自衛隊のイラク派遣延長反対77%

毎日新聞の世論調査。イラクへの自衛隊派遣について「延長すべきでない」が77%で「延長すべき」18%を大きく上回る。また、衆院選の結果については「満足」52%の一方で「自民議席多すぎ」が68%を占めるといった複雑な側面も。

世論調査:イラク派遣延長「反対」77%(毎日新聞)

世論調査:イラク派遣延長「反対」77%

 毎日新聞は8、9日の両日、全国世論調査(電話)を実施した。12月14日に期限切れとなるイラクへの自衛隊派遣について聞いたところ、「延長すべきでない」との回答が77%に上り、「延長すべきだ」の18%を大きく上回った。小泉内閣の支持率は56%で、衆院選投票直前だった9月の前回調査から5ポイント上昇した。
 イラクへの自衛隊派遣については、来年5月に英豪軍が撤退した場合には派遣継続は困難とする意見が与党内からも出ている。昨年12月に1年間の派遣延長を決定した際は「賛成」31%、「反対」62%、昨年11月に延長の是非を聞いたときは「延長すべきだ」27%、「延長すべきでない」51%で、慎重論の強まりが読み取れる。自民支持層でも66%が派遣延長に反対、賛成は29%にとどまった。自民以外の支持政党別では、公明支持層の8割近くが反対。民主、共産、社民支持層で反対が8割を超え、性別では女性の79%が派遣延長に反対した。
 一方、首相が靖国神社への参拝を続けることについては「反対」が51%と同設問だった7月調査と同じ比率で、5割を超えた。ただ、賛成も5ポイント増え44%。自民支持層では賛成(58%)が反対(36%)を上回った。

◇内閣支持率 衆院選の自民大勝で支持率にも反映

 また、内閣支持率は、小泉純一郎首相の北朝鮮訪問を受けた昨年5月調査(58%)に近づく水準。今年8月以降は50%台を維持しており、衆院選での自民大勝による求心力アップが支持率にも反映された形だ。自民支持層の約9割、公明支持層の約7割が小泉内閣を支持する半面、支持政党のない無党派層では支持40%、不支持35%と小差になっている。支持の理由は「政治のあり方が変わりそうだから」が45%で最も高かった。
 政党支持率は、自民37%(前回38%)▽民主17%(同22%)▽公明6%(同6%)▽共産2%(同3%)▽社民2%(同2%)▽国民新党1%(同1%)▽新党日本0%(同1%)▽支持政党なし34%(同25%)だった。【中田卓二】

◇「首相にふさわしい政治家」小泉氏24%、安倍氏23%

 毎日新聞が実施した全国世論調査で「今、首相にふさわしい政治家は誰か」を聞いたところ小泉純一郎首相が24%と今年2月の調査より7ポイント増えトップで、前回最多だった安倍晋三・自民党幹事長代理の23%を小差で上回った。衆院選での自民大勝の立役者としての評価を反映したとみられる。また、小泉首相が続投を否定する来年9月の自民党総裁任期満了後も、44%の人が「首相を続けるべきだ」と回答した。
 調査は政治家10人の名を挙げる形で実施。小泉、安倍両氏以外の自民政治家では福田康夫前官房長官が3%、麻生太郎総務相、竹中平蔵郵政民営化担当相がともに2%で、谷垣禎一財務相、小池百合子環境相は1%。首相と安倍氏に大きく水をあけられた。
 特に自民支持層で小泉首相は38%と、安倍氏(33%)や他の政治家との差が目立った。年代別では特に20代の39%が小泉首相の名を挙げ、20代女性に限れば46%に達するなど、若者の支持が強い。
 また、首相が来年9月の自民党総裁任期満了と同時に首相を辞める方針については「来年9月で辞めるべきだ」が43%、「来年9月を待たずに辞めるべきだ」が10%と53%が来年9月までの辞任論だった。しかし、「来年9月以降も首相を続けるべきだ」も44%にのぼり、特に、自民支持層の60%が来年9月以降も続投すべきだと回答した。「ポスト小泉」が浮上していない状況をここでも反映した形だ。
 一方、民主党の前原誠司新代表に対し「期待する」と答えた人は58%。「期待しない」の38%を20ポイント上回った。民主党支持層の77%が前原氏に「期待する」と答えたほか、自民支持層からも57%の期待感を集めた。ただ「今、首相にふさわしい人」の問いでは、前原氏を挙げた人は3%。民主党の小沢一郎前副代表(5%)に及ばず、菅直人元代表と同率にとどまった。【田所柳子】

◇衆院選の結果「満足52%」、「自民議席多すぎ」68%

 世論調査では、自民党が圧勝した9月の衆院選への評価も聞いた。選挙結果に満足している人は52%で、不満と感じている45%を上回った。ただ、自民が296議席を得たことには「多すぎた」と答えた人が68%にのぼり、「適正だ」の26%を大きく上回った。
 選挙結果に対する評価は「非常に満足だ」8%▽「満足だ」44%▽「非常に不満だ」17%▽「不満だ」28%。ところが、「非常に満足」「満足」と答えた人のそれぞれ34%、52%が自民の議席については「多すぎた」と答えた。選挙結果を肯定する層にも「自民の勝ちすぎ」という意識が働いていることが浮かんだ。
 支持政党別では、自民支持層の86%が選挙結果に満足だが、自民の議席は「多すぎた」も51%にのぼった。公明支持層は「満足」69%、「自民が多すぎた」52%だった。
 今回の選挙では無党派層の動向も自民圧勝を後押ししたとみられるが、「支持政党はない」層では、選挙結果に不満の人が56%で、自民の議席にも「多すぎた」と78%が答えた。惨敗した民主の支持層は選挙結果に不満が85%、自民の議席は「多すぎた」が91%だった。【堀井恵里子】[毎日新聞 2005年10月10日 3時00分]

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