『エコノミスト』が過労死特集

『エコノミスト』7/25号(毎日新聞社)

『週刊エコノミスト』7月25日号(毎日新聞社)が、「ここまで来た“働かされすぎ” 過労死大国」という、20ページにもわたる大特集を組んでいます。

長時間労働の実態(6月3日に日本労働弁護団が実施した全国一斉ホットラインに寄せられた相談内容)が紹介されていますが、すさまじいものばかりです。

  • 朝6時出勤で夜は11時まで。遅いときは翌日になる。職場でうつ病の人が4、5人いる。自殺者がでたとの噂もある。(妻の相談)
  • 毎日深夜まで働き終電で帰宅。土日に出勤し徹夜することも。胃潰瘍で倒れそうだ。「仕事がつらくて我慢できない」と泣く。(母親の相談)
  • ここ数週間午前2?3時頃に帰宅する。目がうつろで「オレも死にたくないな」とつぶやく。(妻の相談)
  • 1カ月300時間労働。午前9時から午後12まで連日だ。業務委託という形式され、これだけ働いても月収の手取りは25万円だけだ。
  • 月100時間以上のサービス残業がある。固定残業代で定額しか支払われない。
  • 夫の帰りが深夜12時、遅いときは3時になる。病気になる前に何とかしたい。タイムカードを実際より早く押させられている。
  • 残業代を請求したら、遡って2年分が支払われた。すると嫌がらせが始まった。タイムカードの持ち帰りで始末書。退職勧奨された。
  • 実態は正社員なのに業務委託の形を取られている。月に70時間の残業があるが、まともに支払われない。
  • 2年前から取引先に派遣。就労時間は午前9時から午後11時40分でものすごい量の残業になる。しかし、残業代は支払われない。

2つめや3つめの事例は、明らかに働かされ過ぎによる「うつ」です。残業代が支払われない(サービス残業)、タイムカードを押させたあとも仕事をさせる、残業時間と無関係の固定残業代、実態は従業員なのに「業務委託」の形を取らされる、などなど――これらは全部違法行為です。

また、金沢大学の伍賀一道教授によれば、年間250日以上する正規雇用の労働者で、週60時間以上就労する労働者の比率は、1997年の19.3%から2002年には26.4%へと急増。週60時間というと、週休2日制では、毎日12時間の労働という計算です。これは、毎日4時間残業ということですから、厚労省が「過労死」の危険水準としている1カ月100時間以上の残業に紙一重という状態です。分かりやすく言えば、労働者の4人に1人は、「過労死」予備軍ということです。女性でも、週60時間以上が9.8%(2002年)もいるというのもオドロキです。

『週刊エコノミスト』は、すでに次の号がでていますが、まだ置いてある店もあると思います。買ってみる価値十分ありです。

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