今週の「九条の会」(4月1日まで)

久しぶりになってしまいましたが、4月1日までの各地の「九条の会」の活動を伝えるニュースを集めてみました。

イラク、アフガン写真取材 郡山さん27日に講演 九条の会
[2007/02/14付 西日本新聞朝刊 2007年02月14日00時38分]

 イラクやアフガニスタンなど紛争地域を訪ねた県出身のフォトジャーナリスト郡山総一郎さんが27日、宮崎市船塚3丁目の県立芸術劇場で講演「ファインダー越しに見た戦争と子ども」を行う。主催の市民団体「みやざき九条の会」は広く来場を呼びかけている。
 郡山さんは、紛争や貧困の下で生きる子どもらを題材に取材。2004年4月には、イラクで取材中、武装集団に約1週間拉致された体験も持つ。講演は「紛争を目の当たりにした郡山さんに、平和主義や憲法九条の意義を問い直してもらう」(同会)のが目的。
 当日は午後7時から郡山さんが、写真スライドを交え、自身の経験から得た戦争観などを語る。入場料は1000円(学生500円)。問い合わせは同会事務局(宮崎中央法律事務所)。

憲法九条 武器より強い 元海兵隊員 ベトナムの経験語る 札幌
[北海道新聞 2007/03/05 13:39]

 ベトナム戦争に従軍した元海兵隊員で、現在は日米両国で反戦を訴えているアレン・ネルソンさん(59)が四日、札幌市厚別区の北星学園大で講演し、「国家は人々を不安に陥れ、戦争を進める」と訴えた。(大能伸悟)

 清田区で活動する5つの「9条の会」が中心の実行委主催。約四百二十人が参加した。
 ネルソンさんは約40年前、貧困から逃れたい一心で米海兵隊に志願。沖縄の米軍基地からベトナムに派遣された。地下壕(ごう)でベトナム人女性の出産を目撃し、「ベトナム人も大切な人間であると分かった」という。帰国後は在日米軍基地の撤退運動に携わりながら、日本の学校などで戦争体験を語っている。
 ネルソンさんは戦争について「(従軍した)十三カ月、大勢の人を殺した。戦争にはヒーローはいない」と強調。「軍隊は人殺ししか教えない」といい、憲法改正について「憲法九条はどんな武器よりも力強い。戦争の悲惨さから私たちを救ってくれた憲法をなくさないで」と話した。
 講演ではギターの弾き語りで、ブルース調の「アメージング・グレース」も熱演。「米国にも九条があればいいのに。世界平和は米国がつくるものではなく、ここにいる一人一人がつくるもの」と訴えると、会場は拍手に包まれた。
 ネルソンさんは五、六日に北星学園中高(中央区)でも講演し帰国する。

九条の会:安佐南・北区にも 県内51番目、結成総会に180人/広島
[毎日新聞 2007年3月5日]

 広島市北部の住民らでつくる「安佐南区・安佐北区九条の会」(安佐地区九条の会)の結成総会が4日、安佐南区西原1の祇園公民館であり、約180人が参加。県内51番目の九条の会が誕生した。
 総会では、広島大学大学院教授の石口俊一弁護士が「私たち主権者が声をあげるとき?憲法九条と未来の子どもたちへ?」と題して講演。改憲手続きを定めた国民投票法案について、「国民の改憲承認基準を『有権者の過半数』ではなく、投票者のうち白票などを除いた過半数としており、意図的にハードルを低く設定している」などと指摘。「安倍晋三首相は5月3日までの同法成立を目指しているが、急ぐ理由は何もなく、危険だ」と警鐘を鳴らした。
 同会は今後、同地区の約40万人の市民に参加を呼びかけ、憲法9条を守るための署名活動などを行う方針。問い合わせは、広島医療生協事務局内の同会事務局(082・879・6893)。【吉川雄策】

国民投票法案:弁護士九条の会、16日に学習会開催/熊本
[毎日新聞 2007年3月7日]

