今週の「九条の会」(12月17日まで)

各地の「九条の会」の活動を、インターネットを流れるニュースから拾いました。

「九条の会」発足へ 三木、小野など北播磨
[神戸新聞 2005/12/15]

 戦争放棄と軍備・交戦権の否定をうたう憲法九条の心を北播磨にも広げようと、「北はりま教育九条の会・準備会」は来年二月四日、社多目的研修館(加東郡社町木梨)で設立総会と講演会を開く。作家の大江健三郎さん、井上ひさしさんら著名人九人が呼び掛けて昨年六月に設立された「九条の会」の地域版。講演会には、同会事務局長の小森陽一・東大教授を講師に招く。(岩谷 汪)
 準備会は今年八月に発足。現・元教職員を中心に、現在四十人が参加する。勉強会を開くほか、毎月一回、三木、小野、加西市内で署名活動を続けている。
 自民党憲法調査会による改憲草案が明らかになり、民主党内の一部にも改憲論があるなど憲法改正に向けた動きが強まる中、「九条の会」は全国の地域、職域などに相次いで設立。県内でも「県弁護士九条の会」「九条の会・県医師会」などのほか、加古川市の「野口九条の会」などの例がある。
 北播磨では同準備会のほか、三市を中心に、他の教職員や父母、市民の参加も得て「北はりま九条の会」(仮称)の設立を目指す動きがある。当初は二百人の入会を目標に、多田啓二・元三木高校長ら十二人が呼びかけ人就任を内諾した。西脇市でも独自に組織の設立を目指している。
 準備会事務局長の稲次寛・三木高教諭=小野市三和町=によると、神戸電鉄緑が丘、小野駅、北条鉄道北条町駅前などでの署名活動では、これまでに約三百人分を集めた。戦争体験のある高齢者や高校生ら若者の関心が高いという。
 稲次事務局長は「思想や信条、党派の違いを超え『平和憲法を守る』の一点で多くの人に参加してほしい」と呼び掛けている。講演会は午後六時半開演。

憲法を岡山弁訳 九条の会が絵本作製

 憲法に関心を持ってもらおうと、岡山県内在住の有志でつくる「九条の会・岡山」は、憲法条文を岡山弁に訳した絵本「岡山弁憲法」を作製した。「天皇」を「桃太郎」に例えるなど大胆な“意訳”が特徴。県内小中高校などに配布する。
 A5判、32ページで3000部作製。99の条文のうち27の条文をピックアップし、本来の条文と訳文を対比させる形で紹介した。それぞれに市民から募った挿絵を添えたほか、訳文には読み仮名をつけるなど、お堅いイメージの条文を親しみやすくした。 (山陽新聞 2005年12月15日掲載)

「映画人九条の会」1周年/憲法への思い リレーで語る

 「映画人九条の会」の一周年を記念する集いが十三日、東京で開かれ、映画監督の大澤豊、神山征二郎、高畑勲、川本喜八郎、ジャン・ユンカーマン、翻訳家の池田香代子の六氏が、憲法九条への思いや守る決意をリレーで語りました。
 「映画 日本国憲法」を撮ったユンカーマンさんは「日本は戦争しない国というイメージが世界に広まっているのは大きな財産」と指摘。武力で物事を解決しようとして失敗している米国に従うのか、九条でアジアに平和を築くのか、二つの選択を示して話せば、みんなは正しい選択をすると思うと語りました。
 池田さんは、アイドルグループのスマップが、平和を受け継ぐ意思を歌っていることを紹介。会場からの「護憲の運動があまり広がらないが」との問いに答えて、「意見の違う人を、説き伏せなくていいから、まず話をすることで信頼を築こう」と呼びかけました。高畑さんは「小泉首相の支持者にも、憲法が変われば自分の身に降りかかってくると伝えたい」とのべました。
 会場には降旗康男、羽田澄子両監督も姿を見せました。「スクリーンに平和をのみ描き続けたらどうなるかを考えるべき時」(大林宣彦監督)、「九条廃棄―政治家がゆっくり生きているものすべてを抹殺する始まり」(ロシアのアニメーション作家ユーリー・ノルシュテイン氏)との長文メッセージが寄せられたほか、秋野暢子、吉永小百合、倍賞千恵子さんらもメッセージを寄せました。
 同会の会員は約千百人にのぼっていることが発表されました。[しんぶん赤旗 2005年12月15日11時41分]

憲法九条が日本を守ってきた 新潟・加茂市長が講演/川口

 元防衛庁幹部の小池清彦・新潟県加茂市長(68)がこのほど、川口市のリリアで講演。「憲法九条が日本を守ってきた。改正は徴兵制につながる」と述べ、改憲の動きを批判した。「かわぐち・九条の会」が主催し、約三百五十人が参加した。
 小池氏は一九六〇年に防衛庁入り。教育訓練局長、防衛研究所長を歴任した。九五年加茂市長に当選し現在三期目。自衛力整備が持論だが、イラク派兵に一貫して反対を唱え、小泉首相に要望書を提出したことで知られる。
 小池氏はまず、「前項の目的を達するため」と書かれた九条第二項について、「この部分は芦田均代議士(当時の憲法改正委員会委員長、後の首相)が自衛のための戦力は保持できるようにと修正を加えた」と紹介。「九条と自衛隊は両立している。改正する必要はまったくない」と話す。
 それなのになぜ小泉首相は九条改正を急ぐのか。小池氏は「米軍の求めに応じて自由に自衛隊を海外に派兵する。世界の前線に出て米軍と同じような戦闘をするため」と説明した。
 自衛隊の実弾演習を何度も視察。近代戦の恐ろしさと九条の真価を知ったと言う。「大砲が落ちれば五十メートル以内の人は全員即死。敵も味方もない。ロマンのかけらもない。残虐な殺し合いだ。九条があるからこそ朝鮮戦争にも、ベトナム戦争にも加わることを免れた。自衛隊よりも九条が日本を守ってきた」
 さらに自民党が発表した新憲法草案について、「きわめて危険。前文には『国や社会を自ら支え守る責務を共有し』と書いてある。ここに兵役の義務が隠されている。今後少子化で自衛隊に入る人が少なくなれば、徴兵制しかない」と指摘した。
 憲法九条は「日本の宝」だという。「二発の原爆を受け、戦争の苦しみは自分たちで最後にしたいという思いで九条を持った。平和国家として活躍することが世界平和のために一番いい」と訴えた。[埼玉新聞 2005年12月14日(水)]

