今週の「九条の会」(5月4日まで)

各地の「九条の会」の活動を、インターネットを流れるニュースからピックアップしました。憲法記念日をはさんで、各地で集会やフェスティバルなどがたくさん開かれています。

憲法記念日:「戦争は絶対あってはならない」憲法9条改正反対グループが集会/石川
[毎日新聞 5月4日13時1分更新]

◇加藤周一さんら、改憲論を批判??金沢で

 憲法記念日の3日、金沢市で、戦争放棄を定めた憲法9条改正に反対するグループが「輝け9条!許すな改憲!5・3石川県民集会」を開いた。有識者でつくる「九条の会」呼びかけ人で評論家の加藤周一さんが「私と憲法9条」と題して、改憲議論の問題点を語った。
 県内の弁護士らでつくる「九条の会・石川ネット」などの主催。
 改憲派が安全保障の現実と9条の落差を改正理由としていることについて、加藤さんは「程度の問題はあるが、法律の掲げる理想と現実に差があるのは当たり前。全員が守っていることなら、わざわざ法律で禁止する必要はない」と指摘。「(改憲派の論理は)空き巣狙いを防ぐため、戸締まりを厳重にするのではなく、空き巣を合法化しよう、というのと同じだ」と批判した。
 また、「米メディアでは、アジアから孤立する日本に批判的な論調が増えている。孤立化の道を選べば、徴兵制、核武装せざるをえなくなるの必至だ」と述べた。
 続いて、元自民党県議で山中温泉で旅館を経営する上口昌徳さんが、福井空襲(1945年7月)で親せきが犠牲になった体験を語り、「戦争だけは絶対にあってはならんとの思いは今も変わらない。(護憲派は)少数派かもしれないが、道は開けると信じたい」と訴えた。【花牟礼紀仁】

憲法記念日:きょう、九条テーマに講演会/千葉
[毎日新聞 5月4日11時4分更新]

 憲法記念日を記念して「小田実&小森陽一 憲法九条を語る」が4日午後2時から、船橋市本町2の市民文化ホールで開かれる。入場無料。
 憲法9条を守ろうと、県内の地方議員約150人が党派を超えて昨年4月に結成した「九条の会・千葉地方議員ネット」が、憲法記念日と同会の設立1周年を記念して開催する。
 当日は「九条の会」呼びかけ人でベトナム反戦運動などで活躍した作家の小田実さんと、同会事務局長の小森陽一東大教授が、憲法9条と平和をテーマに、それぞれ講演。その後、対談を予定する。講演を記録したブックレットの予約も受け付ける。【中川紗矢子】

ながさき9条フェスタ:守ろう憲法、平和大行進/長崎
[毎日新聞 5月4日13時2分更新]

 憲法が試練にさらされる中で迎えた憲法記念日の3日、長崎市の水辺の森公園で「ながさき9条フェスタ」があった。約1000人の市民が参加し、市内中心部を「憲法9条を守ろう」などと書かれたのぼりを持ちながら平和の大行進をした。【柳瀬成一郎】
 県高教組など約50の団体でつくる実行委の主催。公園では、バザーや教育・平和問題に関する写真展などがあり、特設ステージでは地元ミュージシャンらが平和への思いを込めた歌で9条の大切さを訴えた。
 フェスタの最後は参加者全員で同公園から市民会館まで大行進。「(戦争)放棄」の意図で自宅から、ほうきを持参する人もいた。長崎シーボルト大4年の鈴木みづほさん(23)は「日本が誇れる9条をなくしてはいけないという思いに突き動かされて参加した。同年代の人たちに危機意識を訴えたい」と話していた。
 また、午後からは市民会館で長崎県九条の会主催の講演会があった。奥平康弘・東大名誉教授が「長崎で問う日本社会の平和と自由」と題して講演。「日本は特に戦争の惨禍を骨の髄まで受けている。だからこそ、9条は我々が守るべき最後のとりでだ」と訴えた。本島等・前長崎市長も演台に立ち、宗教界の平和への取り組みなどを紹介した。

