定期預金の金利引き上げ相次ぐと言っても

日銀の量的緩和策の解除にともなって、銀行が定期預金の金利を引き上げる動きが続いているというニュース。

しかし、定期預金の金利引き上げ幅は0.05%ほど。すでに住宅ローンなどは0.1?0.2%で引き上がっており、その差は歴然。まして普通預金の金利はそのまま。とても顧客の理解が得られる、という状況ではありません。

金融・証券/定期預金の利上げ相次ぐ 大手行、好業績で利益還元(FujiSankei Business i.)

定期預金の利上げ相次ぐ 大手行、好業績で利益還元
[FujiSankei Business i. 2006/3/21]

 三菱東京UFJ銀行の先週末の発表をきっかけに、定期預金金利を引き上げる動きが金融機関に広がっている。20日にはみずほ銀行、三井住友銀行、中央三井信託銀行なども利上げを発表。さらに引き上げは城南信用金庫(東京都品川区)、川崎信用金庫(川崎市川崎区)など信用金庫にも波及、今後加速する見通しだ。

 ≪信金にも波及≫
 日銀の量的緩和政策の解除に伴い、市場の長期金利が上昇傾向にあるためで、顧客に利益を還元することで「もうけ過ぎ批判」をかわす狙いもある。
 三井住友銀行の主な定期預金の金利は2年物のスーパー定期(300万円未満)を年0.04%から年0.09%と、三菱東京UFJやみずほなどよりも年0.01%高く設定。その代わり1年物の同定期は逆に年0.01%低い年0.05%とした。わずかな違いは出たものの、各行の利上げはほぼ横並びの内容となった。
 大手銀行は不良債権処理が峠を越え、収益が急回復。2006年3月期の連結最終利益は、過去に積み立てていた引当金の戻り益も上積みされるため、空前の好業績となる見通しだ。
 とくに三菱東京UFJを擁する三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の最終利益は1兆1700億円と、トヨタ自動車を上回り国内企業トップに躍り出る見込みだ。
 MUFGは、もうけ過ぎ批判を回避する狙いもあって、グループ銀行の支店間の口座振込手数料無料化を5月下旬から実施することをすでに打ち出している。定期預金金利の引き上げはこうした施策の第2弾にあたる。
 実は他行は、預金金利の引き上げをもう少し先と考えていた。だが、三菱東京UFJの発表で週末にあわてて引き上げの準備に入ったのが実態。引き上げに出遅れると「企業イメージに影響が出る」(銀行担当者)との思惑も働いたのは明白だ。
 一方、多くの金融機関は量的緩和解除を見越した金利上昇の影響で、3月から住宅ローン金利を引き上げた。緩和が解除され、金利がさらに上昇傾向にある現在、預金金利を据え置いたままでは顧客の理解が得られないとの判断も働いた。

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  1. 為替王 - trackback on 2006/04/18 at 12:36:22

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