今週の「九条の会」(7月7日まで)

各地の「九条の会」の活動を、インターネットを流れるニュースから拾い集めました。見逃したものもたくさんあると思いますが。

記念講演:「かがわ芸術・文化 九条の会」発足/香川
[毎日新聞 2007年6月17日]

 「かがわ芸術・文化 九条の会」が16日発足し、高松市片原町の市生涯学習センターで記念講演を行った。
 同会は、県内の作家や彫刻家、書家ら9人が呼びかけ人となって、約60人で結成。香川大法学部の村上博教授が「いま、憲法について思うこと…」と題して講演し、学校での日の丸や君が代をめぐる裁判などについて分かりやすく解説した。講演後は、参加者が自分の戦争体験を話すなどして、憲法9条について活発な議論が交わされた。【矢島弓枝】

イラクの現状 映像で紹介 一時拘束の高遠さん講演 八幡東区、九国大
[2007/06/18付 西日本新聞朝刊 2007年06月18日00時33分]

 イラクで武装勢力に一時拘束された現地支援ボランティア、高遠菜穂子さん(37)の講演会(憲法九条を守る八幡東区の会主催、西日本新聞社など後援)が17日、八幡東区平野1丁目の九州国際大KIUホールであった。高遠さんは、集まった約400人を前に、混迷を極めるイラクの実情を訴えた。
 講演は、八幡東九条の会が設立1周年を迎えたのを記念し、「戦争の悲惨さを市民に知ってもらおう」と高遠さんを招いた。
 イラクでストリートチルドレンの救援活動をしていた高遠さんは2004年4月に捕まって人質となり、9日後に解放された。その後も、隣国ヨルダンを拠点に、学校建設などでイラクへの支援活動を続けている。
 講演では、現地での米軍の動きや、宗教間の対立が激化している構図について高遠さんが解説。戦車にひかれて死亡した人や、イラク人同士のいがみ合いで拷問された人などの映像を紹介した。
 高遠さんは「拘束したイラク人にはまだ怒りがある」と明かした上で、「私が現地で支援活動をするのは、自分の心の再建でもある」と締めくくった。

上田の9条の会2周年集会 今の平和守ってと84歳
[信濃毎日新聞 6月18日(月)]

 憲法九条を守る活動をしている上田市の「城下地区9条の会」(約300人)は17日、御所公会堂で発足2周年記念集会を開き、木島平村の高山すみ子さん(84)が満蒙(まんもう)開拓と逃避行の体験を語った。
 高山さんは、今の飯山市の実家から1940(昭和15)年に17歳で旧満州(現中国東北部)に渡った。敗戦後、旧ソ連軍の攻撃からの逃避行で幼い2人の子どもを亡くし、日本人の無残な遺体をたくさん見たことを話し「多くの犠牲の上に今の日本がある。若い人には、今の平和をしっかり守っていってほしい」と強調した。
 集会には約40人が参加し、憲法九条の朗読や会員の意見発表も行った。同会は上田市の中之条、御所、諏訪形、小牧の有志でつくっており、代表の松本務さん(79)は「数の力に任せた国民投票法成立は許せない」と話していた。

【参院選2007 福井ニュース】<何が問われる>(1)憲法 年金問題浮上で薄まる影
[中日新聞 2007年6月19日]

