「国民の納得を得て」と言いながら

自民党の片山虎之助・参議院幹事長が、ロイターのインタビューで、消費税増税について「国民の納得を得て」と回答。しかし、その一方で、「骨太方針」に消費税増税を具体的に書き込むことについては「そんなことが書ける訳がない」と発言。

「国民の納得を得る」つもりなら、来年の参院選で消費税増税を政策に掲げるのが一番だと思うのですが、結局、すべて先送りして、とりあえずは「選挙で勝てる人を」というのが結論のようです。

インタビュー:消費税上げざるを得ず=自民参院幹事長(ロイター)

インタビュー:消費税上げざるを得ず=自民参院幹事長
[ロイター 6月12日19時26分更新]

 [東京 12日 ロイター] 自民党の片山虎之助・参議院幹事長は12日、ロイターとのインタビューで、消費税上げについて、高齢化社会をにらみ、将来「国民の納得を得て、消費税は上げざるを得ない」とし、その際、地方の自主性や自立性向上の観点から「地方消費税の率を上げる」ことを主張した。法案提出時期については、「再来年度(2008年度)の税制改正で具体的なテーマになるかどうかだ」とし、早くて「平成20年(2008年)だ」とした。
 竹中平蔵総務相の「通信・放送の在り方に関する懇談会」が提言したNTTの資本分離について、7月に政府・与党がまとめる「骨太の方針」に盛り込む必要はないとの意向を示した。
 また、最近の株安については「調整局面だ」との認識を示し、日銀の金融政策については「日銀が判断することだ」と述べた。
 インタビューの詳細は以下の通り。

 ――竹中総務相の懇談会が最終報告書に盛り込んだNTT改革について、そのまま「骨太の方針」に反映させる可能性はあるか。
 「そんなことあるわけない。ルールとして、与党が了承しないと書けない」
 ――懇談会が提言したNTTの資本分離についてはどうか。
 「通信を取り巻く環境は変化している。1年や2年で小手先の改革をやらないほうがいい。2010年にはIPネットワークが完成するし、(放送の)デジタル化も終わりかける。その時点でNTT法や電気通信事業法を見直せばいい。(今の時点で)資本分離と書く必要はない。2010年の時点で検討して結論が出るなら、資本分離もあるかもしれないし、ないかもしれないが」
 ――調整に向けて竹中総務相とはどういう話し合いをしているのか。
 「(自民)党(の案)はみんなで議論して決めた。竹中さんが歩み寄ることはあっても、こっちが歩み寄ることはない」
 ――6月2日に出した自民党案から逸脱することはありえないとうことか。
 「決めるのは政府と与党。最終的に確定するのは国会」
 ――最近の株安について。
 「今の株価は世界的な動向と歩調を合わせている。日本は高くなり方が急だと思った。その意味でブレーキがかかったのは調整局面だ。株は上がったり下がったりする。上がったり、下がったりするのは健全なことで、調整があるということは悪いことではない。しかも、経済の基本は良い」
 ――市場では7月のゼロ金利解除観測が根強い。
 「それは日銀が判断することだ」
 ――地方消費税の見直しを主張されている。その趣旨は。
 「総務大臣の時、三位一体改革で、私は国から地方への税源移譲5兆5000億円を主張した。所得税から地方の個人住民税として3兆円。2兆5000億円は、今の消費税が(国対地方の割合が)4対1だから、3対2にしろと主張した。ただ、国の財政事情を考えるとき、それは無理なので、現行の消費税5%をいずれ上げるとき、地方消費税の率を上げたらよいというのが今の私の主張だ」
 「三位一体改革はまさにそういうこと。地方に自由なカネを与えて、地方の自主性や自立性を回復しようということ。国ががんじがらめにするのでは地方の活力が出ない」
 「これだけの高齢化社会で社会保障にカネがかかる。国民の納得を得て、消費税は上げざるを得ない。その時、地方消費税の率を上げたらよいというのが私の主張だ」
 ――消費税上げまでの手順は。
 「まず歳出カットの努力を示し、そのうえで出来るだけ経済成長を伸ばして自然増収を膨らませる。それからだ」
 ――法案提出時期は。改正は2007年夏の参院選後の2008年度改正との見方がある。
 「(それが)常識的だろう。再来年度(2008年度)の税制改正で具体的なテーマになるかどうかだ。法案を出すにしても、早くて平成20年(2008年)だ」
 ――「骨太の方針」に消費税の増税幅など具体的に盛り込むのか。
 「そのようなことが書けるわけがない。(増税は)国民に負担を求めることだ。小手先で出来ることではない」
 ――来夏の参院選を控え、参院幹事長として求める次期自民党総裁像は。
 「選挙に勝てる人。国民の求めるものを敏感にキャッチしてそれに対応できる人」
 ――自民党総裁選の争点は何か。
 「小泉改革の総括だ。路線継続だがどういう修正をするか。第二に増税を含めた財政再建について。最後が外交、特にアジア外交。さらにもうひとつ言えば、地方に活力を与えること」
 「小泉さんはよくやったと思う。しかし、全てが良かったわけではない。改めるところがあれば改める。足りないところは補う。行き過ぎがあれば抑えるということが、次の改革のために必要だ。よくやったが、踏みとどまって総括・反省してみようというのが今の空気ではないか」

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