。
 都響事務局側が契約楽員導入などを提案し、先月末に労使で合意した。横山洋吉教育長は狙いを「切磋琢磨(せっさたくま)する環境をつくるため」と説明する。
 新制度は、5月に都響の楽団員全員が退職し、勤続年数に応じた退職金を支払う。一般の演奏者(楽員)は契約か終身かを選べるが、上位の首席、副首席はすべて契約となる。
 能力・業績評価による年俸制の本給は契約で9段階、終身で25段階を設定した。終身は契約より120万?70万円低い。40歳で契約670万円、終身600万円だ。

◆マナーも対象

 評価基準は9月からの試行までに労使双方で決める。事務局案では、能力や業績に加えて「マナー」「規律順守」などの態度も評価対象としている。
 AからDの4段階で評価し、契約楽員は3年連続Aなら2ランク上へ、逆に3年連続Dなら契約更新しない。終身の場合、毎年B以上なら1ランクずつ上がり、4年連続Dなら退職勧告される。評価基準案に対し、都響内外から「表現が抽象的すぎる」「演奏技術と関係ない態度を評価するのは疑問だ」との批判がある。これに対し、都の担当者は「オーケストラは全体の調和が大切で、態度はその基本」「お客さまあってのオーケストラにしたい」と反論する。だれが評価するか、評価への苦情をどう扱うか、という課題もある。

◆監督の裁量

 契約楽員は、石川県と金沢市の出資財団が運営する「オーケストラ・アンサンブル金沢」が一昨年4月に導入したが、能力・業績評価はしていない。主に外国人採用のためで、約40人のうち約2割が1年契約の年俸650万円(首席は800万円)を選択している。
 契約更新は事実上、音楽監督の岩城宏之氏の裁量で決まる。同楽団の担当者は「評価基準の明文化に向けて楽団員側と話し合っている」と都響の改革に注目する。
 都響事務局によると、米国のオーケストラでは音楽監督らが裁量で決めるケースが多いという。都響の労組の松岡陽平委員長は「公平公正な評価ができるような制度にすべきだ」として、評価基準の試案を楽団員から集めていく方針だ。[東京新聞、4月9日付夕刊]

「マナー」や「規律遵守」を評価の対象にすることについて、都側が「オーケストラは全体の調和が大切で、態度はその基本」と言っているのは噴飯もの。オーケストラの調和が大切なら、楽団員全員を契約制にしようなどという発想がどこからでてくるのか! 終身と契約の分断を持ち込んでおいて、何がオーケストラの調和か! こういう得手勝手な理屈を並べ立てること自体が、お客さんそっちのけで、ともかく予算を削ろうという都のさもしい魂胆を示すものです。こんなぬけぬけとした言い分を、そのまま報道するなんて、東京新聞もたるんでるぞ!

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