東京電力の管理はあまりにずさん

柏崎・刈羽原発で、中越沖地震の時、核燃料プールの水が作業員にかかっていたことを東京電力が3週間たって公表。

発表が遅れたことについて、東京電力は、「ヒアリングに時間がかかった」と言っていますが、当日、管理区域退出にあたって放射能汚染の検査をしているのだから、ヒアリングが終わるまで分からなかった、などということはありうるはずがありません。それとも、退出時の検査は、あとで調査しなければならないほど、いい加減だったのでしょうか?

なんにせよ、肝心の原子炉内の安全管理が下請け、孫請けまかせという実態が問題です。

柏崎原発で作業員に放射能の水かかる、3週間たって公表(読売新聞)
原発作業員、核燃料プールの水かぶる 中越沖地震時(朝日新聞)

で実は、東京電力は、作業員のゴム長靴が行方不明になっていたことを、これまた3日に明らかにしていた。このときは、「近くに置いてあった」と説明しているが、そもそもなぜ原子炉近くにゴム長靴が置いてあったのか、非常に不可解な説明。

中越沖地震:柏崎刈羽原発1号機でゴム靴不明、炉内落下か?上中越沖地震(毎日新聞)

柏崎原発で作業員に放射能の水かかる、3週間たって公表
[2007年8月6日23時52分 読売新聞]

 新潟県中越沖地震発生時に柏崎刈羽原子力発電所の使用済み核燃料プールの水があふれた問題で、東京電力は6日、当時、1号機のプールの近くにいた作業員2人が放射能を帯びたプールの水を浴びていたと発表した。
 水で足元をぬらした作業員も1号機と6号機に数人いたという。
 東電は「全員、健康への影響はない」としている。公表が3週間後と遅れたことについて、東電は「協力(下請け)企業を通してのヒアリングに時間がかかった」と釈明している。
 東電によると、1号機で水を浴びた2人は下請け企業の男性作業員。プール脇のフロアで作業中、水が上半身や下半身にかかった。2人とも防水服と頭部を覆うマスクを着用していたという。水は床を伝って、少し離れた場所にいた数人の靴や靴下をぬらし、肌に触れた人もいたという。
 6号機でも、水で靴をぬらした作業員が数人いた。
 水を浴びた2人を含め全員が管理区域退出時の検査で、放射能が安全基準値(1平方センチあたり4ベクレル)を下回ったという。その後、体調を崩したり、病院で診察を受けたりした作業員はいないという。
 東電は地震発生時の作業員の動向について、7月26日から聞き取りを実施。発生時に放射線管理区域内にいたのは817人で、大半が下請け企業の作業員だった。うち52人は原子炉建屋内にいた。

原発作業員、核燃料プールの水かぶる 中越沖地震時
[asahi.com 2007年08月07日00時02分]

 新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原子力発電所は6日、発生時に1、6号機にいた複数の作業員が、揺れの影響で使用済み核燃料貯蔵プールからあふれ出た放射性物質を含んだ水を体に浴びていたと発表した。全身を覆う作業服などを着ていたため、人体に影響はないとしている。一方、4、6号機の原子炉圧力容器のふたを開ける装置でも油漏れが新たに見つかった。
 東電が、発生時に放射線管理区域にいた作業員817人を対象に聞き取り調査した。その結果、52人が使用済み核燃料貯蔵プールなどがある作業フロアにいた。1号機では、プールのそばで制御棒取り換え工事の準備作業をしていた男性作業員2人が、プールからあふれた水を上半身や下半身にかぶったという。
 1、5、6号機ではプールからあふれた水が作業フロアに広がり、それぞれ複数の作業員の足元までぬれた。すぐに退去して放射線量を測定したところ、いずれも法定値(1平方センチ当たり4ベクレル)を下回ったという。
 水をかぶった作業員はいずれも協力会社の社員で、病院などには行っていないという。
 一方、新たに油漏れが見つかったのは、「スタッドボルトテンショナー」と呼ばれる直径約8メートル、高さ約6メートル、重さ約40トンの円盤形の装置。原子炉の容器を開閉する際、天井クレーンで圧力容器の真上に運び、油圧で、容器のふたのボルトを締めたり、緩めたりするという。
 4号機の装置で約200リットル、6号機の装置で約24リットルの機械油がそれぞれ漏れていた。詳しい原因は分かっていないが、地震の揺れが影響したとみられている。
 東電は「装置を直さない限り、圧力容器のふたは開かない。今後の点検作業に影響が出るのは避けられない」としており、天井クレーンの破損に加え、さらに原子炉内の点検時期が遅れるのは確実な見通しだ。

中越沖地震:柏崎刈羽原発1号機でゴム靴不明、炉内落下か
[毎日新聞 2007年8月4日 東京朝刊]

 東京電力は3日、柏崎刈羽原発が新潟県中越沖地震に見舞われた際、1号機の原子炉本体(圧力容器)の近くに置いてあった作業用のゴム靴の片方が、炉の入っているプール内に落下し、もう片方は行方不明になっていたと発表した。行方が分からない靴は原子炉内部に落下している可能性もあり、水中カメラなどで捜索・回収する。1号機は当時、定期検査のため圧力容器のふたが開けられていた。
 また6・7号機共用の中央制御室で照明器具が落下した問題では、落ちたのは蛍光灯約80本などだったことを明らかにした。
 東電はこれらを軽微な問題として扱い、地震直後には公表しなかった。しかし社内での検討の結果▽靴は行方不明で、原子炉内に異物として入った可能性が残る▽蛍光灯の落下で原発の運転員が負傷した可能性もあり、耐震性の改善が必要??との理由で、これらを重要事項に格上げした。東電が重要な地震被害として公表したのは、これで72件となった。

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