 ◇憲法改正の国民投票法案

 憲法改正の手続きを定める国民投票法案について多くの人に知ってもらおうと、弁護士九条の会・くまもとが16日、熊本市内で学習会を開く。同会や賛同団体のメンバーらが6日、同市の繁華街で開催を知らせるチラシを配った。
 国民投票法案は、安倍晋三首相が今国会での成立に意欲を示している。同会は「憲法改正につながる重要な法案なのに、十分な議論がないままに制定されようとしている」と危機感を募らせており、緊急に学習会を開くことを決めた。
 同会の阿部広美弁護士は「一般の人、特に子供を持つ世代や若い人たちに参加してもらいたい」と話す。
 学習会は16日午後6時30分から、同市大江の県立劇場大会議室で。入場無料。問い合わせは熊本共同法律事務所。【高山宏美】

「集団的自衛権が狙い」/九条の会1年 加藤さん講演
[沖縄タイムス 2007年3月8日(木) 夕刊 4面]

 沖縄・女性九条の会の結成1周年を記念する憲法講演会が7日、那覇市の県男女共同参画センター「てぃるる」であった。ネットワーク九条の会沖縄の事務局長で弁護士の加藤裕さんが「改憲の狙い」をテーマに演壇に立ち、自民党が主導する憲法の「改正」に警鐘を鳴らした。
 加藤さんは、イラク戦争で命を落とした在沖米海兵隊の若い兵士や、イラクで犠牲になった民間人が15万人とも推定されている現状を紹介し、「人の死を心の底からどれだけ感じとることができるか。改憲しようとする人にどれだけ突き付けられるかが課題」と提起。
 改憲の狙いは、9条がある限りどう解釈しても認められない集団的自衛権の行使だと指摘し、「日本企業の海外投資が増えていく中、改憲は日本の財界の欲求でもあり、防衛力の分担を求める米国の強い要求でもある」と述べた。また北朝鮮の軍事力を過大評価することに疑問を呈し、「戦争とは、国際政治の結果によって起こるもので、北朝鮮が、すきさえあればミサイルを撃ち込んでくるような状況ではないと見る方がはるかに現実的だ」と語った。

ポスターを作製 憲法の価値訴え/県内の九条の会

 沖縄・女性九条の会など県内の九条の会がこのほど、九条改定反対を訴えるポスター=写真=とステッカーを作った。ひとみの奥の「9」が、「憲法九条がわたしを守る」、「戦争をしない国 NO WAR」などと呼び掛ける図柄。有志で広めて憲法の価値を広く県内に呼び掛けたい考え。問い合わせは沖縄合同法律事務所内の事務局、電話098(853)3281。

こまえ九条の会などが東アジアの平和テーマにイベント
[k-press news 2007年3月10日]

 狛江市の二つの市民団体が、講演、映画、音楽を通して東アジアの平和を考えるイベントを3月11日午後1時30分から4時30分まで西河原公民館で催す。
 「こまえ九条の会」と「平和憲法を広める狛江連絡会」が、過去の悲惨な戦争の歴史を踏まえたうえで東アジアの国々の平和的な関係を作ろうと、韓国をはじめ世界各国で話題を呼んだ映画や在日3世のピアニストなどを招いて開催する。
 映画は、靖国神社をテーマにした日韓共同ドキュメンタリー作品「あんにょん・サヨナラ」の縮小版(24分)で、2005年に釜山国際映画祭ドキュメンタリー部門優秀賞、ソウル独立映画祭最高栄誉賞を受賞した。一橋大学名誉教授・中村正則さんが「東アジアから平和を考える」の演題で講演する。国内外で演奏活動する傍ら指紋押捺拒否で裁判闘争した経験から人権と平和活動を続けるピアニスト・チェ ソンエさんが、ベートーベン「月光」より第1楽章「エリーゼのために」、ショパン「ノクターン遺作」「革命」、バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」などを演奏する。
 参加費は一般500円、学生は無料。

「音楽・九条の会」がコンサート “作曲家の平和の心伝えたい”
[2007年3月10日 しんぶん赤旗]

