現代音楽って… 読売日響第450回定期演奏会

土曜日、またまた夕方からコンサートへ。出がけにチケットを出そうと思ったら、チケットがない…! 一瞬ぎょっとしましたが、そのとき引っ張り出したのは都響定期のチケットの入った封筒。落ち着いてみれば、今日は都響ではなく、読響定期。落ち着いて探してみたら、チケットはちゃんと封筒の中に入っておりました。(^_^;)

ということで、またまたサントリーホールへ(最近、サントリーばっかりになっております)。今日のプログラムは、全部現代音楽。4曲中3曲が日本初演、残り1曲は2006年度の読売日響委嘱作品ということなので、これもほとんど初演でしょう。僕は、マーラーやショスタコーヴィチをよく聴きますが、現代音楽となると…ねぇ。武満徹の曲ではいつも寝たおしているので、はたしてどうなることやら、期待半分、不安半分、ともかく目新しいもの好きということで出かけて参りました。

プログラムは、以下のとおり。指揮は、ゲルト・アルブレヒト。

ハリソン・バートウィッスル:パニック(日本初演)
原田敬子:アザー・サイドII オーケストラのための(2006年度読売日響委嘱作品)
   ≪休憩≫
ニコラウス・A・フーバー:アン・ファス・ダン・ファス(日本初演)
ソフィア・グバイドゥーリナ:シュトゥフェン(日本初演)

1曲目の「パニック」は、サックスとドラムの加わった作品。弦はいっさい登場せず、フリージャズといった感じの曲でした。2曲目は、作曲家の原田敬子さんも舞台に登場し、アルブレヒト氏が、曲の要所要所を演奏しながら、紹介・解説してくださいました。わざと弦をずらせて演奏させるところがあったりして、いわゆるクラシックを聴くときの“聴き方”を脱構築する、みたいな作品です。
4曲目のソフィア・グバイドゥーリナは、スターリン死後の「雪解け」時代に創作を始めたロシアの女性作曲家だということです。

で、率直な感想ですが、こういうと身も蓋もありませんが、現代音楽ばかり4曲並べると、結局、みんな同じように聴こえてくるのはどういう訳でしょうか。調性や旋律というものを否定し、拍子というものも否定してしまって、それぞれの作品1つ1つをとってみれば、あれこれ新しい技法を駆使しているのでしょうが、しかし、並べて聴いてみると、結局同じに聞こえてしまうのです。アルブレヒト氏は、解説の中で、現代音楽は難しい、作曲家の言いたいことが分からない、手抜きではないか、馬鹿にされているように思うなどいろいろ誤解がある、と言っていましたが、はたしてそれが誤解なのかどうか。聴衆というものを、やっぱりどこかに忘れてしまってはいないか、と、そんなことを思いながら聴いていました。

ちなみに、先週のブルックナー交響曲第8番が読響の「名曲シリーズ」だったので、名曲シリーズでブル8みたいな難しい曲をやっていいのかと書きましたが、この日の現代音楽にくらべれば、ブルックナーはずっとフツーの作品。定期演奏会のプログラムがこれなら、ブル8が「名曲シリーズ」でも何の問題もないなぁと妙な納得をして帰ってきました。

【演奏会情報】
指揮:ゲルト・アルブレヒト/演奏:読売日本交響楽団/サックス:平野公崇/ドラムキット:藤本隆文/コンサートマスター:藤原浜雄/会場:サントリーホール/2006年7月1日 午後6時開演

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