変な日本語?

秋篠宮家に男子誕生のニュース。学習院大学の地元・目白駅前では、かっぽれまで飛び出したとか。いささか、はしゃぎすぎでは、という気もしますが、それより気になったのは安倍晋三官房長官のコメント。

官房長官 すがすがしい気分に(NHKニュース)

官房長官 すがすがしい気分に
[NHKニュース 9月6日 10時26分]

 安倍官房長官は午前10時前、総理大臣官邸で記者団に対し、「親王殿下のご誕生をまことに喜ばしく思います。妃殿下、親王殿下ともども、たいへんお元気だという報告を受け、ほんとうにほっとし、またうれしく思っています。秋の澄み切った空を思わせるすがすがしい気分になった」と述べました。また、安倍官房長官は、皇室典範の改正をめぐる論議への影響について、「皇位の継承の安定というきわめて重大な問題なので、慎重、冷静にしっかりと落ち着いた議論を進めていかなければならないし、国民的な理解も必要だろうと思う。きょうのところは国民とともに親王殿下のご誕生をお喜びしたいし、お健やかな成長を祈念したい」と述べました。

「秋の澄み切った空を思わせるすがすがしい気分」と言われて、今日のようにしょぼしょぼ雨の降る日に「さわやか」って言われてもなぁと思ったのですが、それ以上に、こんなとき「すがすがしい」という言葉を使うの? と思って、辞書を引いてみると、こんなふうに説明されていました。

<1>心地よくさわやかだ。さっぱりしていて気持ちがよい。「―・い高原の朝」「―・い気分」「―・い情景」
<2>物事がすらすらと運ぶ。とどこおりがない。「殿上なども思う給へかけながら、―・しう、えまじらひ侍らざめる/源氏{帚木}」
<3>一本気である。気が早い。「(雲井雁ハ)―・しき御心にて/源氏{夕霧}」[派生]―げ(形動)―さ(名)
(三省堂「大辞林」CD-ROM版)

<1>さわやかで気持がよい。記上「我が御心―・し」。「―・い朝」
<2>事の運び方にとどこおりがない。栄華月宴「それにおぢて、―・しくもなしあげ奉り給はで」
<3>事にとりかかるのに、ためらいがない。いちはやい。あっさりしている。源宿木「思ひ立ちぬる事、―・しうおはします御心にて」
(岩波書店「広辞苑」CD-ROM版)

「物事がすらすらと運ぶ」とか、「事にとりかかるのにためらいがない」「気が早い」などという意味でないことは明らか。だから、当てはまるのは、<1>の「心地よくさわやか」「さわやかで気持ちがよい」ぐらいしかありません。でも、「おめでたい」とか「喜ばしい」といったニュアンスが含まれていないので、やっぱり変ですねぇ…。(^_^;)

目白駅前商店街では祝賀イベントを開催し、かっぽれまで飛び出したというニュースはこれ。ゆかりのある人が喜ぶのは当たり前だし、商店街がイベントをやるというのもまあ分かるけど、踊りを披露というのはねぇ…。なんか、「親王殿下御誕生!祝賀行列」といって提灯もって歩かされそうで、ちとコワイかも。

 駅前では、同組合を含む「目白協議会」が、雨にもかかわらず祝賀イベントを開催。目白幼稚園の園児がポールにこいのぼりを掲揚し、祝い酒が振る舞われた後、有志の女性による江戸芸かっぽれが披露された。(東京新聞2006/09/06夕刊)

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  1. 安倍氏の頭の中には時期首相として「皇室典範の改正」はなんとかしなければならない問題として、しかしあまり手をつけたくない問題として存在していたのではないでしょうか。私の推測ですが彼は天皇は男子でなければならないという考えの持ち主のような気がします。皇位継承をめぐってマスコミ等では女子天皇論がかなり優勢を占める勢いでした。そんなところへ秋篠宮に男子が誕生したことで安倍氏にとってはやっかいな女子天皇論の声が下火に向かい、再び封印される方向に世論が向かう(水は易きに流れる)だろうと考えて、安倍氏としては頭の中でもやもやしていた邪魔なものが晴れてすっきりとした。そういう気持が表現されているような気がします。

    「親王殿下御誕生!祝賀行列」
    だれかが音頭をとってやりそうな気もしますね。「国家」という言葉が示すように明治維新以降、新政府によって流布された、「天皇を家長とする家族」として国や国民を考える国家観・国家概念が日本人の心の中には深層流として浸みこんでいるような気がします。敗戦後もそういう素朴な思想は払拭されていないと私は思っています。

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