 一本のクラシック・ギターが奏でる音色が、会場を温かな空気で包みました。
 「音楽・九条の会」が9日、東京のアールズアートコート(労音会館)で開いたコンサートに約140人が参加し、ギター音楽に聞き入りました。出演は、クラシックから現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、世界的に活躍するギタリストの鈴木大介さんです。
 この日のために組んだというプログラムを一曲ずつ紹介しながら、ギターの音を確かめるように耳を近づけ、滑らかに弦をはじきます。第1次世界大戦やスペイン内戦について話し、戦争で犠牲になった作曲家の作品や平和を願い作られた曲を演奏しました。
 トークでは、「音楽・九条の会」呼びかけ人で作曲家の池辺晋一郎さんが会場にかけつけました。池辺さんは、防衛庁が防衛省になったことに触れ、「日本が平和や核廃絶を呼びかけても、ナイフを持ってけんかをやめろというようなもの。軍隊を持たずに平和を呼びかける『名誉ある地位』(憲法前文)をとりもどそう」と語りました。
 池辺さんの話を受けて、鈴木さんは「日本の作曲家の平和の心を伝える演奏ができるよう頑張りたい」とこたえ、林光「裸の島」、池辺晋一郎「カーチャのテーマ」(映画「スパイ・ゾルゲ」から)などを演奏。会場から大きな拍手が送られました。

おおいた評論 論説委員氏へ/大分
[毎日新聞 2007年3月13日]

 憲法改正の手順を定める国民投票法案を、自民党は今の国会で成立させる意向だという。国民の声を聞いたというセレモニーに過ぎない「公聴会」の15日開催は、野党の反発で延期になった。9日の弊紙社説は、国民投票法自体は必要とした上で「少なくとも与党と野党第一党の民主党との合意が不可欠」と書いた。
 異議がある。自民党と民主党の意見の違いは、国民投票を改憲に限るか国政にまで広げるかどうかといった程度で、大筋は合意している。改憲に反対している共産、社民両党や学者、弁護士は、与党案は改憲派に有利な内容だと以下のような問題点を指摘する。
 前提として、改憲への賛否の表明の場は公平に与えられなくてはならない。与党案はテレビラジオや新聞に政党が公費で意見広告を出すことができると定めるが「当該政党等に所属する衆議院議員及び参議院議員の数を踏まえて」とある。大政党には多くの機会を与えるが、小党にはわずかしか与えないという事だ。改憲は国会議員の3分の2以上の賛成で発議されるから、いきおい改憲派が幅を利かせることになる。
 一般の国民も投票の7日前までは賛否の広告をテレビラジオに出すことができるが、公費の助成はない。自民党のスポンサー、日本経団連は改憲賛成を明言している。国民投票でも自民党を応援するだろう。改憲派が電波を買い占める事にならないだろうか。
 与党案には最低投票率の定めもない。40%の投票率でも過半数、20%超の賛成票で事足りる。国民の5分の1の賛成で国の最高法規を変えてしまうことが適切な事なのか。投票までの期間は60?180日と定めるが、十分な国民論議を広めるのに短すぎないか。
 さすがに一部は修正の話し合いが進んでいると聞くが、丁寧な報道はない。社説も論評しない。取るに足らぬ少数意見と、論説委員氏は考えているのだろうか。改憲派が多数の永田町にばかり目を向けて、改憲を自然の成り行きとみなしてはいないだろうか。
 井上ひさしさんや大江健三郎さんら著名9氏の呼び掛けに応えて平和憲法を守ろうと訴える「九条の会」が全国に6000も生まれている。こちらも東京発の記事は少ない。臼杵市の会に先日、招かれた。批判覚悟で出掛けたが、「期待していますから」と励まされて少し安堵(あんど)した。<大分支局長・藤井和人>

「9条の会」増加中/県内に200以上 兵庫
[asahi.com 2007年03月15日]

