日中歴史共同研究 来年8月の報告書にむけ研究テーマを確認

日中歴史共同研究の第2回会合が東京で開かれ(19、20日)、共同研究のテーマとして、「古代・中近世史」3部6テーマ、「近現代史」3部9テーマで合意。

日中歴史共同研究、来年6月に報告書 反論含め両論併記(朝日新聞)
「南京虐殺」「靖国」など対象に…日中の歴史共同研究(読売新聞)
日中歴史共同研究:「南京大虐殺」などテーマに来年報告書(毎日新聞)
日中歴史共同研究、来年8月に報告書公表(NIKKEI NET)
中日歴史共同研究・第2回会合、具体的テーマで合意(人民網日文版)

公表されている情報が限られているので、テーマの詳細は不明。「近現代史」については、「アヘン戦争から満州事変」「満州事変から太平洋戦争終戦」「戦後の日中関係」の3つの時期について、合わせて9つのテーマをとりあげることになったもよう。さらに、「南京事件」「対華21カ条要求」「靖国神社」は必ずとりあげる「共通関心事項」とすることで合意したもよう。「歴史認識・歴史教育」問題がどのようにとりあげられることになったのか、ニュースの限りではよく分かりません。「従軍慰安婦」は「共通関心事項」にならなかったようですが、はたしてどうなってゆくのでしょうか。

日中歴史共同研究、来年6月に報告書 反論含め両論併記
[asahi.com 2007年03月20日23時17分]

 日中歴史共同研究の第2回会合は20日、来年6月を目標に研究報告書をまとめることで合意した。報告書は「古代・中近世史」と「近現代史」を各3部構成に分けて同じテーマで論文を執筆。反論を含め「両論併記」することを確認した。
 記者会見した日本側座長の北岡伸一・東大教授らによると、論文執筆は双方10人の委員以外の専門家の参加も検討。南京虐殺や教科書問題など各時代ごとに触れる「共通関心重要事項」を設けた。従軍慰安婦については「執筆者の裁量による」(北岡氏)とした。
 歴史認識の隔たりがある近現代史は、「アヘン戦争から満州事変」「満州事変から太平洋戦争終戦」「戦後の日中関係」に区分した。

「南京虐殺」「靖国」など対象に…日中の歴史共同研究
[2007年3月21日2時5分 読売新聞]

 日中両国の有識者による「日中歴史共同研究委員会」(日本側座長・北岡伸一東大教授)は19、20両日、都内で第2回会合を開き、「近現代史」分科会で、犠牲者数をめぐって日中の見解が分かれている南京大虐殺や、靖国神社のあり方などを「共通関心事項」として取り上げることを決めた。歴史認識や歴史教育も研究対象とした。
 「古代・中近世史」分科会では、中国文化の日本への流入の経緯や社会構造の比較などを研究する。
 また、日中双方の識者が別々に書いた論文を併記する報告書を2008年6月をめどに策定することで合意した。北岡座長は記者会見で、「相手の論文をおかしいと思えば、(報告書掲載前に)微修正はあり得る。すれ違いに終わらないよう、(南京大虐殺など)必ず触れる項目は決めている」と強調した。

日中歴史共同研究:「南京大虐殺」などテーマに来年報告書
[毎日新聞 2007年3月20日 21時38分 (最終更新時間 3月20日 22時56分)]

 日中両国の学識経験者による「日中歴史共同研究」の第2回会合は20日、来年6月をめどにまとめる報告書で、共通の研究テーマとして「南京大虐殺」や靖国神社問題などを取り上げることを決めた。報告書では両国研究者が時代別に論文を執筆し、相手国の研究者がそれぞれの論文を批評し、両者を掲載することも固まった。次回会合は12月。
 報告書は「古代・中近世史」「近現代史」の分科会ごとにまとめる2巻構成。「古代・中近世史」は3部6章で構成。日中間で議論が多い「近現代史」はアヘン戦争から戦後日中関係まで3部9章から成り、日本の中国における利権拡大を求めた「21カ条の要求」、南京大虐殺、日中国交正常化の経緯、靖国神社参拝問題に対する両国の歴史教育などに言及する。いわゆる従軍慰安婦問題は、今回は議論されなかった。協議後に記者会見した日本側座長の北岡伸一東大教授は「(それぞれの主張を)受け入れる努力をするだけではなく、言いっ放しにならないものにする」と語った。【大貫智子】

日中歴史共同研究、来年8月に報告書公表
[NIKKEI NET 2007/03/21 21:29]

 都内で開いていた日中歴史共同研究の第2回会合が20日閉幕した。「古代・中近世史」と「近現代史」の2つの報告書案を来年6月に取りまとめ8月に公表することを決めた。日中で食い違う可能性があるアヘン戦争以降の近現代史は「歴史認識・歴史教育」を含む3部9章構成とし「南京事件」や「対華21カ条要求」「靖国神社」に必ず触れることで合意した。
 日本側座長の北岡伸一東大教授は閉幕後の記者会見で、いわゆる従軍慰安婦問題は議論にならなかったと語った。一方で「(慰安婦問題などが)今後出てこないというわけでもない」とも述べた。次回会合は12月、中国で開催する。

中日歴史共同研究・第2回会合、具体的テーマで合意
[「人民網日本語版」2007年3月21日]

中日歴史共同研究委員会の第2回会合は20日、2日間の日程を終えて東京で閉幕した。両国の研究者は「中日共同声明」「中日平和友好条約」「中日共同宣言」の3件の政治文書の原則に従い、「歴史を正視し、未来に向かう」精神で、今後の作業と議題について十分な議論を行った。
両国の研究者は友好的な雰囲気の中、率直かつ誠意ある意見交換を行い、共同研究の具体的テーマについて合意した。双方は「古代・中近世史」と「近現代史」の両分科会に分かれて中日関係史における重大な問題を研究することを決定。「古代・中近世史」分科会の3つのテーマと6つのサブテーマを定めたほか、「近現代史」分科会では近現代の中日関係を3つの時期に区分し、計9つのテーマについて研究する。これらのテーマは両国の2千年余りの交流史、近代以降の不幸な歴史、および戦後半世紀余りの両国関係の発展の過程をカバーする。双方の委員は、十分な研究と討論を行った上で、今年12月の第3回会合までに各テーマについて各自の研究成果をまとめ、来年6月の第4回会合までに十分な討論と修正を行った上で、共同研究報告書をまとめることで合意した。(編集NA)

しかし、ただ両論併記するのなら、歴史認識をめぐって角突き合わせただけで終わってしまいます。実のある共同研究を望みます。

【追記】
外務省のホームページに、概要が発表されています。

外務省: 日中歴史共同研究(概要)
日中歴史共同研究第2回会合(概要):外務省

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