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安倍発言の意味すること

今日の「しんぶん赤旗」に、中央大学の吉見義章教授が登場されています。吉見氏の主張は非常に明快です。

吉見さんの主張で、さらに注目したのは、次の発言。

 このように慰安所制度全体が軍のための性奴隷制であり、国際世論はその責任を問うているのです。だから、安倍首相のように「官憲が家に押し入って人さらいのごとく連れて行く強制性」があったか、なかったかを問題にしても、「理解」されるわけがありません。安倍首相の発言は、「官憲による暴力的な拉致以外は問題ない」といっているようなものなのです。

確かに、官憲が直接暴力的に連行したことを裏づける資料があるかどうかを争うということは、「官憲が暴力的に連行したのでなければ問題なし」と言っているに等しいというのは、本当にその通りですね。ここをはっきりつかむことが、この問題の要だと思いました。

それから、従軍慰安婦「否定」派がしばしば持ち出す問題ですが、インドネシアでのオランダ人女性を従軍慰安婦とした事件。「否定」派は、この事件が明らかになった2カ月後に慰安所が閉鎖されたことをもって、“これは、当時の日本軍がそういう慰安所を認めなかったことの証拠だ”と主張しています。関係者が処罰されたと主張する人もいます。

しかし、この問題についても、吉見氏は次のように明確に反論しています。さすが、関係資料を直接自分で探し出した方だと思います。

 ジャワ島のスマラン慰安所事件では、将校・警察が、抑留所から若い女性を暴力的に慰安所に連行しています。この事件の被害者の1人、ジャンヌ・オフェルネさんは、今回米国議会の公聴会で証言しています。娘を連行された父親の訴えで、2カ月後に軍司令部はその慰安所を閉鎖しましたが、関係者は処罰されませんでした。処罰は、戦後のBC級戦犯裁判でオランダがしたのであって、当時の日本軍は処罰しなかったのです。また同様の暴力的拉致のケースで閉鎖されていない慰安所もあります。

吉見先生の強い憤りが伝わってくるすばらしいインタビューでした。

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