 政治の場で憲法改定に向けた動きが強まるなか、戦争放棄を定めた憲法9条を守ろうという「9条の会」の活動が活発になっている。県内では同会がこれまでに200以上つくられ、最近は小学校の校区くらいの狭い範囲での結成も目立つ。
 食卓に豆腐があるささやかな暮らしが続くようにと昨年5月に結成された「とうふ連九条の会」は14日夜、ホワイトデーにかけて不定期総会「Why today?」を神戸市中央区の会館で開いた。
 豆腐をさかなにビールを飲みながらの和やかな雰囲気。フリージャーナリストの西田和憲さんが、各報道機関の憲法問題の報道について講演し、フリートークやバンド演奏会もあった。
 「九条の会」は04年6月、作家の大江健三郎さんら9人が呼びかけ人となって発足した。現在は全国で約6千団体に増えている。
 06年3月にできた県内の団体の連絡組織「9条の心ネットワーク」代表の弁護士羽柴修さん(58)によると、県内では04年12月に初めて「九条の会ひょうご」が結成された。その後、だんだんと数が増えた。職場や地域単位のほか、「とうふ連」のようなゆるいつながりのグループもある。最近は狭い範囲の地域密着型の会が増えているという。
 例えば、今月3日には神戸市西区の岩岡地区(約5千世帯)で、「憲法9条の会・岩岡」ができた。発足記念集会には約50人が集まり、年金者組合岩岡分会長の川田隆一さんによる旧満州(中国東北部)からの引き揚げ体験の講演などがあった。
 元高校教員で代表世話人の白井篤子さん(64)によると、憲法の状況について危機感を持っている主婦が近所に少なからずいると感じたことが、呼びかけたきっかけだという。「子どもたちのためにも9条を守る世論づくりに岩岡から貢献したい」と話す。 県内の団体で連携する動きもある。
 憲法公布から60年にあたる昨年11月3日には、神戸市中央区のホールで「はばたけ!9条の心」という催しが実行委員会形式で実施され、約7500人が集まった。次回は、9条にちなんで9月9日に、ファッションショーなどで若者からお年寄りまでが楽しく9条の意義を確かめられる催しが計画されている。

「メディアのいま」を問う集会
[JANJAN 2007/03/17]