憲法記念日:憲法と平和、守るために 市民団体が講演や街頭活動/宮崎
[毎日新聞 5月4日15時0分更新]

 憲法記念日の3日、宮崎市では護憲の立場から憲法と平和を考える二つの催しがあった。講演や街頭宣伝などを通じ、護憲を訴えた。【小原擁、関谷俊介】

 デパート前では「9条をまもる県民の会」(小沼新・代表)の約20人が街頭活動を行った。演説やチラシ配りとともに、通行人たちに「憲法9条を守ることに賛成か反対か」というシール投票を呼びかけた。結果は、ほとんどが憲法9条を守ることに賛成だった。賛成に投票した主婦(50)は「普段の生活では自分の考えを表す機会がない。こうした投票は今後も続けてほしい」と話した。
 続いて「5・3平和を考える集い」(平和と民主主義のための県民連合主催)があり、小沼新・宮崎大教授が「国民保護法と憲法改悪」の題で講演した。
 日本科学者会議宮崎支部と宮崎民主法律家協会は「憲法と平和を考えるつどい」を宮崎市中央公民館で開いた。元鹿児島大教授の坂東義雄さんが約100人を前に「自民党『新憲法草案』を斬(き)る!――その特徴とねらい」と題して講演した。昨年10月に自民党が発表した草案で、9条2項が削られたことを「不戦の原則が曲げられる」と批判。「9条を共同して守る行動が大切だ」と訴えた。
 その後、参加者は「みやざき九条の会」主催のピースウオークに参加。「平和」と書かれたのぼりなどを掲げて、宮崎駅からデパート前交差点までを往復した。途中、買い物客らにチラシを配りながら、「戦争はしない。憲法は変えない」と訴えた。

憲法記念日:憲法施行から59年 熊本で開催「まもるつどい」に200人/熊本
[毎日新聞 5月4日15時1分更新]

 ◇戦争のできる国に変えるな

 憲法記念日の3日、県内でも改憲派と護憲派が顔をそろえた討論会や、護憲集会が開かれた。このうち熊本市桜町の市民会館であった「第24回憲法をまもる県民のつどい」(熊本憲法記念行事実行委主催)には約200人が参加。「憲法改悪で『戦争のできる国』に変えられる。憲法改悪を阻止し、平和主義の理念を世界に広める」とする声明を採択した。
 県民のつどいでは、「くまもと九条の会」呼びかけ人の松野信夫弁護士が講演。「憲法は国家権力を縛り、国民を守るものという憲法学者の常識が、国会では『国民の義務』を規定するものとの非常識がまかり通っている」と批判した。戦力不保持をうたう9条2項が現実とかい離しているという指摘については「憲法は国の理想。現実にあわせると政治の思うままに改憲出来てしまう」と語った。
 集会最後の声明採択では、会場から「『改正』をかたくなに否定すると誤解を受ける。あくまで『改悪反対』というべきだ」との声が上がり、声明案の文言が修正される一幕もあった。
 終了後、参加者は「戦争する国にさせないため9条を守ろう」と書かれた横断幕を先頭に繁華街をパレードした。【門田陽介】

憲法記念日:9条や平和考える 高松で講演とウオーク/香川
[毎日新聞 5月4日15時2分更新]

 憲法記念日の3日、「5・3憲法施行59周年記念講演会&ピースウォーク」(平和憲法を生かす県民の会主催)が高松市であった。改憲論議が活発化する中、県内から約350人が参加。戦争放棄をうたった9条のあり方や平和について考えた。
 NGOピースボートの??渕万理共同代表が「世界に発信する9条の現在」と題して講演。「憲法9条はアジアの民衆にとっての安全を示している。(改憲は)日本だけでなくアジアの将来にもつながる問題」と指摘し、平和憲法を国際的な枠組みで捉えて、世界に発信する必要性を訴えた。
 その後、参加者たちは平和を訴える横断幕やプラカードを手に、中央公園前から丸亀町商店街を通って高松三越前までデモ行進。買い物客らに風船やチラシを配った。
 同会代表委員の根本博愛・四国学院大教授は「豊かで喜びある日常を暮らせることが平和。それを守るためには、市民一人一人が主体になって考えなくてはいけない」と話した。【高橋恵子】