 今夏の参院選に向け、各党、立候補予定者の動きが本格化してきた。国会会期延長論が強まり、7月22日に見込まれていた投票日はずれ込む可能性もあり「熱い戦い」は続く。5000万件の記録が宙に浮いた年金問題が最大の争点として急浮上したが、憲法、教育、格差など重要課題は多い。貴重な1票に託す政治課題は何か。県内の現状を追いながら、選挙の争点に迫った。
 “主役”の出番はなかった。9日、福井市の繊協ビルで開かれた自民党県連定期大会。出席した国会議員の口から出るのは年金問題ばかり。参院選に向けた党の公約(155項目)の冒頭にある「新憲法制定」についての発言はなく、最大の争点となるはずだった憲法改正の影は薄かった。
 「安倍晋三首相が熱心に言う割に、党本部からの指示はないしな。こっちも動きようがないわ」。県連幹事長で県議の前田康博は、中央と地方の“温度差”を認める。
 「年金」に取って代わられる前から、県連の「改憲」への取り組みは鈍かった。統一地方選でも「憲法は国政の話。地方では票にならん」(前田)と言及はなし。6月初め、党青年部・青年局の全国一斉街頭行動に連動し、県内で配ったビラ・小冊子も中身は「年金」と「拉致」だけだった。国民投票法は五月に成立したが、実際に改憲発議ができるのは3年後以降だ。「まだ時間はある、というのが国民感覚やろ」と前田は本音を漏らす。
 一方、県内の護憲派は、今回の参院選での争点化に異議を唱えてきた。「年金や福祉。国民が今、争点にしてほしいのは身近な生活の問題でしょう。憲法改正の論議を急いでやる必要はない」。「『九条実現』草の根の会」世話人、観正一(74)はそう話す。
 草の根の会は、昨年3月に発足した。会員は54人。改憲の狙いが戦争放棄を定めた9条を変えることにあるとして、劇作家の井上ひさしや作家の大江健三郎らが設立した護憲団体「九条の会」の趣旨に賛同したのがきっかけ。毎月1回集まり、学習を続けている。どの党派にもくみしないのが決まり。今回の参院選も「自主投票」だ。
 「九条の会」は全国で6000以上、県内でも30前後ある。このうち27団体が今年5月3日の憲法記念日に、福井市内で「市民のつどい」を開いた。改憲への流れが加速する中で、9条の大切さを理解してもらうのが目的。個々に活動してきた「九条の会」が交流集会を企画したのは初めてだった。
 講演した岩波書店の月刊誌「世界」編集長の岡本厚は「国民は改憲の必要性を具体的には感じていない」と指摘。「上からの押しつけで、無理やり憲法が政治課題にされつつある」と国の世論作りの危うさを訴えた。
 年金騒動で、改憲論議にひとまずブレーキはかかったが、観は警戒を緩めない。「改憲の究極の目的は、日本が米国と一緒に世界のどこででも戦えるようにすること。安倍首相の意思は固く、油断できない」。9条の会以外の市民団体にも呼び掛け、「国民投票で『改憲ノー』と言ってもらうための運動を広げたい」と話す。=文中敬称略(栃尾敏)

〈痛みを歩く:6〉憲法 危機の今、まず行動
[asahi.com:大阪 2007年06月23日]

 きっかけは、一通の電子メールだった。「九条の会って豊中で立ち上がっています?」
 04年12月。豊中市の会社員筒井百合子さん(50)は、知り合いからメールを受け取った。元々の発信者は、同市の元高校教師、熊野以素(いそ)さん(63)。人から人へ転送を重ねてきた。筒井さんは、熊野さんとは面識がなかったが、返事のメールを送った。
 「まだみたい。今の日本は戦争が出来る国になろうとしている。何か行動に移さないと」
 さっそく、会うことにした。05年2月、筒井さんら女性15人が同市の施設の小さな会議室に集まった。政治経験ゼロ、普通の「おばちゃん」たちが護憲グループを作ることになった。「まず準備会を」という意見も出たが、「取りあえずやってみよう」との声が勝った。その場で、「九条の会・豊中いちばん星」が結成された。
 筒井さんは、子どもが生まれてから国際交流団体に入り、世界各地の紛争や戦争に関心を持つようになった。「ただ9条を守るだけでなく、戦争をしている国や世界に9条の思いを広げていきたい」と考えてきた。

   ■ □ ■

 「憲法改正をぜひ、私の内閣で目指していきたい。参院選でも訴えていきたい」
 安倍首相はこう述べて、参院選の争点に改憲を掲げる。安倍内閣のもとで教育基本法が改正され、防衛庁は「防衛省」に昇格した。5月には憲法改正の手続きを定めた「国民投票法」が成立し、改憲への動きが具体化し始めた。
 「2年前の総選挙で自民党が勝ってから、いろんなことがすごいスピードで決まっていく。憲法を取り巻く状況はどんどん悪くなっている。このままで9条は大丈夫かしら」。筒井さんは、不安を募らせている。
 一方、反戦・平和活動は、いろんな団体が別々にしていることも多い。「いちばん星」のメンバーでも、他団体との連携について意見の食い違いはある。でも、筒井さんは思う。「9条を守るために力を合わせないと。もう、あそこの団体が好きだとか嫌いだとか言っている場合じゃない」

