米軍、嘉手納基地で即応訓練

24日、午前8時20分から、米軍が嘉手納基地で模擬弾を爆発させての即応訓練を実施。大きな爆裂音、白煙が町内にまで広がる、拡声器によるサイレン音など、住民に多大な迷惑がおよんだ揚げ句、司令官が「別の場所で行われていると思っていた」とは…。

↓ちょっと衝撃的な写真。こんな訓練が住民のすぐ近くでやられているのです。(24日午前8時30分ごろ、嘉手納町役場提供)

嘉手納町役場の駐車場脇でわき上がる白煙

嘉手納役場に炸裂音と白煙 米軍、即応訓練か(琉球新報)

嘉手納役場に炸裂音と白煙 米軍、即応訓練か

 【嘉手納】24日午前8時20分ごろ、嘉手納町役場裏手の米空軍嘉手納基地内から激しい爆発音が連続して起こり、屋良地区まで広がる大量の白煙が立ち上った。同基地が即応訓練の一環として行うGBS(地上爆発模擬装置)を使った訓練とみられる。音と煙で役場にいた大勢の職員や来訪者が外に飛び出すなど騒然とした。
 町役場によると、役場玄関前の駐車場に接する基地フェンスの内側約2メートルの地点で、庁舎のガラスが震えるほどの大きな音を伴って模擬爆発装置が爆発。旧消防庁舎の辺りまで約200メートルにわたり、フェンス沿いの基地内道路で数十回連続して爆発が続いたという。
 立ち上った白色の煙は庁舎内を含め、屋良地区一帯まで広がった。基地内では拡声器やサイレンが鳴り響き、訓練に取り掛かる複数の米兵の姿が確認されている。
 駐車場にいた職員が耳に違和感を覚えたり、役場を訪れた町民が顔を青ざめながら帰宅する姿もあったという。役場には8件の苦情の電話のほか、町民などから問い合わせの電話が相次ぎ、職員は対応に追われた。
 宮城篤実町長は、同基地に対して今後の訓練中止を求める抗議に直接出向く。嘉手納町議会も基地対策特別委員会を開き、25日に臨時本会議で抗議決議する方向で調整に入った。
 嘉手納基地は21日から24日までの日程で、サイレン音、拡声器、模擬爆発音、発煙などを使用した即応訓練を実施すると発表していた。同基地報道部は「米空軍が有事を想定し平和と安定のための支援活動を迅速に行うため通常行っている訓練。基地ではこのような訓練を1年を通して行っている」と説明、今年3回目の実施となっている。
 町内では昨年12月10日には、訓練による煙や異臭が、県立嘉手納高校など民間地域に流れ出す被害があった。[琉球新報 8/24 14:02]

「傍若無人、許せぬ」 民間隣接・米軍即応訓練(琉球新報)

「傍若無人、許せぬ」 民間隣接・米軍即応訓練

 【嘉手納】米空軍嘉手納基地第18任務支援群司令官のマックス・カシュバム大佐が24日、基地で同日実施され、住民側に被害が及んだGBS訓練について「別の場所で行われていると思っていた」と発言したことに地元住民や平和団体などから批判の声が相次いでいる。昨年12月には同訓練で地元の高校に煙や異臭が流れ込む騒ぎが起きたばかりで、地元などは「傍若無人、許せない」「住民をばかにしている」「軍事優先の意識が如実に表れている」とカンカン。嘉手納町役場では夕方まで不調を訴える職員が複数いた。
 同基地は午後7時半、今回の事態に関する見解を報道機関に発表した。「訓練が不適切で、このような事態が今後繰り返されないようにする」と謝罪の姿勢を示しつつ、「お盆の時期には軍用機を飛行させないなど、地元に配慮する空軍の姿勢が反映されていなかった」と、公共への配慮も強調した。
 カシュバム司令官は抗議に訪れた宮城篤実町長に町役場から撮影した訓練時の写真を示され、初めて事態に気付き、驚きの表情を見せたという。
 基地滑走路に隣接する町東区自治会の島袋敏雄会長は「嘉手納高校でも起こったのに、配慮も何も…」と憤り、「ばかにしている。基地からの被害は、周辺住民に精神的な苦痛も大きい。町長が抗議に出向いたそうだが、いつもこの繰り返しだ。改善策がまったく見えない」と唇をかんだ。
 嘉手納町議会の田仲康栄基地対策特別委員長は「カシュバム大佐は施設全体の管理責任者のはずで、空軍だけでなく基地内の身近な動きを最も熟知しているべき存在だ。町の中止要請も受けていながら、訓練の状況を把握していないというのは理解できない。逃げ口上にすぎないのではないか。そんな言動では、謝罪したとしても住民感情を逆なでするだけだ」と話した。
 訓練場所についての米軍側の説明に、沖縄平和運動センターの山城博治事務局長は「軍内で統一的な意識が欠けている。とんでもないことだ」と指摘。その上で「昨年末に嘉手納高校でも同様の訓練で煙被害を及ぼした。決して今回だけの場所や手順違いの結果だと言い訳はさせない。どこで訓練しようが周囲へ十分な対応を取るべきで、軍事優先の意識が如実に表れている」と厳しく批判した。[琉球新報 8/25 9:41]