◇「靖国神社ってどんなところ」 政治情勢や歴史で講演――坂出

 坂出市では、九条の会・坂出主催の集会「靖国神社ってどんなところ」が、同市本町1の同市民ふれあい会館で開かれ、約200人の市民らが参加した。
 自衛隊のイラク派遣などの映像をまとめたビデオ上映の後、県歴史教育者協議会の石井雍大(ようだい)会長が、靖国神社を取り巻く政治情勢や歴史について講演。「A級戦犯は合祀(ごうし)されているが、空襲の犠牲者は祭られていない。正しい歴史的背景を学習してほしい」と話した上で、「首相が靖国神社に参拝しやすくなるような憲法改正はするべきではない」と訴えた。【矢島弓枝】

憲法記念日:9条の重要性訴え、改憲阻止アピール――秋田で県民集会/秋田
[毎日新聞 5月4日11時2分更新]

◇県民集会に1000人

 憲法記念日の3日、全国で憲法のあり方を考える集会が開かれるなか、秋田市の文化会館で「平和憲法を守る秋田県民集会」が開かれた。識者が歴史的経緯に基づいた9条の重要性を訴え、「共謀罪など国民の自由と権利を制限する体制を許さず、改憲を阻止するために心を一つに合わせる」とする集会アピールを採択した。
 市民団体「憲法改悪反対秋田県センター」(代表・虻川高範弁護士)が主催し、市民約1000人が参加した。作家の大江健三郎氏らで作る「九条の会」事務局長の小森陽一・東大教授が記念講演で改憲反対を訴え、「戦没者に対する生存者の態度がにじみ出た9条の大切さを周囲の人に語ってほしい。それが草の根の民主主義につながる」と呼びかけた。
 このほか、平和をテーマにしたバンド演奏や若者代表によるシュプレヒコールなどがあり、さまざまな角度から護憲の必要性を訴えた。【津村豊和】

憲法記念日:「九条を守ろう」 山形で150人パレード/山形
[毎日新聞 5月4日11時1分更新]

 憲法記念日の3日、「九条を守ろう県民運動連絡会」が山形市七日町でパレードを開いた。山形市役所前に集まった約150人の参加者らは膨らませた色とりどりの風船を通行人に配りながら進み、繁華街では足を止めてパレードを眺める人たちも多かった。
 同会は、作家の井上ひさしさんらが呼びかけ人となった「九条の会」に賛同した県内の有志が04年10月10日に結成した。同会の鈴木輝男事務局長(74)によると、お祝いムードを前面に出そうと、風船を配ったり、労働組合の旗を使わないように配慮したという。
 11歳と10歳の子供を連れてパレードに参加した同市釈迦堂、農業、石井重久さん(45)は「大変な時代になりそうだと思って参加した。子供たちには、戦争に行ってほしくない」と話した。【林奈緒美】

憲法記念日:“戦争の特権”認めません 岐阜で県民のつどい/岐阜
[毎日新聞 5月4日11時1分更新]

 憲法記念日に憲法について考えようと企画されたイベント「憲法記念日 岐阜県民のつどい」が3日、岐阜市学園町の未来会館で開かれた。会場には約600人が詰めかけ、立ち見が出るほどのにぎわいだった。
 イベントは、県内の「九条の会」の連絡会などの主催。冒頭では、ドイツ文学翻訳家、池田香代子さんの著書「世界がもし100人の村だったら」が朗読された。続いて講演した池田さんは、「押しつけ憲法」とも言われる日本国憲法が、日本人研究者らの草案に基づいて作られたと紹介。「一部の政治家にとっては押しつけだったようだが、一般の人にとっては内発的なものだった」と訴えた。
 また池田さんは、英文憲法を基に、「日本国民」を“日本のわたしたち”と言い換えるなどした独自の“憲法”を披露。池田さんが「日本の私たちは、戦争で人を殺すことが罪じゃないという特権を国に認めません」と9条の一節を読み上げると、会場からは大きな拍手がわいた。【秋山信一】

