ドイツ総選挙 政権交代?それとも政権維持?

野党・キリスト教民主同盟・社会同盟(CDU・CSU)が第1党になったものの、社会民主党(SDP)との議席差は3。しかし、東部ドレスデン選挙区が、候補者死亡のため、10月2日に投票延期となったため、最終結果は確定していない。

CDU・CSU+自由民主党では過半数に足らない。左翼党が、SDP+緑の党の旧与党連立を閣外協力にせよ支持すれば、シュレーダー政権が続くことに。しかし、シュレーダー政権の「改革」路線を嫌ってSPDを割って出た左翼党だけに、それも難しいか…。何にせよ、左翼党54議席は大健闘。

<独総選挙>保守野党第1党奪還 過半数には届かず(毎日新聞)

<独総選挙>保守野党第1党奪還 過半数には届かず

 【ベルリン斎藤義彦】ドイツ連邦議会(定数598)の前倒し総選挙は18日、投票が行われた。選挙管理委員会が翌日未明に発表した暫定最終結果では、保守・野党のキリスト教民主・社会同盟が225議席を獲得し、シュレーダー首相率いる与党・社会民主党(222議席)に代わり第1党の座を奪い返した。しかし民主・社会同盟と自由民主党の保守連合はいずれも過半数に届かず、民主・社会同盟と社民党との大連立がとりざたされている。シュレーダー首相の残留は困難で、退陣の可能性が高まっている。
 暫定最終結果によると民主・社会同盟と自民党は計286議席で過半数に及ばず、一方、与党の社民党と緑の党は計272議席にとどまった。
 保守連合が過半数に届かないため、メルケル民主同盟党首(51)を首班とし、民主・社会同盟、社民党による大連立への模索が始まるとみられる。また、民主・社会同盟と自民党が少数与党になる可能性もある。いずれの場合も同党首が、女性、旧東独出身で初の首相に就任する見込み。
 ただ、与党と旧東独の社会主義統一党(共産党)の流れをくむ左派新党の合計は326議席で過半数を超えるため、同党の閣外協力で与党が残留する可能性のほか、社民党・緑の党・自民党が組む可能性もわずかながら残る。
 首相は大連立も左派新党との協力も否定しており、いずれの場合も退陣は避けらない。自民党は社民党との協力を全面否定している。
 シュレーダー政権は今年初め、戦後最高の失業者500万人を出すなど失業の増加を抑えられない一方、失業手当の実質的な引き下げなど福祉削減を行い支持率が低下。さらに州議会選で社民党が次々と敗北。今年5月に最大州で敗北後、起死回生を狙って総選挙の約1年前倒しを発表。7月に首相の不信任を経て大統領が議会を解散した。
 メルケル党首は「職を増やすには政権交代が必要」と訴え、投資を促すため企業の社会保障負担を下げる一方消費税を上げるなど不人気な公約を掲げたが、社民政権への批判はなお根強く、第1党に返り咲く勢いだ。
 大連立は政権運営に困難が伴い、国民の失望を招くため、再度の総選挙論も浮上している。
 大連立政権ができれば36年ぶりになる。[毎日新聞 9月19日11時0分更新]

今回の選挙結果からすれば、CDU・CSU政権ができたからといって即「市場万能主義」とはいかないでしょうが、それでも、ドイツの動向は、中期的にみれば、アメリカ的な「自由化」路線でゆくのか、それともヨーロッパ的な「人間の顔をした」資本主義を続けるのか、大きな選択の“始まり”になるのかも知れません。フランスでの労働時間延長の動きやEU拡大の動きと絡んで、引き続き注目していきたいと思います。

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