 「従軍慰安婦」番組改ざん訴訟でNHKに賠償命令『メディアのいま・・・』を問う(「草の根メディア9条の会」主催)という集まりが、3月10日(土)さいたま市内で開催されました。話題提供者として、VAWW-NETジャパン共同代表であり、NHK等を相手にした訴訟(2001年7月24日東京地裁に提訴)の原告であった西野瑠美子さんが招かれました。さほど広くない会場は、草の根メディア9条の会メンバーを始めとした約30名の参加者でいっぱいでした。
 まず、西野さんから2時間強に渡り、「高裁判決は、政治圧力と番組改ざんをどう裁いたか?」というテーマで話がありました。
 冒頭、河野洋平内閣官房長官談話(1993年8月4日発表。以下「河野談話」)見直し発言について触れました。「安倍晋三首相は、就任直後の国会答弁では、『内閣としても個人としても「河野談話」を踏襲する』と発表しました。しかし、ここに来て下村博文内閣官房長官や中川昭一自民党政調会長が『河野談話』見直し発言を行い、自民党の議連『日本の前途と歴史教育を考える議員の会』が安倍首相に見直しを提言するとしています。安倍首相は、この議連立ち上げから長く事務局長を務めていました。首相も見直しを言い出すことは必死と思われます。
 『河野談話』発表当初は、物足りないと思っていましたが、今読み直してみるとなかなか素晴らしい内容だと思います。折りしも、米国下院小委員会では、日本政府に対して『日本軍「慰安婦」に対する謝罪を求める決議』が採択されています。今、日本政府が『河野談話』の見直しをしたら、日本は益々孤立してしまうでしょう」
 アメリカ下院での動きについては、在アメリカ日本大使も「決議を出さないように」とのロービーイング(議員への働きかけ)を行っていたそうです。アジア諸国の発言には、発言後に「内政干渉である」との反発を出す日本も、ことアメリカの発言に対しては別の思惑があるのか、非常に敏感に反応しているようすが伺えます。
 次に、NHKの番組(ETV特集2001・シリーズ戦争 第二夜『問われる戦時性暴力』)改ざんの経緯について詳細に語られました。このことについては、すでに各方面で数多く報道されていることですが、この日西野さんは、番組に関する最初の企画書を参加者にも示し、「いかに企画とはかけ離れた番組が放送されたか」「番組の放送にとって、直前の大幅改編や普段は放送制作に関わらない人の指示で行われた異常さ」を力説しました。また、「もしこのことが放送前にわかっていたら私たちは放映化を認めなかった」
 この番組改ざんについては、2005年1月12日の朝日新聞の報道と翌13日の長井暁さん(当時NHKデスク)の内部告発で大きくクローズアップされた事件のように一般的には認識されていると思いますが、実は、放送前にもドキュメンタリー・ジャパンの制作スタッフによってSOSが発信されていたことも話されました。また、長井さんの告発会見の時は、会場(記者会見なので、会場にいたのは記者たちです)から拍手が起こったとのこと。西野さんも「今までで一度しか体験したことがありません」と話していました。
 そして、去る1月29日に控訴審判決が下され、原告であるVAWW―NETジャパンが主張した「期待権の侵害」と「説明義務違反」を認め被告三者(NHK・NHKエンタープライズ21・ドキュメンタリージャパン)の共同不法行為を認定して200万円の賠償支払いが命じられました。
 「この判決では、直接的には被告に対する番組改ざんの責任を問う内容となっていますが、判決理由には政治家や政治団体からの圧力が働いたことが示されています。しかし、この判決に対して安倍首相は、『政治家の介入がなかったことがはっきりした』とコメント。中川昭一議員も、『私は“きちっとした証拠を持って”放送前にNHK関係者とは会っていない。朝日新聞の報道(放送前にNHK職員と会ったという)の被害者だ。』とコメントしました。中川氏は、ずっと『NHKと会った証拠は何もない』と主張しているのに、“きちっとした証拠を持って”放送前に会っていないとは変ですね。
 これに関する当日のNHKのニュースでも政治圧力に関する報道は、『(南敏文裁判長は)国会議員が具体的に番組に介入したとは認められないと述べました』(ニュース7)、『この番組を巡って朝日新聞が政治家の圧力で改編されたと報道したことについて、国会議員が具体的に番組に介入したとは認められないと述べました』(ニュースウォッチ)というように、『政治家による圧力はなかった』『朝日新聞の誤報』という点が強調されていました。
 これらは、私が書き取ったメモによります。このように今では、『NHK』と『政治家』による番組の改ざん問題が『朝日新聞の誤報』問題に変えられています。また、『NHK』自身は、編集権の範囲であったことを主張し、自主規制であったと言っています。また、別のメディアからは、私たちの団体に対する偏見や誤報がたくさんされています」
 そして、西野さんの話の最後には、日本軍「慰安婦」問題の解決とことの本質について触れられました。
 「もうすでに高齢で体の弱った人が多い元日本軍「慰安婦」たちが主張しているのは『謝罪はもう良い。謝罪を形にしてほしい。国会での公式な謝罪決議をしてほしい』ということです。事の本質は、戦争をどう記憶していくのか。パブリックメモリーをどう残すのかということだと思います。最近、埼玉県でも知事が『慰安婦はあったが従軍はなかった。』と発言し騒ぎになっていますが、先日面会した元日本軍「慰安婦」のイ・ヨンスさんに対して『従軍という表現は、英霊に対して失礼。英霊を貶めるもの』という発言をしたことが報じられていると(今日の)主催者から聞きました。
 市民は一番権力に物を言えます。権力に近づくほど言えなくなります。戦争で犠牲になった人たちのために。これから先、世界から戦争がなくなるように、私のできることをやって行きたいと思います」
 最後は少し言葉に詰まりながら話をしていました。
 西野さんの話の後、会場から3人が質問と発言をしました。その中で、オーストラリア・メルボルン在住の人から、総領事に対して、日本政府に謝罪を求めてもらうよう働きかける運動が起きていることが報告されました。安倍首相にも要望しようとの声が出ているそうです。
 この集会に参加して、私はメディアが果たす役割と現状を再認識しました。西野さんが最後に語った、「真実の持つ力を私は信じます。戦争というのは、沈黙と共にやってくる。だから私はこれからも行動し続ける」と言った言葉に共感し、私も表現し続けようと思いを新たにしています。(宮沢さかえ)

人の存在も9条も尊い 京都 「九条の会」がセミナー
[2007年3月18日 しんぶん赤旗]

