湯澤前宮司が、遊就館の展示「多少の変更はありうる」と発言

TBSのインタビューで、靖国神社の前宮司・湯澤貞氏が、A級戦犯の「分祀」はありえないとしつつも、遊就館の展示について、「多少の誇張も」「行き過ぎという意見も」と認めるとともに、「多少の展示の変更はあり得る」と発言しました。

「あの戦争は正しかった」とする靖国史観派はますます追いつめられてきた、ということですなぁ。

靖国前宮司、問題解決に「柔軟路線」も(TBS News-i)

靖国前宮司、問題解決に「柔軟路線」も
[TBS NEWS-i 2006年8月7日17:54]

 靖国神社の「前の最高責任者」が初めてカメラの前で明言しました。いわゆる「A級戦犯」の分祀は不可能だとしながらも、各方面から批判があがる靖国神社の博物館、遊就館の展示内容を将来的に修正することもあり得ると、JNNのインタビューで答えました。

 「大東亜戦争は『きれいな戦争』だったというだけでなく、若い人にも希望を持たせるような発信ができないかということもありますし、それから外国にも理解をしてもらうことができれば」(湯澤 貞 前宮司)
 湯澤 貞さん(77)は、一昨年まで靖国神社の最高責任者である宮司を務め、小泉総理の参拝も4回にわたり見届けてきました。
 「次の総裁になった方も是非お参りして頂きたいと思っています」(湯澤 貞 前宮司)
 靖国神社は1869年、東京招魂社として創建され、明治維新以来246万人あまりの戦没者が神として祀られています。
 戦前は陸海軍の直轄で、多くの若者が「靖国で会おう」を合言葉に戦場に散っていきました。戦後、一宗教法人として独立しますが、かつては日本の軍国主義を支えた精神的支柱でもありました。
 「『A級戦犯』に限らず、一度合祀した方々を除くことはできない」(湯澤 貞 前宮司)
 湯澤前宮司は、いわゆるA級戦犯分祀論について従来の見解を繰り返すものの、今後の神社のあり方については内部でも様々な議論を重ねていると強調しました。
 「(今後は)戦争に関係の無い方々が参拝する。本当に参拝者が胸を開いてお参りしてくださるようなことを」(湯澤 貞 前宮司)
 先の大戦は自存自衛のためのやむを得ない戦争だったと主張する遊就館。境内に併設されたこの博物館に靖国神社の歴史観は顕著に表れています。
 「『慰霊』と『顕彰』、『顕彰』の部分では多少の誇張も。日本の兵隊さんはこれだけ頑張ったと」(湯澤 貞 前宮司)
 しかし、湯澤氏は展示内容については、設置過程で異論があったと明かした上で、将来的には修正もあり得ると明言しました。
 「専門家の中には(展示の仕方が)行き過ぎという意見も。多少の展示の変更はあり得る」(湯澤 貞 前宮司)
 あまり知られていませんが、靖国神社の境内には本体とは別に、日本人以外にもすべての外国の戦没者を祀る鎮霊社という小さなほこらが存在します。これを拡充し、新たな靖国神社をアピールする案も検討されていると湯澤氏は語ります。
 「今のままではあまりに小さい、世界の戦没者を祀っているということになれば、多少(印象も)違うのでは」(湯澤 貞 前宮司)
 しかし、鎮霊社は、アジア諸国からの反発をかわすための、いわば言い訳として建てられたに過ぎないとも指摘されています。
 (Q.靖国問題は自民党総裁選の争点になるか?)
 「私どもは争点にしない方がいいと思いますけれども、ここまで来るとそうはいかないでしょうから、ただ静観しているしかしょうがないと」(湯澤 貞 前宮司)
 A級戦犯合祀に昭和天皇が不快感を示したとされるメモが新たに見つかるなど、分祀論への対応も含め、靖国神社にはここに来て、改めて説明が迫られています。

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