高島市・九条の会:発足総会に100人――市内で初/滋賀

 「高島市・九条の会」の発足総会が10日、同市安曇川町の藤樹の里ふれあいセンターで開かれ、約100人が参加して会を発足。思想や立場の違いを超えて憲法九条を守る活動を進めることになった。
 作家の井上ひさし氏ら9人が呼びかけた「九条の会」アピールに賛同する市民有志が今年5月から8回の準備会を重ね、最終的に文化団体や宗教関係者、元教員、主婦ら105人が呼びかけ人となった。同会によると、県内では既に約40の会が発足しているが、高島市内では初めて。
 総会では、会の規約となる4項目の申し合わせと当面の活動計画を確認した後、世話人13人を選出した。今後、憲法九条を守る署名活動や、地域・職場・分野別に九条の会をつくる活動などに取り組む。
 総会の後、京都YMCA理事で山科九条の会呼びかけ人の清水武彦さんが「憲法九条と心の問題―日本人はなぜ右傾化したか」と題して記念講演した。【森岡忠光】[毎日新聞 2005年12月11日14時31分]

山形県九条の会:古関・独協大教授が講演――総会/山形

 憲法9条を守ろうと活動している山形県九条の会・憲法ネットワーク(長岡壽一代表)が10日、山形市内で第2回総会を開いた。憲法史が専門の古関彰一独協大法学部教授が「憲法9条を現代に生かすということ」と題して講演。約100人の参加者を前に、9条を「人間の尊厳」や「人権」の基礎と位置づけて、平和は日常生活の中で行動し守っていくことが大切と訴えた。
 総会では、長岡代表が「(今は)個人として尊重され、主体的な営みが保証されることが、ないがしろにされつつある危機的状況」とあいさつ。07年5月までに会員を1000人まで拡大するなどの事業計画を決めた。【佐藤薫】[毎日新聞 2005年12月11日12時38分]

9条の国に根をはって できることから行動
さいたま市 本太・元町・駒場9条の会

 さいたま市浦和区内の中学校区単位でつくる「さいたま市九条の会(本太=もとぶと・元町・駒場地域)」は結成から一年を迎えました。地域有権者約一万二千人の過半数、六千人以上の「九条の会アピール」賛同者を集めることが目標です。現在約六百人の賛同署名をもう一回り広げる、これがいまの「会」の課題です。つながりを生かし口コミで会員を広げることを重視し、誰もが「九条を守ろう」の思いを語る活動を心がけてきました。(埼玉県・川嶋猛)

 四日に開いた「一周年のつどい」では、「日本が攻められたときに軍隊は必要では」などの疑問にかみ合う対話をしようと学習。講師の「他の国の日本への侵攻というのは非現実的。災害など非軍事の危機対策こそ切実です」「強者が勝つ社会から公正・平和・民主社会への転換が世界の流れです」などの話をもとに議論しました。
 参加した理学療法士の伊野克史さん(32)は「憲法や社会のことで意見を言い合う関係がないのが若者の悩み。身近な人から対話をしていくことが大事です。自分も『平和でこそ健康が守れる』と訴えていきたい」と話しました。

■多彩な顔ぶれ

 「会」の活動は一―二カ月に一度の「相談会」を中心に動き、学習や会員同士の交流を大事にしています。一回二十―三十人の参加者は主婦や学生、教員、自営業者、被爆者、元軍人、元市議など多彩な顔ぶれ。自主参加や友人を誘ったりと相談会のたびに新しい参加者が増えているのが特徴です。参加をきっかけに浦和区のほかの二カ所の中学校区でも「九条の会」準備会が立ち上がっています。
 交流では、戦中・戦後の体験が自然に出てきます。
 帆本ひろさん(78)は「亡き夫は中国への侵略戦争に手を貸したことをずっと後悔していました。私も青春時代に軍事工場で働かされ、戦後は苦しい生活を強いられました。子や孫には絶対にこんな思いをさせたくないと『会』に入りました」と話します。連絡員代表の坂本光男さんは「この地域は、戦中・戦後に苦しい体験をした高齢世帯が多く、戦争はいやだという思いを共有することで連帯を深めています」と語ります。

■忘れぬ言葉

 元社会党旧浦和市議の古島一さん(79)は元少年飛行兵。上官の「貴様は消耗品だ」という言葉を忘れません。「平和憲法があったから今の日本の発展がある」と親せき、友人など会う人ごとに語りかけ、健康診断に行けば看護師にも声をかけます。「憲法改悪に歯止めをかける力を大きくしたい」と言います。
 「会」は年末も、「会員一人ひとりが、できることから行動し、賛同者を広げよう」と呼びかけ、目標の賛同者達成へ決意を新たにしています。[2005年12月11日(日)「しんぶん赤旗」]

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