   ■ □ ■

 「いちばん星」の賛同者は163人に増えた。メンバーは40代?70代が多く、戦争を経験した世代は少ない。でも月2回の会合では、「署名を集めよう」「講演会をしたい」と次々にアイデアがわいてくる。
 毎月9日にパレードをしたり、9条改正の是非を問う「シール投票」を街頭で呼び掛けたり、思いつくことはどんどんやってきた。「おばちゃんならではのフットワークの軽さが強み」と筒井さん。参院選では、大阪選挙区の候補者に9条改正の賛否を問うアンケートを実施する予定だ。
 「特定の政党や候補者を応援するつもりはない。まずは正しく見極める判断材料を用意して、日本が再び危険な道に進まないよう見張っていきたい」

迎撃ミサイル:PAC3入間基地配備から3カ月――有権者の関心低く/埼玉
[6月30日12時1分配信 毎日新聞]

 地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」が航空自衛隊入間基地(狭山市)に配備されて3カ月。「九条の会・さいたま」事務局長の堀本秀生さん(53)は、配備された3月30日以来、「PAC3を(入間基地のみならず)練馬や市ケ谷の駐屯地に移動・展開させないよう働きかけたい」と反対運動を続ける。7月には参院選と狭山市長選があるが、今のところ、選挙の争点に「PAC3」はなく、憲法改正問題とともに有権者の関心は低いようだ。同基地広報班は「PAC3の話題もあり、例年よりもメディアの取材が増えた」と話している。【内田達也】

乗客やドライバーに大型パネルで護憲パフォーマンス/箱根
[神奈川新聞 2007/07/01]

 憲法問題に取り組む箱根町の住民団体「箱根九条の会」(会員110人)は30日、同町湯本の早川河川敷で大きなパネルを使った「護憲パフォーマンス」を行った。河川沿いを走る箱根登山鉄道の乗客や国道1号を利用するドライバーらに視覚を通じて護憲を訴えた。
 パネルは畳半畳分の大きさのベニヤ板10枚を使い、白いペンキを塗り、その上に太字で「歓迎 憲法九条を守ろう 箱根九条の会」と手書きした。これを会員が手分けして持ち、河川敷から上部に走る鉄道の乗客らにアピールした。
 パフォーマンス場所は箱根湯本駅に近く、実施中の日中は国道も渋滞。観光客が足を止めて見たり、手を振って応える人もいた。
 同会事務局長の国貞昭治さん(65)は「(憲法改正の手続きを定めた)国民投票法が成立するなど危機感でいっぱい。平和憲法を守っていく思いを多くの人たちに伝えていきたい」と話していた。

長良九条の会:自然体で9条語ろう 30人が考える集い――岐阜
[7月1日11時3分配信 毎日新聞]

 「憲法9条が危ない。何かしなければ」と昨年9月に発足した「長良九条の会」が30日、岐阜市長良のギャラリーカフェ「あるむ」で9条を考える集いを開いた。肩の力を抜いて自然体で平和や9条を語り合おうと、同会はあえて少人数での集いにこだわり続ける。この日参加した約30人は、第二次大戦で姫路城に落とされた焼夷弾(しょういだん)を天守閣から運び出して同城を守った経験を持つ元陸軍将校の鈴木頼恭さん(82)が語る戦争体験に耳を傾けた。
 同会は岐阜市長良地区の長良、長良東、長良西の3校区で構成され、各校区で活動している。賛同者は住職、書家、弁護士、大学教授、主婦など170余人。「憲法9条は変えない」を理念に草の根の活動を展開する。
 大ホールではなく少人数が気軽に集えるコンパクトな場所を会場に選んでおり、医院の待合室や寺、喫茶店、工場の会議室などユニークな場所がずらり。今後は居酒屋や教会、弁護士宅の書斎も予定している。招く講師も「身近な人の方が親近感があるし、輪も広がる」と地元中心にこだわる。世話人で元高校教員の島尻永司さん(77)は「普段着のまま、げた履きで集える場所の方が、肩の力が抜け、茶飲み話のように語り合える」と話す。
 参加者に年配の人が多いのが、今後の課題だ。「教職員の会などと連携していきたい。高校生に戦争や平和の問題について伝えていきたい」と若い世代の参加にも期待を寄せる。島尻さんは「腰を据え、幅広い層を巻き込んだ活動にしていきたい」と語った。【佐野裕】