言論規制の危険性語る工学院大 飯島氏/国民投票法案で講演 さいたま
[埼玉新聞 2006年5月4日(木)]

 憲法改正の手続きを定める国民投票法案について考える集会「5・3さいたま憲法講演会―いまなぜ憲法改正 国民投票法なのか―」が三日、さいたま市浦和区の県労働会館で開かれ、工学院大学講師の飯島滋明氏(憲法)が講演し、同法案の危険性を指摘した。主催は市民団体「九条の会・さいたま」で、市民約百人が出席した。
 同法案は改憲への第一歩で、最も危険なのは言論規制につながる「虚偽・歪曲(わいきょく)報道の禁止」条項と飯島氏。「小泉首相は自民党の憲法改正案について海外で戦争させるものではないと言っている。すると、もしメディアが改正案を『海外派兵への一歩』と報道したら虚偽歪曲報道とされ、処分される」と指摘した。
 この条項には「取材を委縮させる」として、日本新聞協会は二日、反対を表明している。
 また、同氏は自分が教えている幾つかの大学でも学生のほとんどが国民投票法案の中身を知らないとした上で、「自民党の改憲の中心にいる中山太郎、保岡興治氏らは、フランスで憲法改正の国民投票で負けた結果どうなったか、現場をよく知っている。日本で改憲や国民投票法案に反対する運動を広げるには、沖縄やイラクで実際に何が起きていて、集団的自衛権がどれほど怖いものかを、具体的に学生らに知ってもらうなどの取り組みが必要だ」と訴えた。

憲法九条の意義を再考察
[中国新聞 2006/5/4]

 憲法記念日の三日、広島県内各地で憲法を考えるイベントや集会があった。今年十一月で公布から六十年。戦争放棄の九条の意義をあらためて問う護憲派の動きが目立った。
 市民団体「第九条の会ヒロシマ」は広島市中区の本通り商店街で買い物客らに呼び掛け、九条を変えるかどうかを尋ねるシール投票をした。七百九十六人のうち「変えない」が六百二十五票を占めた。県内では二十九日に廿日市市でもあり、結果は全国で集計して小泉純一郎首相と衆参両院議長に届けるという。
 中区では県平和運動センターなどが主催する「ヒロシマと憲法 5・3集会」が開かれ約三百人が参加。中国新聞の田城明特別編集委員が「憲法の精神を世界に広げることが求められる」と講演。憲法や教育基本法の改正などに反対するアピールを採択した。弁護士らが企画した「2006年憲法集会」も中区であり、暮らしと憲法を題材にしたミュージカルを約六百五十人が楽しんだ。
 福山市でも市民団体「九条の会・福山」が集会を開き、約九十人が参加。憲法の役割をテーマに討論し、参加者から「戦後の日本は平和憲法のおかげで発展できた」などの意見が相次いだ。(村田拓也、山本洋子、川手寿志)

「憲法九条を守る浜田地域の会」が街頭活動
[山陰中央新報 2006/05/04]

 憲法記念日の3日、「憲法九条を守る浜田地域の会」が浜田駅前の商店街で、護憲や平和を訴える街頭活動をした。
 同会は作家の井上ひさし氏など文化人9人が呼び掛ける「九条の会」のアピールに賛同し、市民有志が2005年7月に設立。講演会や映画上映会などを通して、平和憲法の意義を訴えている。
 街頭活動にはメンバー10人が参加。「世界に誇る日本国憲法を守ろう」と買い物客にマイクで呼び掛け、改憲阻止などの署名を求めた。
 同会事務局の西村健さん(59)は「憲法を変えようという動きがあるが、市民の関心がまだ薄い。九条の意義をしっかり訴えたい」と話した。

憲法記念日:憲法めぐり活発意見 枚方でつどい
[毎日新聞 5月4日13時1分更新]

