米軍の射殺疑惑、次々

米軍が無抵抗のイラク住民を故意に殺害した疑惑が大きな問題になっていますが、同様に、子どもを含む住民を射殺するなど、次々に殺害疑惑がわき上がっています。

米軍に新たな射殺疑惑、イラクで住民11人(読売新聞)
米軍が妊婦と母親を射殺、遺族が抗議へ イラク(朝日新聞)

米軍に新たな射殺疑惑、イラクで住民11人
[2006年6月2日13時28分 読売新聞]

 【ロンドン=森千春】イラク駐留米軍が3月にバグダッド北方約100キロのイサキで住民11人を射殺した疑惑が、1日浮上した。
 英BBC放送が入手したビデオから判明したもので、事実とすれば、米海兵隊による同国西部ハディーサでの住民射殺疑惑で揺れるブッシュ政権への新たな打撃となりそうだ。
 ビデオは、BBCが米軍駐留に反対するイスラム教スンニ派勢力から入手した。映像には、一部破壊された建物の内部に子供を含む複数の死体が写っており、遺体の状況から、BBCは「明らかに射殺されたものだ」と指摘した。
 米軍はこの事件について、国際テロ組織アル・カーイダ支持者の訪問情報が寄せられた建物をヘリコプターで攻撃、崩壊した建物の下敷きになってテロ容疑者1人のほか、住民3人が死亡したと発表した。
 だが、地元のイラク警察は、米軍が子供5人と女性4人を含む11人を、意図的に射殺したと主張している。

米軍が妊婦と母親を射殺、遺族が抗議へ イラク
[asahi.com 2006年06月02日20時55分]

 イラク中部サーマッラで出産のため病院に向かう途中の妊婦とその母親が米軍に射殺される事件が起き、遺族は2日、AFP通信に「正式に抗議する」と語った。イラクでは昨年11月に西部ハディサで米海兵隊員らが市民24人を殺害するなど、米軍による市民の被害が相次いでいる。
 AFPによると、妊娠していた女性が5月31日、兄弟が運転する車で母親とともにサーマッラの病院に向かう途中、米軍の監視ポストにさしかかった。兄弟がそれに気づかないまま車を進めたため狙撃され、女性と母親が死亡したという。
 米軍は「立ち入り禁止の表示があったのに車が止まらなかったため発砲した」としている。一方、兄弟は2日、「そんな表示はなかった。喪があけたら正式に抗議する」と話した。イラクでは、米軍施設の周辺や検問所で、こうした事件が相次いでいる。
 またマリキ首相は同日、ハディサの事件に関して米国に捜査資料を求める意向を示した。

↓こっちは、ハディサでの民間人虐殺事件の続報。

米虐殺疑惑:犠牲者に高齢者ら 第二のソンミ村事件の様相(毎日新聞)

米虐殺疑惑:犠牲者に高齢者ら 第二のソンミ村事件の様相
[毎日新聞 2006年6月2日 18時07分]

 【ワシントン和田浩明】米海兵隊員がバグダッド北西の町ハディサで民間人を殺害し事実関係を隠ぺいした疑惑が米国を揺るがしている。犠牲者には高齢者や幼児、女性も含まれているとされ、ベトナム戦争中の米兵による虐殺「ソンミ村事件」(68年)との類似も指摘される。米国内でのイラク駐留長期化への不満や国際的な反米感情が高まるのは必至だ。
 ハディサはイスラム教スンニ派住民が多く、武装勢力の反米活動が活発な町。昨年11月19日、パトロール中の米海兵隊員の軍用車両近くで路肩爆弾が爆発し隊員1人が死亡、重傷者も出た。隊員らは周辺の民家などを数時間にわたり襲撃し、計24人の頭部や胸を撃って殺害したとされる。眼前で親を殺されたという子供もいる。
 米軍は当初、「路肩爆弾でイラク民間人15人が死亡、交戦で武装勢力を射殺」と発表した。しかし、犠牲者を撮影したビデオを入手した米タイム誌が今年1月、米軍側の説明と合致しない点があることから米軍に問い合わせ、駐留米軍は調査を開始。同誌の3月の報道で事件が表面化した。5月には調査経過の説明を受けたマーサ下院議員(民主党)が「路肩爆弾で死んだ民間人はおらず交戦もなかった。米兵が殺した」と発言し、隊員らがうその報告を行った疑惑も強まった。
 関与が疑われているのは海兵隊第1師団第3大隊所属の将兵12人。直接、手を下したのは3?4人とされる。負傷し現場にいなかった同部隊の兵士は米テレビに「隊員の死傷で逆上し報復したのでは」と語っている。
 ブッシュ大統領はタイム誌の報道後、ラムズフェルド国防長官などから事件について定期的に報告を受けていたが、5月31日、懸念を表明し徹底調査と厳正な対処の意向を示した。
 イラク・アブグレイブ刑務所での米兵による収容者虐待事件(04年4月発覚)などで揺らいだ米国の威信にさらに大きな傷がついた形だ。駐留米軍は全将兵を対象にした再訓練を1日発表するなど規律引き締めに躍起になっている。
 2500人近い米兵の犠牲を出しながら3年を超えたイラク駐留への国民の不満は、一時2割台に落ち込んだ政権への支持率低下に直結している。ソンミ村事件を契機にベトナム反戦機運が高まった経緯もあり、ラムズフェルド長官の責任問題が再燃するのは確実だ。
 米外交評議会のウィリアム・ナッシュ上級研究員(退役陸軍少将)は「徹底捜査と適切な処罰がなければ米国民の反発は強いだろう」と話している。

【米海兵隊員に殺害されたと見られる民間人】
(米メディア報道による)
<1件目>89歳の男性、女性3人など計7人
<2件目>4?15歳の子供5人と両親など計8人
<3件目>20?38歳の男性4人
<タクシー>大学生4人と運転手の計5人

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