 「九条の会」の憲法セミナーが17日、京都市北区の立命館大学で開かれ、同会呼びかけ人で哲学者の鶴見俊輔さんと、「宗教者九条の和」呼びかけ人で京都仏教会理事長・臨済宗相国寺派管長の有馬頼底さんが、「いま語る九条の心」と題して平和の尊さと憲法九条の値打ちを語りました。
 鶴見さんは、米国留学中の1941年の日米開戦当時から日本の敗戦を予想していたと述べ、負ける戦争に国民を駆り立てた軍部を批判。大戦中には友好国の国民を殺したことを取り上げ、「矛盾だらけの戦争だった。国会にある世界史が間違っている」と指摘し、歴史を否定し米国の圧力で憲法「改正」をねらう政府を批判するとともに、「人間は誰しも人を殺すべきではない」との思いから「九条の会」に加わっていると強調しました。
 有馬さんは、金閣寺を訪れたブッシュ米大統領夫妻を案内したさい、「世界が平和でなければいけませんね」と話しかけ、大統領が「イエス」と答えたエピソードに触れたうえで、「草も木も石ころもこの世に存在するものはすべて仏で命が輝いている。その命を奪って良いはずがない」との「不殺生(ふせっしょう)戒」を語り、「人間が存在することそのこと自体が尊い」と強調。「世界で唯一、戦争をやりませんと言った日本が戦争の道を開き、自衛隊がドンパチをやろうとしている」と指摘し、「世界の国が九条を採用しないと戦争が終わらない」と述べ、頑張ろうと呼びかけました。
 セミナーには、北海道から山口まで全国の330人が参加しました。

憲法9条:見直そう 九条の会・医療者の会、学習講演会開く――高松/香川
[毎日新聞 2007年3月19日]

 ◇30人参加

 憲法9条の意義をもう一度見直そうと、学習講演会「憲法9条 未来をひらく」(九条の会・香川医療者の会主催)が18日、高松市番町2の高松商工会議所であり、約30人が参加した。
 同会は05年7月に発足。5人が呼びかけ人となり、医師や歯科医師らを中心に賛同者は現在約60人に上るという。学習会は発足時以来、2回目。
 この日はまず、呼びかけ人の一人で同市春日町の小児科医、太田展生さん(59)が「憲法改悪は健康や命を守る仕事をしている医師として黙っていられない。9条を守ることの意味を考え直そう」とあいさつ。「九条の会・かがわ」呼びかけ人の太田美登里さん(56)が朗読劇を披露した後、講師の近藤浩二・香川大元学長が講演した。
 近藤さんは戦後の歴史を振り返りながら、自衛隊の海外進出が常態化し、03年の有事3法や翌年の国民保護法など有事関連7法の制定で法整備が進む現状を憂い、「理想を書き込むのが憲法。現実に合わせようとするのがおかしい」と指摘。
 また「憲法を語るのに難しい法律知識などは必要ない。おくせず自分たちの言葉で語れるように話し合っていこう」と呼びかけ、「9条の考えを国際的に広げていくことで明るい未来が開けていく」と訴えた。
 参加した同市西町、無職、中村昭旺さん(65)は「9条があるから戦後は戦争が起きなかったと思う。大事にしていきたい」と話していた。【三上健太郎】

今、平和を語る:ノンフィクション作家・澤地久枝さん/中 地方ほど感度が鋭い
[毎日新聞 2007年3月21日 大阪朝刊]

 ――大江健三郎さん、井上ひさしさん、小田実さんらと、9人の呼びかけ人の1人になられた「九条の会」が6月で3年を迎えます。

 澤地 全国で6020の組織ができました。カウントできない小さな組織も入れるともっとあります。家庭のなかで「親子による憲法九条を守る会」をつくって勉強しているとかね。残念なのはマスコミを含めて、東京の人たちは感度が鈍いですね。地方の人たちは生活と政治が身近ですから、自分たちとつながっている政治家の顔を見ています。東京では見えないですよ。大都市の場合は一票が地方より軽いと思う。宮崎県知事選で東国原英夫(そのまんま東)さんが当選したとき、あの保守的な県でと驚いたでしょ。私は宮崎の九条の会に出たとき、会場があふれるほどの人が集まった。その熱気が、新しい人を選ぼうという気運を生んだのだと思います。