 憲法施行から59年を迎えた3日、府内でも護憲、改憲それぞれの立場でのシンポジウムや集会が開かれ、活発な意見が交わされた。

◇「戦争しない国に」 「九条の会」がつどい――枚方

 枚方市では、市民団体「ひらかた九条の会」が「5・3憲法のつどい」を開き、吹田市在住のフリージャーナリスト、西谷文和さん(45)のイラク報告に約250人が耳を傾けた。
 会合では初めに、広島の中学生が「ミサイルではなく本やノートで」と作詩した「ねがい」を歌手の一ノ瀬陽子さんと市民が合唱した。その後、西谷さんが「イラクの現実から憲法を考える」と題して講演。イラクの民間人犠牲者の映像を交え、「空爆に仏独中ロが反対し、日本は憲法9条があるのに賛成した。日本は03年度、20兆円のドル買い介入を行って米国債を買い、それが戦費に使われた」と指摘した。
 さらに「自衛隊がイラクに駐留すると、1日約1億円かかる。自衛隊は水も作らず、何を運んでいるのか情報公開請求したら、黒塗りで出された」と批判。「来年は憲法改正の国民投票になるかもしれないが、九条の会を大きくし、戦争をしない国にしてほしい」と訴えた。【村瀬達男】(以下略)

「改憲待った」九条の会 東北、400団体超える
[河北新報 5月3日7時4分更新]

 3日は憲法記念日。施行から半世紀以上を経て、自民党が憲法改正の手続きを定める国民投票法案の成立を目指すなど改憲論議が持ち上がる中、改憲に反対する「九条の会」が東北各県で続々と誕生している。4月末現在で400団体を超え、各地で講演会などの活動を展開中だ。ただ、参加者には中高年層が目立つなど運動に世代的な偏りを懸念する声もあり、幅広い機運の醸成が課題となっている。
 東北6県の設立状況は青森169、岩手65、宮城55、秋田20、山形82、福島40の計431団体。県レベルから町内会単位まで大小さまざまで、青森では病院ごとに会を発足させるケースもある。
 スポーツ関係者や学識経験者、弁護士、宗教者などが分野ごとに組織。6県の女性弁護士は12日に設立総会を開く予定で、団体数は今後も増える見通しだ。
 いずれの団体も参加は個人が原則で、趣旨は「九条を守る」の一点。「九条=平和」と目標が分かりやすく、「多様な考えの人が参加しやすい」(みやぎ憲法九条の会)という。
 昨年3月に発足した仙台市泉区の「九条を守る加茂の会」は定期的に勉強会を開催、地区内の各世帯に会報を配り、署名活動も続ける。世話人の一人、油屋重雄さん(62)は「市民運動の経験のない主婦が会場の準備を手伝うなど、広がりを実感している」と言う。
 職種や団体の枠を超えた参加がある一方、憲法に対する世代間の「意識格差」は大きい。福島県九条の会の吉原泰助筆頭代表は「戦争経験のない人たちは改憲論議を軽く考えている。若い層の参加をどう促すか。悩ましい」と明かす。
 団体や地域によっては、護憲を掲げる政党と共闘する動きも。青森の関係者は「ある程度、慣れた人が運動をリードするのは当然」としながら、「政治的スタンスの違いは持ち込まず、バランスの取れた運営になるよう腐心している」と話す。
 「九条の会・北大」の呼び掛け人の一人で、北大大学院の山口二郎教授(政治学)は「若者の関心が低いのは、憲法改正の意味や影響を認識できず、危機感が欠如しているため」と分析。「国会が、真剣に国の形を議論していないのも問題だ」と指摘している。

[九条の会]作家の井上ひさしさんや大江健三郎さんらが2004年6月、戦争放棄と戦力の不保持をうたった9条を含む憲法を守ろうと結成。趣旨に賛同した人たちが各地で設立、全国では4000以上の団体が発足している。

九条の会:広がる 各界から「平和憲法守れ」――全国で4770団体/広島
[毎日新聞 5月3日17時1分更新]