〈参院選に訴える:4〉憲法 垣根越え9条守る動き
[asahi.com:福井 2007年07月07日]

 「戦争NO つくろう平和 輝け9条」で一致するならば、どんな企画でも「OK」――。
 9月30日にJR福井駅東口の「アオッサ」で、NGOで活動する市民、弁護士、大学教員らが呼びかけ人となり、「市民がつくる福井平和フェスタ2007」が開催される。そのフェスタへの参加を呼びかけるビラに書かれた一文だ。
 フェスタでは精神科医・香山リカさんが講演する。心の問題から、憲法改正の動きなどをとらえてもらう予定だ。
 実行委員会で事務局を務める水上賢市さん(53)は、県平和環境人権センター事務局長でもある。「もはや支持する政党や所属する団体の枠にとらわれて行動している段階ではない。9条を守るという一点であらゆるつながりをつくっていきたい」と語る。

   ◇   ◇

 NPO法人「ふくい路面電車とまちづくりの会(ROBA)」で活動する会社員林照翁(てるお)さん(50)もフェスタに参加する。参加を決めた大きな理由は、政治家の「責任感のない、言葉の軽さ」への危機感だ。「女性は子どもを産む機械」「原爆投下はしょうがない」などの失言が現職閣僚から相次いだ。「憲法、9条についての議論も国民に届かない言葉でされているような気がする」との思いが強い。
 林さんが自ら「平和運動」にかかわるのは21年ぶりだ。86年9月、反戦平和を訴え続けた画家の故丸木位里(いり)、俊(とし)夫妻の描いた「原爆の図」の展示会が1週間余り、福井市内で開催された。20、30代の若者が中心となった企画に、林さんも実行委員会のメンバーとして加わった。「平和への思いで個人がつながり、大きなうねりとなっていくのを感じた貴重な体験」と振り返る。
 林さんらがフェスタで提案している企画は、9条から連想する「平和」「人権」「家族」「命」「地球環境」の五つのテーマで、自分の思いを表現する「未来への主張(仮題)」だ。歌、漫才、落語、演劇、詩、紙芝居……。どんな表現の仕方でもいい。「会場の参加者に思いを伝えることにこだわってほしい」。15歳以上が対象で、県内の高校や大学にも参加を呼びかける予定だ。

   ◇   ◇

 越前市・大虫地区の住民でつくる「大虫地区・憲法九条の会」は5月に発足。昨秋から準備にかかわってきたメンバーの一人の坂岡嘉代子さん(61)は、フリースクール「はぐるまの家」(同市大虫町)の代表を務める。非行歴のある子どもや不登校の子どもたちが共同生活を営みながら、和太鼓の演奏などに取り組んでいる。
 90年に同スクールを設立して以降、かかわってきた多くの子どもが「一番ほしいもの」に「家庭」をあげる。暴力や貧困に囲まれ育ってきた子どもたちとともに「小さな平和」を模索する毎日。「9条だけは子どもたちに残したい」という思いが強い。
 坂岡さんが最近、特に気になっているのは、子どもたちの自己肯定観の低さだ。「生死の重さを感じられない子どもが社会に出て、軍隊に入る選択肢があれば、どのような行動をとるのだろうか」と思い悩む。
 「貧困や格差など多くの問題がある社会で、9条は子どもたちの命を守ってくれている。参院選では、私にとって他の問題と比較が出来ないくらい大事な争点です」

   ◇   ◇

 5月3日の憲法記念日。月刊誌「世界」の岡本厚編集長の講演会が、福井市のフェニックス・プラザであり約700人が参加した。
 演題は「戦争しない国に向けて、いま出来ること」。日本でも所得格差の広がりが米国並みとなり、「希望のもてない現状を変えてほしいという閉塞(へいそく)感の中で、具体的にどう変えるのかを考えないまま、改憲が『現状打破』ととらえられてしまう。格差の縮小に取り組み、9条を守ることが世界では大きな支持を得ている」と訴えた。
 県内各地にある「九条の会」27団体が共催で開いた。「九条の会・ふくい」の事務局で元農協職員の屋敷紘美さん(63)は講演会を準備した一人だ。昨年5月に同会が発足後、ホームページに週1?2回のペースで「事務局日誌」と題し、9条や平和に対する思いを書き込んできた。
 屋敷さんは「今大切なことは9条を守ることで一致する人たちがお互いを尊重しながら議論すること」と話す

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