アラ還のオッサンがマルクスの勉強やらコンサートの感想やらを書き込んでいます

元気でね、Dear フランキー

2005年7月17日 at 21:38:20

Dear フランィ??

投稿の順番が前後してしまいましたが、先々週、渋谷Bunkamuraル・シネマで映画「Dear フランキー」を見てきました。(今年17本目)

舞台はスコットランド。台詞は、スコットランド風英語で、最初、映画が始まったときは、いったい何語?と思ってしまったほどです(まあ、僕の語学力が乏しいせいですが)。

難聴の少年フランキー(ジャック・マケルホーン)を育てるシングルマザーのリジー(エミリー・モーティマー)、それにリジーの母親ネルの3人家族は、何度目かの引っ越しの様子。貧しいながら、毎日、新聞の死亡欄や尋ね人の欄を確かめるネル。フランキーは、船乗りの父親にあてて手紙を書くのが楽しみで、父親からは、寄港先の珍しい切手が送られてくる。しかし、その手紙は、実は母親のリジーが、フランキーに寂しい思いをさせないために、書いていたものだった。そんなある日、地元の新聞に、父親の乗った船が入港する、という記事が載り、フランキーとクラスメートとは、父親が会いに来るかどうかで賭けをすることに。それを知ったリジーは、1日だけの父親役を捜すことに…。

Dear フランキー

ということで、予告編やチラシで紹介されているストーリーだけでも十分泣けてくるお話なんですが、実際に映画を見ると、シングルマザーで障害をもった子どもを一生懸命に育てる家庭の暮らしぶりがリアルに描かれていて、ぐっと引き込まれます。ストーリーの展開とともに、なぜリジーたちが引っ越しをくり返しているのか、なぜネルが毎朝新聞を確かめるのか、なぜフランキーが難聴になったのかが明らかになります。生活はけっして楽じゃないし、街の景気だってけっして良くはなさそうな、そんな暮らしのなかで、フランキーと父親役のストレンジャー(ジェラルド・バトラー)との出会いが、新しい変化を生み出していく様子が、微笑ましく、温かく感じられました。

ロケがおこなわれたのは、スコットランド、グラスゴー近郊のグリーノックという港町。映画の中で、フランキーたちが街を見下ろす丘に登る場面が登場しますが、丘の上から見下ろした町は、港があり、ドックがあり、湾の向こうには山並みも見えて、とても美しいところです。それでも、緯度が高いので、どこか薄暗く、淋しげな感じがして、それが映画の情感をいっそうそそってくれます。

1日だけの父親役を引き受けたストレンジャーが、フランキーに初めて出会うシーン。フランキーのほしがっていた図鑑を受け取ってようやく“本物”と確信したフランキーに抱きつかれたときの、ぎこちない表情がみものです。映画はいろんなことをそのままにして終わりますが、それは、映画を見た人が、このあときっとこの3人はこうなっただろう、こうなってくれたらいいなと自由に想像する余裕を残してくれたんだろうと思います。

主演のエミリー・モーティマーが、インタビューに答えて「すごくシンプルなストーリーなのに複雑で奥深い面を併せ持つという希なスタイルを持った脚本だと感じた。(スコットランドという)地方カラーが強くて、印象的」と語っていますが、ほんとにそのとおりだと思います。祖母役のメアリー・リガンズ、リジー一家が住むアパート近くで店をきりもりするマリー役のシャロン・スモールの脇役はもちろん、フランキーが転校した学校で出会うリッキー(ショーン・ブラウン)とカトリオーナ(ジェイド・ジョンソン)を演じた2人の子役が素晴らしいと思いました。

→公式サイト 『 Dear フランキー 』

【映画情報】監督・撮影:ショーナ・オーバック/脚本:アンドレア・ギブ/出演:ジェラルド・バトラー、エミリー・モーティマー、ジャック・マケルホーンほか/2004年 英国

(参考ブログ)

あちこちブログを見てみたら、主人公3人だけじゃなく、脇役、とくにフランキーの友だち2人がいいという感想や、エンディングが良かったというコメントが多いので、「な〜んだ、そう思ったのは僕だけじゃないのか…」とちょっとガッカリ。(^_^;) でも、同じところに気づく人がたくさんいて、うれしくなりました。

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14 Responses to “元気でね、Dear フランキー”

  1. Dearフランキー

    久々に映画を見に行った。
    Dearフランキー
    母親から、お父さんは船乗りだと教えられずっと父に宛てて手紙を書き続ける難聴の少年と
    その手紙を受け取って父のふりを…

  2. 久々に感動しました。心の底から、リジーに幸せになって欲しい。ストレンジャーと一緒になればいいのに、と思いました。ヒネクレ者故、あまりハッピーエンドは望まないのですが、この「Dearフランキー」は望みました。
     みんな普通の人で、普通の生活をしている。肩の力が抜けた作品で、見終わったあとも余韻が残った。
     お目当てのJ・バトラーもカッコよかった(笑)

  3. Dear フランキー

    最近、友人に教わるまで知らなかったのだが、東京にもレディースディ以外に1000円で見れる新作映画館が結構ある。特に、テアトル系なんて殆ど・・・。目先の欲だけで個…

  4. 『Dear フランキー』

    パパからの手紙だけが、僕の心の支えだった。
     ■ショーナ・オーバック■キャスト エミリー・モーティマー、ジャック・マケルホーン、ジェラルド・バトラー□オフィシ…

  5. Dearフランキー

    ★★★★★
    世界中、船で旅する父親を装い、耳の不自由な1人息子フランキーに’嘘’の手紙を書き続ける母親リジー。
    その手紙に返事を書くフランキー。フランキーは耳が…

  6. 「Dear フランキー」 感想 ジェラルド・バトラー

    Dear Frankie [2004] 「Dear フランキー」 UK版DVDの

  7. 「Dear Frankie」ロケ地 Greenock ジェラルド・バトラー

    「Dear Frankie」(邦題:Dear フランキー)が撮影された町、Gr

  8. Dearフランキー

    Dearフランキー

  9. Dearフランキー(新映画日記転用)

    結末の感想だけ言ってしまえば、「あー全部わかってたんだなー」なんですが。
    親の知らない間に子供は大きくなってんのねと思いました。
    本当の父親のことを明かせな…

  10. Dear フランキー

    本日2本目は「Dear フランキー」です。
     
    夫の暴力に耐えかね、息子のフランキー(ジャック・マケルホーン)と祖母を連れ逃げ出すことにしたリジー…

  11. 母親への息子の思いが心に沁みた作品◆『Dearフランキー』

    8月2日(火) 名演小劇場にて

    リジー(エミリー・モーティマー)は、息子の9歳のフランキー(ジャック・マケルホーン)を連れ、何度も引越しを繰り返していた。…

  12. 「Dear フランキー」甘くないぞイギリス映画

    「Dear フランキー」★★★☆
    エミリー・モーティマー、ジェラルド・バトラー主演

    イギリスの港町
    少年の部屋には
    世界地図が貼られ
    そこには赤い…

  13. Dearフランキー 評価額・1500円

    ●Dearフランキーを浜松東映劇場にて鑑賞。 耳が不自由な息子フランキーと2人暮

  14. Dearフランキー

    2004年 イギリス 原題:Dear Frankie 製作:キャロライン・ウッ

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