フリーターは正社員並みに働いている

「朝日新聞」夕刊に載っていた記事。東京のNPO団体POSSEが若者を対象にアンケート調査した結果、フリーターで1日7時間以上働いていたのが71%、週5日以上は73%に昇り、「正社員並みの実態だった」ことが明らかに。

フリーター、労働時間は正社員並み 残業代未払いも(朝日新聞)

アンケート調査からは、ほかにもこんな結果が明らかになっています。

  • 正社員の3割近くが1日平均11時間の労働時間だった。
  • 残業代は、正社員男性の42%、女性の49%、フリーター男性の30%、女性の27%が不払い。社会人の7%が「払われているかどうかも分からない」。
  • 正社員の13%、フリーターの65%が社会保険未加入。

「残業代が払われているかどうかも分からない」というのはどういうことなんでしょう? 記事では「給与明細の見方さえ知らない」と書いていますが、ひょっとして給与明細をもらってないのでは?なんて思ってしまうのですが。

社会保険については、労災保険、雇用保険、健康保険・厚生年金保険で少しずつ違いがありますが、法人企業の場合、労災、雇用保険は義務、健康保険・厚生年金についても、所定労働時間が20時間以上あるいは正社員の4分の3以上なら必ず加入しなければなりません。「パートだから」「バイトだから」という理由で加入しない、というのは許されません。

フリーター、労働時間は正社員並み 残業代未払いも
[asahi.com 2006年09月05日16時45分]

 フリーターも学生バイトも働く時間が正社員並みに長い人が多数を占める厳しい労働実態が、若者の労働NPO「POSSE」(今野晴貴代表)の調査でわかった。
 POSSEは、働く若者の実態を当事者の立場から発信しようと、中央大や一橋大、東京大などの学生や若年フリーターが結成。調査は6月と7月、若者が多い下北沢(東京都世田谷区)と東京都八王子市内などで15歳から34歳を対象に街頭で聞き取りをした。学生1976人、社会人800人(うち正社員425人、フリーター365人、その他10人)の計2776人が回答した。
 フリーターで1日7時間以上働いていたのは71%、週5日以上は73%と正社員並みの実態だった。1週間休みなしというフリーターと正社員が4%以上もいた。学生バイトは1日5時間以上が72%、週3日以上は70%と、長時間化が目立った。正社員の3割近くが1日平均11時間の労働時間だった。
 一方、残業代は、正社員男性の42%、女性の49%、フリーター男性の30%、女性の27%が不払いだった。社会人の7%が「払われているかどうかもわからない」と回答。給与明細の見方さえ知らない人も目立った。
 労働知識の不足も目立つ。労働基準法を正社員もフリーターも37%が知らなかった。社会保険もフリーターの65%、正社員の13%が未加入だった。ある正社員は、会社から「国民年金に入れ」と言われ、厚生年金に加入できなかった人もいた。
 「職場の悩み」については「人間関係」や「給料が安い」が多かった。ただ、相談相手について社会人の場合、上司27%、同僚15%、友人12%の順。労組と家族は1%しかなく、何もしない20%、やめる6%など人間関係の薄さが目立った。
 大学生の今野代表は「若い世代は孤立しているため声を上げられない。横の関係作りを強めないと、若者の労働条件は悪化する」と話している。

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