破綻した“石原”新銀行

石原都知事の肝煎りでつくられた新銀行東京ですが、2007年3月期の赤字が300億円に膨らむ可能性が出てきて、再建策づくり、経営陣の刷新を余儀なくされている。

「新銀行東京」再建へ経営陣刷新(日経TRENDY)

「新銀行東京」再建へ経営陣刷新 赤字膨らむ
都知事選争点に
[2月12日/NIKKEI NET]

 東京都は中小企業の貸し渋り対策として設立しながら、経営が悪化している新銀行東京(東京・千代田、仁司泰正代表)の再建計画作りに着手した。経営陣を刷新し、経営資源を中小向けに特化。2008年3月期の黒字化目標を1―2年先送りする方向で、金融支援などを検討する。4月の東京都知事選で、新銀行問題が大きな争点になりそうだ。

 新銀行は、石原慎太郎知事が二期目の公約の目玉として構想を表明。都が1000億円を出資して設立した。トップの仁司氏はトヨタ自動車出身で、05年4月に営業を始めて、開業3年で黒字化する計画だった。
 ただ大手銀行との競争が激しく中小向け融資は大幅に伸び悩み、06年3月期に209億円、06年9月中間期も154億円の最終赤字だった。07年3月期の赤字は180億円を計画してたが、倍近い300億円に膨らむ可能性が高い。今後、数年で都の出資した資本の大半を棄損する恐れがあり、再建策作りを余儀なくされた。
 再建計画では、稼働率の低いATMの廃止、業務委託費や人件費の削減などを盛り込む見通し。信用金庫との連携を拡大し、売上高5億円以下の中小・零細企業向け融資に、経営資源を集中する案が有力だ。仁司代表執行役ら経営陣も交代し、新たな陣容で再建に取り組む。
 新銀行の06年9月期の融資・保障残高は約2800億円で、うち中小向けは1695億円と目標(2360億円)の7割程度にとどまっている。
 今春の都知事選に、石原知事は三選出馬する意向を表明済み。2016年の夏季五輪誘致やそれに伴う都心整備が争点になるとみられているが、新銀行の経営悪化で石原氏の経済政策も論争を呼ぶことになりそうだ。

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  1. かわうそ実記 - trackback on 2007/02/15 at 16:42:41

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