 ――女性たちへのエールも目立ちます。

 澤地 戦後、男の人たちは会社人間になり、平和とか戦争などと言っているわけにはいかないと考えてひたすら働きました。女たちは、戦争によってどれだけ大事な人たちが死んでいったか、残された人たちがどんなに哀(かな)しいつらい人生を生きたかをお互いに確認。さらに戦場へ行く男たちを引き留められなかった経験を反芻(はんすう)して、私たちは戦争はもういやだとアピールしてきた。だから平和な戦後60年のうちの何十年かは、女たちの思いがつないできたと思う。その人たちが年をとり、あるいは亡くなった。だから若い人、中堅どころの人たちに、そういう先輩女性たちの悲願というか思いを受けついでほしいのです。

 ――生き方につながりますね。

 澤地 そうです。いい女のそばにはいい男にいてほしい。いい男のそばにはいい女がいてほしい。つまり一人の市民として、どう生き、どう暮らし、どう死んでいくかを考えたらいいのです。国をどうするか考えても抽象的でわからないでしょ。組合運動も力を失った。組織だけじゃなくて、個々の人の自覚が大切じゃないですか。九条の会の講演で各地に行きますが、かつてないほど市民が自覚し、何かをしようというムードが出てきたように思いますよ。転換の時代の一種の胎動みたいなものを感じますね。それは地方にいくほど濃厚です。私は地方に行って希望を膨らませています。東京にいてはだめです。新聞記者は地方を歩きなさいと声を大にして言いたい。<聞き手・広岩近広>

旧西土佐村で有権者過半数 憲法9条改悪反対署名 高知の会で4つ目
[2007年3月30日 しんぶん赤旗]

 憲法九条の改悪に反対する署名で、高知県旧西土佐村(現、四万十市)の、にしとさ九条の会は、有権者(3,009人)の過半数を21人上回る1,526人の署名を集めたと29日、発表しました。達成した会は、県内で4つになりました。
 にしとさ九条の会は2005年4月に結成。当初から過半数達成を方針にかかげ、学習会を開くなど、ねばりづよく活動してきました。
 代表5人、事務局など5人の役員で構成する同会は、2カ月に1回ほどの役員会を開催。役員の半数は農業者で、元教員2人、歯科医、元公務員などです。2月の役員会では、目標まで約500人に迫ったことを確認。3月に入り、会員一人ひとりが未署名者を訪問するなどして訴えました。
 元自衛隊員の人も含め多くの人が「憲法変えることはいかん」と協力。農村地域では、昼間、不在の家も多く、早朝、夜間、農作業中に訪問するなどの努力を重ねてきました。
 地元で観光協会の会長も務める尾崎健富代表(72)は「戦争中は食料不足で腹がへり、苦労しました。兵士だけでなく、国民みんなが苦労をするのが戦争。安倍首相は改憲をゴリ押ししかねない。過半数達成でたずなを緩めず、有権者に働きかけたい」と話しています。

女性9条の会が発足
八重山毎日新聞 (2007-04-01 10:36:55)

国民投票法案反対の意見広告行動へ

 憲法9条を守る活動を行う「いしがき女性9条の会」の発足集会が31日午後、石垣市健康福祉センター視聴覚室で開かれ、「憲法改悪」に反対する世論づくりに取り組むことなどを盛り込んだアピールを採択した。同会は5月3日の憲法記念日に合わせて地元紙に国民投票法案反対の意見広告を掲載することにしており、賛同者を募っていく。
 同会は市内各地の女性40人が呼び掛け人となって発足。このうちの10人が2月10日に最初の準備会を開いたあと、準備会5回、呼び掛け人会議1回を開き、発足に向けて準備してきた。
 発足集会では、呼び掛け人の意見発表があり、76歳の宮里テツさんは「孫が徴兵されたらどうしようという恐怖と怒りがわき起こっている」と徴兵制導入を懸念する意見を述べた。
 また、この日は、沖縄戦の「集団自決」について、日本軍の強制を削除した高校教科書の検定結果が発表された翌日とあって、「教科書が少しずつ変えられていく。子どもたちがどう育つのか、怖い」といった発言もあった。
 日本国憲法制定の過程や憲法9条に対する世界的な評価に関するインタビューをまとめた映画「映画日本国憲法」の上映も行われた。
 意見広告は1口500円で賛同者を募り、掲載するもの。問い合わせは大島忠枝事務局長。

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