 自衛軍の保持を明記した自民党の新憲法草案など加速する憲法改正の動きに対抗し、平和憲法を守ろうと「九条の会」を結成した作家の大江健三郎さんらに呼応する市民の輪が、全国で広がっている。同会事務局(東京)によると、4月末までの約2年間に、賛同して結成された市民グループは全都道府県の4770団体に上る他、海外にも及ぶ。市民の9条擁護の声の根強さを裏付ける動きとして注目される。
 大江さんや評論家の加藤周一さん、東京大名誉教授(憲法学)の奥平康弘さんら知識人9人は04年6月、「九条を持つ憲法を守るという一点で手をつなごう」と呼びかけ、会を結成。全国で賛同を募る講演会などを続けてきた。
 この結果、大阪府の424団体(4月末現在)を最高に、東京都の354団体(同)、北海道の349団体(同)などと急増。05年6月にはカナダのバンクーバーに住む日本人も「バンクーバー九条の会」を結成した。
 各グループは、教師、医師、弁護士、宗教者、音楽家、生花や建設業者などの職種・業種別のほか、親類や地域で集まって作ったものも。規模は1000人以上から数人単位まである。各グループが自主的に活動を展開。広島でも4月21日、被爆者や弁護士、保育園職員、学者など27人が「女性9条の会・ひろしま」を結成。賛同者を募り、新聞に意見広告を出すなどして9条を守るよう訴えていく。
 「九条の会」では、2年間に各地で誕生した草の根の賛同組織が集まり、これまでの活動内容などを報告する「全国交流集会」を発足記念日の6月10日、東京で計画。互いの体験を共有し、今後の展望を探る。
 奥平名誉教授は「9条は日本が平和的に世界に貢献し、誇りを持てる国になるための礎だ。改憲論者は、国際貢献などを理由に軍事力が必要と言うが、それが何の解決にもならないことを60年前に体験した」と批判。「多くの市民は改憲で憲法の魂が抜かれる危機感を感じている。私たちは、こうした意識ある人々とともに一歩を踏み出した」と話している。【田中博子】

「憲法改正に反対を」/秋田市、記念日に集会
[秋田魁新聞 2006/05/03]

 第28回平和憲法をまもる秋田県民集会が憲法記念日の3日、秋田市文化会館で開かれた。県内各地から約1000人が集まり、憲法や教育基本法の改正などに反対する集会アピールを採択した。
 県労連など約60団体で構成する「憲法改悪反対秋田県センター」(虻川高範代表)が主催。虻川代表は「戦後60年の昨年、自民党は新憲法草案を決定し、憲法改正手続きを定める国民投票法案を今国会に提出しようとしている。改憲の動きを止め、戦争のできる国にしようとする今の政治を変えていこう」とあいさつ。
 九条の会事務局長の小森陽一・東大教授(日本近代文学)が「平和憲法を守るために」と題して講演を行った。(2006/05/03 20:18)

草の根「九条の会」、全国に4700拠点
[asahi.com 2006年05月02日12時21分]

 戦争放棄を定めた憲法9条を守ろうと、作家の大江健三郎さんらが04年に設立した「九条の会」(事務局・東京都千代田区)に賛同する草の根グループが、全国に広がっている。いずれも自主的に立ち上げて学習会などを開いている。九条の会で把握しているグループは4700を超え、大江さんらの講演会には、定員を超える申し込みが続いている。
 埼玉県所沢市の美術家中田千郷さん(54)は「9条の会・ところざわ」の呼びかけ人の一人だ。創作のかたわら、02年、パレスチナ難民の子どもに絵を教えるなどの活動を始めた。
 03年に始まったイラク戦争には、中東各地に住むパレスチナ人も義勇兵として加わったと知った。そこに自衛隊が派遣された。「9条を変えれば、自衛隊はもっと外国に出るだろう。攻撃されれば、自衛隊も戦闘に応じなければならなくなる」と不安になった。
 翌年10月、会の設立に加わった。これまで政治や憲法に関する活動を行ったことはなく、「市民運動だから」始められたという。設立当初は12人だった呼びかけ人は、今174人に増えている。
 九条の会によると、草の根グループは昨年4月までに1280ができ、その後の1年で4倍近くになったという。同会事務局の高田健さん(61)は「予想していなかった広がりだ」と話す。
 「九条の会」講演会は04年7月から12都市で計13回開かれ、延べ4万3800人を集めた。大阪市の講演会では定員の3倍以上が集まったほか、いずれの会場も満員の状態が続いているという。
 9日にさいたま市の大宮ソニックシティである講演会では、大江さんや評論家の加藤周一さんらが話す。1カ月前に3000人の定員を超え、すでに募集を締め切っている。