で、こっちが今日の琉球新報の社説。住民を無視した米軍の横暴とともに、それに対して何の対応もとろうとしない政府へ厳しい批判をむけている。

社説 相次ぐ米軍訓練・県民無視はやめよ 政府は廃止要求すべきだ(琉球新報)

社説 相次ぐ米軍訓練・県民無視はやめよ 政府は廃止要求すべきだ

 県民の反対を無視する形で米軍の各種訓練が実施されている。
 16日には金武町のキャンプ・ハンセン都市型戦闘訓練施設で米陸軍が5回目の実弾射撃訓練、17日には名護市辺野古沖で米海兵隊が水陸両用車の海上移動訓練を再開した。23日には米海兵隊の大型車両が沖縄自動車道を往復する訓練で衝突事故を起こした。
 24日には嘉手納基地で米空軍が有事に備えた即応訓練を嘉手納町の中止要請を無視して続行し、町役場などが大量の白煙に包まれた。辺野古では17日に続き、水陸両用車の訓練を強行した。今回は通告なしでの実施である。
 まさに米軍は「やりたい放題」である。政府、県には米軍の横暴な訓練をやめさせる責任がある。

構造的な欠陥

 21日から嘉手納基地で実施されていた即応訓練で米軍は24日午前、地上爆発模擬装置(GBS)を基地フェンスの内側約2メートルの地点で使用した。
 激しい爆発音とともに、大量の白煙が嘉手納町役場内をはじめ、屋良地区一帯に広がった。
 町役場のガラスが震える大きな爆発が数十回連続してあり、基地フェンスに隣接する駐車場にいた職員が耳に違和感を覚えた。
 その職員は「米軍はわたしたちがいるのを見ているのに、平然と訓練を続けた」と話している。
 住民が驚くのを見ても、何とも思わないことは軍隊の特質なのだろう。住民を無視して訓練を優先することを続けたために、感覚がまひしていると言わざるを得ない。
 役場を訪れた町民の中には顔が青ざめるほどの恐怖を味わった人もいた。近くの託児所では子どもたちが体をこわばらせた。
 このような異常な事態を放置してはならない。
 民間地域から約2メートルの地点で爆発させれば、どういう結果を招くのか、常識で考えれば分かることである。しかし、その常識が米軍には通用しないようだ。
 嘉手納基地報道部は訓練を「米空軍が有事を想定し、平和と安定のための支援活動を迅速に行うため」としている。
 住民にとっては即応訓練自体が「平和と安定」を破壊する有事そのものである。米軍はそのことが理解できていない。
 昨年12月には即応訓練の煙が嘉手納高校に流れ、授業が中断した。息苦しさを訴える生徒もいた。その際、米軍は「申し訳ない」と謝罪したが、言葉だけでなく、行動で示すべきだ。
 今回の即応訓練で、訓練の問題点は何ら是正できておらず、是正する能力が米軍にはないことがあらためて浮き彫りになった。
 訓練態勢、住民に対する配慮に、構造的な欠陥があることを米軍自らが証明したといえよう。

我慢も限界に

 沖縄自動車道での大型車両の運転訓練も言語道断である。自動車道は県民の生活道であり、そこで訓練を行う神経が理解できない。しかも、自動車道での訓練は恒常的に行われていたが、管理する日本道路公団沖縄管理事務所には訓練の通告はなかった。
 危険な状況が常態化する中、23日には一般車両と衝突する事故が起きている。
 外務省地位協定室は「公の道路を走行する活動は施設間の移動に当たる」と容認している。
 米軍の大型車両は運転訓練をしているのである。自動車道の許田―那覇間を往復することが施設間移動とは言えまい。容認姿勢は理解に苦しむ。
 水陸両用車の訓練は6月に1台が沈没事故を起こして以降、17日に初めて再開した。その際は事前通告があったが、今回はなかった。
 事前通告は米軍の「好意的配慮」だが、少なくとも通告は不測の事態を避ける意味からも、確実に実施すべきだ。
 名護市は6月の沈没事故原因の詳細な資料を那覇防衛施設局に求めているが、その提出はない。事故原因の十分な説明責任を果たさないままの訓練実施は原因究明ができていないからではないか。
 都市型戦闘訓練施設では9月初めにも、最も危険視されているライフル射撃が始まる可能性が高まっている。
 民間地域に影響を及ぼすような異常な訓練が行われている実態を、政府はしっかりと認識してほしい。いずれの訓練も、安全にかかわるものであり、住民の我慢も限界に来ている。[琉球新報 8/25 10:03]

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  1. 写真、衝撃ですね。訓練の域を超えていますね。住民にとっては、まぎれもなく「有事」です。

  2. ダメ男なディレクターの妄想日記 - trackback on 2005/08/27 at 21:12:46
  3. >bumekoさん
    コメントありがとうございます。
    もし、こんな演習が自分の住む街で、子どもの通う学校の隣でおこなわれたら…。ほんの少しでよいから、そんな想像力を働かせてみたら、きっと沖縄の「日常」の異常さが分かると思うのです。

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