民主党青木愛派選挙違反 小沢秘書関与か

選挙公示前に、政治活動用のポスターを立てることはまったく自由(もちろん、公有地や無断に私有地に立てるのはダメですが)。そのためにお金を払うことも、どうかとは思いますが、それ自体は違法行為ではありません。

しかし、選挙公示後に、お金を払って選挙活動用ポスターを立てさせたとしたら、やっぱり公選法違反でしょう。「単純労務」というのは、ちょっと無理ですね。選挙活動用ポスターを張り出す作業というのは、どこからどう考えても、支持を呼びかける運動。お金を払って運動をやらせるのは買収です。

青木愛氏派選挙違反、小沢氏秘書が報告受け「違法でない」(読売新聞)
小沢氏秘書、立件へ詰め 青木愛議員派の選挙違反事件(朝日新聞)

もし、本当に「違法ではない」と答えていたのであれば、「積極的な関与」の意図はなくても、関与したことは間違いありません。秘書が「ダメだ」と言えば中止したはずだということになれば、「積極的な関与はなかった」という主張自体が成り立たない可能性もあります。

青木愛氏派選挙違反、小沢氏秘書が報告受け「違法でない」
[2007年8月30日13時45分 読売新聞]

 参院比例選で当選した民主党の青木愛氏陣営が、業者に依頼して公示後に選挙ポスター付きの看板を設置した選挙違反事件で、民主党・小沢一郎代表の政策秘書が事前に選挙事務所スタッフから報告を受け、内容を把握していたことが30日、わかった。
 千葉県警では、秘書の関与についても慎重に調べている。
 今回の事件では、印刷会社社長島正彦容疑者(50)(千葉市稲毛区)が、本来は無報酬で行われなければならない選挙ポスターを張った看板の設置業務を数百万円で、看板設置会社社長鷲尾練太郎容疑者(38)(千葉県酒々井町)に依頼したなどとして、両容疑者が公選法違反容疑(利害誘導)で逮捕されている。
 県警の調べや関係者によると、選挙事務所では6月上旬、秘書の指示を受け、同氏の名前入り政党ポスター看板を公示前に設置し、公示後に選挙ポスターに張り替えることを立案。事務所側は千数百万円で島容疑者の会社に業務を発注した。
 しかし、看板が自治体に相次いで撤去されたため、6月末になって秘書が看板設置中断を指示したという。
 事務所のスタッフはその後、業者に依頼して、残りの看板千数百本に選挙ポスターを張り付けて設置することを計画。電話などで秘書に計画を報告し、秘書も「違法ではない」と答えたという。
 これまでの調べに対し、島容疑者は、立件対象となった公示後の看板設置に関しては事務所独自の判断だったと供述している。陣営関係者によると、秘書は「自分は了承しただけだ」と話しており、積極的な関与を否定しているという。
 青木氏は2005年の衆院選で、千葉12区から立候補して落選。その後、小沢代表の秘書を務めていた。

小沢氏秘書、立件へ詰め 青木愛議員派の選挙違反事件
[asahi.com 2007年08月30日07時16分]

 7月の参院選比例区で当選した民主党の青木愛氏陣営による公選法違反事件で、報酬を支払う約束をして選挙運動用ポスターを張った看板数千本を立てさせたとして利害誘導容疑で千葉県警に逮捕された印刷会社社長が、看板設置は小沢一郎・民主党代表の政策秘書(45)の指示だったと供述していることがわかった。県警は、2人が頻繁に電話でやりとりしていた事実も把握しており、秘書の共犯容疑での立件を視野に詰めの捜査を進めている。
 県警は24日、印刷会社「集賛舎」社長島正彦容疑者(50)と看板会社「ダイニチ」社長鷲尾練太郎容疑者(38)を逮捕。公示前日の7月11日ごろ、島容疑者が鷲尾容疑者に、青木氏の選挙運動用ポスターを張った看板数千本を県内を中心に立てるように依頼し、1本につき500円の支払いを約束した疑い。
 公選法は、車の運転など単純な労務や選挙カーの乗員ら特定の運動員については報酬の支払いを認めている。しかし、県警は、今回はこれらの例に当たらず本来は無償で行われるべきだったと判断。報酬の支払先が会社で、その契約関係を利用した点が利害誘導に当たるととらえた。
 これまでの調べで、島容疑者と秘書は6月下旬?7月上旬、看板の立て方や本数、報酬額などについて電話などでやりとりをしていた疑いが新たに浮上した。これに先立つ6月5日には、青木事務所側と島容疑者側とで政治活動用ポスターを張った看板を立てる契約を結んだ際にも、秘書が立ち会っていたとされる。
 調べに対し、島容疑者は、秘書の指示を受け、看板設置の指示文書を作ったことを認めているという。県警は、島容疑者が下請けのダイニチ側に7月11日ごろにファクス送信した文書も押収した。
 関係者によると、看板設置期間を公示後の7月13日から下旬までとするほか、報酬を支払う約束なのに「ボランティアという認識でお願いします」などと依頼する別の文書もあったという。
 県警は、陣営での秘書の役割や看板設置への関与について、関係者から事情を聴くとともに、押収資料を分析している。
 陣営関係者によると、秘書は、看板について陣営幹部から相談を受けて了承していたが、「利害誘導に当たらないよう注意しており、公選法違反には当たらない」と話しているという。
 青木氏は03年の総選挙に千葉12区から立候補して敗れたが、比例区で復活当選。05年の総選挙で落選した後、小沢代表の秘書も務めた。
 今回の参院選比例区で、民主党候補では3位にあたる29万7034票を獲得。青木氏の擁立は党本部が主導していた。有力候補としてこの政策秘書が送り込まれ、選挙対策にあたっていたという。

青木愛・参院議員派の社長2人を逮捕、看板設置で報酬容疑(読売新聞)

青木愛・参院議員派の社長2人を逮捕、看板設置で報酬容疑
[読売新聞 2007年8月24日(金)23:49]

 千葉県警捜査2課は24日、7月の参院比例選で当選した民主党・青木愛氏(42)の支援者の男2人を公職選挙法違反(利害誘導)の疑いで逮捕した。
 逮捕されたのは、千葉市稲毛区小仲台、印刷会社社長島正彦(50)と、千葉県酒々井町東酒々井、看板製作会社社長鷲尾練太郎(38)の両容疑者。調べによると、島容疑者は参院選公示前の7月11日、鷲尾容疑者に対し、青木氏の選挙運動用ポスターを張った看板数千本を計数百万円の報酬で公示後に設置するよう依頼し、鷲尾容疑者は請け負った疑い。公選法は選挙運動に際し、報酬を約束することなどを禁じている。島容疑者は逮捕前、読売新聞の取材に対し、「犯罪にはあたらないと思っている」と話していた。

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