改憲阻止へアピール しずおか九条の会
[静岡新聞 2006/05/02]

 しずおか憲法九条の会は3日の憲法記念日を前に、改憲阻止を訴えるアピールを発表した。
 今年が憲法公布60周年・施行59周年に当たることから、「改憲案の提出やそれにつながる法律の制定を許さない共同の輪を、ともに広げよう」と訴えている。
 県内各地では、これまでに準備会を含め90を超える九条の会が発足し、活動に取り組んでいる。憲法記念日に予定している主なイベントは次の通り。
 憲法を語る市民のつどい(午後1時半、静岡労政会館ホール、県憲法会議主催)=会場整理費1000円、小沢隆一元静大教授の講演と演奏▽憲法九条をみんなで考える講演会(午後1時半、掛川市西南郷学習センター、九条の会掛川主催)=資料代300円、ミニコンサートと評論家金両基氏の講演▽憲法に学ぶつどい(午後6時半、藤枝市生涯学習センター、志太憲法を大切にしよう会主催)=無料、三重短大教員成沢孝人氏の講演▽憲法記念のつどい(午後1時半、ワークピア磐田、見付九条の会などの主催)=資料代300円、伊藤恭彦静大教授の講演▽第20回袋井市民のつどい(午後1時半、月見の里学遊館、実行委主催)=無料、演奏と高遠菜穂子さんの講演

憲法施行3日で丸59年 護憲の催し活発に
[神戸新聞 2006/05/01]

 憲法施行から、三日で丸五十九年になる。昨秋の衆院選で改憲派の与党が戦後初めて改正発議可能な三分の二を超えるなど、改憲の動きが加速する中で迎える「憲法記念日」。兵庫県内でも労組や市民団体などが講演会や集会を開く。「かつてない危険な状況」と現状分析する護憲勢力の危機感を反映し、催しの数や多彩さは例年を上回る。
 三日は、ポートピアホール(神戸市中央区)で午後一時半から評論家佐高信さん、県私学会館(同)で同二時から名古屋大大学院の浦部法穂教授の講演を、それぞれ盛り込んだ集会が開催。ともに労組や市民団体が主催する。
 西宮市の県立芸術文化センターでは、朝日新聞労組の主催で元衆院議長の土井たか子さんや作家小田実さんらが討論を繰り広げる(参加申し込み終了)。
 神戸・三宮の神戸マルイ前では午前十時から夕方にかけ、市民団体「KOBEピースiネット」のメンバーらが憲法九条を変えることの賛否を問う「シール投票」を実施。全国約六十五カ所(一部実施済み)の投票結果が即日集計される。
 同ネット世話人の高橋秀典さん(48)は「市民の間では憲法論議が単にムードになっている面がある。賛否を問うことで、考えるきっかけを提供できれば」と話す。
 一昨年に作家大江健三郎さんらが発足させた「九条の会」。事務局によると、各地に誕生した同会は現在計約四千八百(兵庫県内は約百五十)。四月下旬から五月中旬にかけ、県内各地で憲法学者らを招き、学習会などを相次ぎ実施。近隣の会同士が連携するケースもあり、政党や労組主体の従来の集会とは異なるスタイルが生まれている。
 一九六五年から「改憲阻止」の運動を続ける兵庫県憲法会議の脇田吉隆事務局長(52)は「国民投票を視野に、地域でこういう動きが広がるメリットは大きい。われわれも積極的に連携していきたい」と話している。(小森準平)

創作劇:市民劇団、憲法改正テーマに 弁護士らが熱演、問いかけ――3日/福岡
[毎日新聞 5月1日16時1分更新]

