「在日」が1つになることの意味を考える

今日の「東京新聞」夕刊に、作家の金石範(キム・ソクポム)氏が総連と民団の和解について「『在日』が一つになる知恵」という一文を寄せられています。

日本に、韓国籍、朝鮮籍(金石範氏は、この朝鮮籍は「外国人登録の国籍欄に記載されている『朝鮮』のことで、国籍ではない『記号』」であると説明されています)、それにどちらの国籍もとらない無国籍(実際、金石範氏は無国籍なのだそうです)の人たちがいる――。その現実にあわせて、「在日」が一つになることを展望すべきだというのが、金石範氏の主張です。

金石範氏は、もちろん、総連・民団の共同声明について「泥沼状態の双方の延命策でもある」ことや「いろいろ不備」があることは認めています。その上で、今回の共同声明についての、ある一つの言動にたいし、次のように述べられています。

 北に対する柔和政策をとり、経済援助をし、かなりの北の無理を受け入れているからといって、それがソウルの平壌化だとか、民団、総連の共同声明を民団の総連化と見る向きもあるが、それは木を見て森を見ない類(たぐい)の考えで、冷戦構造下の反共イデオロギーの尻尾(しっぽ)が切れていないのだろう。大局的に見るなら、いずれ状況はその反対の方へ転化していくものと私は思う。(「東京新聞」2006年5月31日付夕刊)

傾聴に値する指摘ではないかと思いました。

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