◇討論会も開催

 弁護士や学生らでつくる市民劇団「ひまわり一座」が憲法記念日の3日、市民会館大ホールで憲法改正をテーマにした創作劇「憲法の未来は、あなたの未来?憲法改悪・国民投票法の行方」を上演する。劇団代表の小宮和彦弁護士は「劇を通して憲法改正問題について理解を深めてほしい」と話している。
 創作劇は報道現場が舞台。あるテレビ局の看板報道番組で、プロデューサーが憲法改正に批判的な討論番組を企画したところ、政界の重鎮が番組をつぶそうとテレビ局に圧力をかけ、プロデューサーは解雇されてしまう。しかし、番組に出演する多くの女子アナウンサーたちが志を継いで番組を続けるという内容。
 06年憲法集会(九条の会・福岡県連絡会主催)の一環。大学教授らによるパネルディスカッション「語ろう憲法と平和?福岡からのメッセージ」は午後1時?2時半。創作劇は午後3時?4時半にある。参加費は1000円(高校生500円、中学生以下無料)。問い合わせは、はかた共同法律事務所092・752・3208。【木下武】〔福岡都市圏版〕

女性9条の会:平和憲法守りたい 被爆者、弁護士学者ら集い発足/広島
[毎日新聞 5月1日15時2分更新]

◇「生命を生み出す私たちだからこそ…」

 女性の立場から憲法9条を守るために活動しようと、県内のさまざまな職業や年代の女性が集まってこのほど、「女性9条の会・ひろしま」(井野敏子事務局長)を結成した。同会は「生命を生み出す女性が力を合わせ、9条を守ろうという世論をつくっていきたい」と意気込んでいる。【田中博子】

◇27日、中区で結成総会

 同会は、被爆者や弁護士、保育園職員、学者など27人が呼びかけ人となり、4月21日に結成。今後は賛同者を募り、会報を発行したり新聞に意見広告を出すなどして9条を守るよう訴えていく。
 井野事務局長は「9条を守ることは命を守ること。一人でも多くの女性に参加してほしい」と話した。また呼びかけ人の一人で「よい本をすすめる母の会」の柴田幸子さんは「大阪で空襲を経験し、あのようなことは二度と起きてはならないと感じた。子どもたちにこれ以上負の遺産をつくらないようにしなければ」と語った。
 27日午後1時半から、中区大手町5の広島市女性教育センターで結成総会を開催。呼びかけ人の一人、下中奈美弁護士の講演などを計画している。問い合わせは同会事務局。

九条の会:平和と憲法を考えるつどい ジャーナリスト西谷さんが講演――川西/兵庫
[毎日新聞 5月1日15時1分更新]

◇イラクの現状を訴え「9条を守ろう」

 3日の憲法記念日を前に、戦争放棄をうたった憲法9条への理解を深めようと、川西市民らでつくる「九条の会・かわにし」(瓜谷修治代表世話人)は30日、同市小花2のみつなかホールで「平和と憲法を考えるつどい」を開いた。市民ら約150人が、イラク戦争などを取材するジャーナリスト、西谷文和さん(45)=大阪府吹田市=らの講演に耳を傾けた。【樋口岳大】
 同会は、同市の元高校校長や住職、大学教授ら9人が呼びかけ人となり昨年9月に発足。この日、03年から3回、イラクの現地を取材した西谷さんは「マスコミが伝えないイラクの現実」をテーマに講演。西谷さんは、イラクで撮影した映像を上映しながら、米軍が使用した劣化ウラン弾の影響とみられる症状で白血病やがんになったり、不発弾の暴発でけがをするなど、子どもたちの被害の現状を訴えた。また、イラク中部のファルージャで、米兵が歓声を上げて民家を砲撃する映像を紹介し「米軍はテロリスト掃討のために町ごとつぶした。多くの人が殺された」と指摘。「マスコミは現地の情報を十分伝えていない」と批判した。
 西谷さんは「イラク人は米軍や自衛隊など海外の軍隊の撤退を望んでいる。そのためにも9条を守るべきだ」と訴えた。同市の公務員、永尾美弥さん(48)は「戦争への道を突き進んだ親の時代と同じ空気を感じる。憲法の大切さを再認識してもらいたい」と話した。〔阪神版〕

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