今週の「九条の会」(9月30日まで)

全国各地の「九条の会」の活動を、インターネットを流れるニュースからピックアップしました。

県民大会へ広がる連帯/姫路でもビラで訴え
[沖縄タイムス 2007年9月28日(金) 夕刊 7面]

 「教科書検定意見撤回を求める県民大会」に連帯、兵庫県姫路市内で憲法九条を守るために活動している各団体が大会当日の二十九日と三十日、姫路駅前などで教科書検定問題や「大江・岩波沖縄裁判」について訴えるビラを配布と署名活動を行う。はりま文化9条の会の泥憲和さん(53)は「これは沖縄だけの問題ではない」と、意気込んでいる。
 泥さんはインターネットを通じ県民大会開催を知った。「沖縄では県民が一体となって大会に取り組んでいる。戦争の記憶が色濃く残っている沖縄。同じ日本人として、知らないことはおかしい。検定の先には改憲も見え隠れする」と指摘した。
 市内で活動する各団体に声を掛け、県民大会への連帯を決定した。活動に加わる姫路空襲を語り継ぐ会の高井今夫事務局長(56)は「『集団自決(強制集団死)』や南京大虐殺などの教科書問題は、九条の骨抜きにつながる。沖縄と本土ではいつも温度差があるが、同じ日本人として史実を共有していく必要がある」と、力強く語った。

イベントひょうご:講演会
[朝日新聞 兵庫:播磨版 2007年09月28日]

◆はりま宗教者九条の会「非暴力ワークショップ」 29日午後1時半、姫路市地内町の船場御坊本徳寺。個人や組織、国家間で暴力に訴えない紛争解決についてNGO「トランセンド研究会」の奥本京子さんが講演する。無料。問い合わせは姫路五軒邸教会。

「私の戦争体験」を聞くつどい:「憲法9条守りたい」 元音楽教師語る 鳴門/徳島
[9月27日15時1分配信 毎日新聞]

 鳴門市大麻町桧の賀川豊彦記念館でこのほど、平和について考える「『私の戦争体験』を聞くつどい」が開かれた。「バンドー9条の会」準備会が開催。近くの元音楽教師、新川清さん(77)が「終戦で刻まれた私の平和への願い」と題して体験を語った。
 新川さんは1944年、山口県防府市にあった海軍航空基地へ入隊した。戦局が悪化し、神風特攻隊ができたころ。航空兵を志したのに飛行機を見ることもなく、体罰を受け続ける日々は「刑務所か」と思うほどだったという。
 戦後、新川さんは特攻で息子を亡くしたお遍路の女性と知り合った。飛行機が上空を通過するたびに、雲に手を合わせる姿に感銘を受け、「雲よ還れ」という歌を作詞作曲。「『撃ちてしやまん』といった言葉が使われる時代が、二度と来ないよう念じている。憲法9条を守り続けていきたい」と締めくくった。
 同準備会は5月から活動を開始。互いの戦争体験を伝え合うなどの活動に取り組んできた。来月21日には、「バンドー9条の会」を発足させる。【深尾昭寛】

マスコミ懇談会:権力の言論統制阻止へ 50人参加――おおいた9条の会/大分
[9月19日16時1分配信 毎日新聞]

 「マスコミ懇談会イン大分?今、マスコミに望むこと、期待すること」がこのほど、大分市府内町1のコンパルホールであり、市民やマスコミ関係者ら約50人が参加した。
 昨年5月に発足した「おおいたマスコミ9条の会」主催。国民投票法の成立など改憲の動きが具体化する中、市民が抱くマスコミへの期待や希望について意見交換し、権力の言論統制を阻止する共通認識を持つのが狙い。
 薬害問題解決と被害者救済の活動をしている徳田靖之弁護士は、戦地で結核を患い病死した父親が、当時2歳だった自分を抱きかかえてくれたことを思い起こし「2歳の息子を残し逝った父の無念を感じながら育った。憲法九条は父の無念の上の結晶」と訴えた。さらに「マスコミは『いつも同じことばかり』と言われることを恐れず、九条がなぜできたのかと問い続けること、戦争は悪だと否定し続けることをやめないでほしい」と語った。
 また、宗教者九条の会の日野詢城代表は「日出生台の米軍演習反対の行動をする際、後ろでマスコミの人が取材していることが力になる。記者の後ろに読者がいるというプレッシャーが少人数の反対行動を可能にしている」とした一方で、「戦争責任などについて90年代後半と2000年代前半ではメディアの扱いの違いを感じる。政府に対してノーと言える記事を自信を持って活字にしてほしい」と話した。
 マスコミ側からは大分合同新聞社OBの梅木秀徳さんら2人が発言。梅木さんは「(マスコミには)情報を一方的に送りっぱなしにして読者や視聴者に判断を委ねていること、金と権力に弱いという大きな二つの規制がある。今こそ、マスコミが平和憲法とは何かを真剣に考えなければならない」と語った。【金秀蓮】

中国語で護憲パフォーマンス/箱根
[神奈川新聞 2007/09/19]

 憲法問題に取り組む箱根町の住民団体「箱根九条の会」は十五日、同町元箱根の芦ノ湖の港、観光船船着き場付近で中国語などによる護憲パフォーマンスを行った。
 同会では、箱根は台湾など海外からの観光客が多いことから、日本語だけでなく中国語によるパフォーマンスも企画した。
 パフォーマンスは、模造紙を使った横断幕(横幅約七メートル)に「平和主義を世界中に広めよう」のメッセージを中国語に訳して記した。日本語による「憲法九条を守ろう」の横断幕とともに、会員九人が手分けして持ち、観光客らに訴えた。
 この目立つパフォーマンスに、台湾や中国からの観光客が近づき、活動に飛び入り参加して記念撮影。一方で「平和は大切です」と、活動に賛同する声もあった。
 同会の国貞昭治事務局長は「外国語によるパフォーマンスを通じ、平和主義を世界に広めていきたい」と話していた。

身近から「命」守り「9条」守る
[朝日新聞:石川版 2007年09月17日]

 「九条の会・七尾」(高瀬英美枝代表)の活動が10月で3年目に入る。会では今月30日に発足2周年記念集会を開き、平和への熱いメッセージを発信する。
 立ち上げメンバーの一人で副代表の七尾市栄町の古田励子さん(64)=写真=は「60人でスタートし、会員は今80人を超えました。『戦争反対』『9条を守ろう』とは言っても、大きなことをしようというのではなく、小さなことをていねいにやり続けることが大事なんです」と話す。
 高校の国語の教師歴30年。この間、女性解放運動に携わり「命」について考えを深めてきた。
 「女の問題で言えば、男女平等とは言いながら現実はまだまだ。何より女の心を無視する社会を変えないと。戦争も同じ。だって弱い者は殺していい、というのが戦争でしょ」
 マザー・テレサを敬愛している。彼女の言葉にふれると「涙が出てくるから不思議」と語る。「悲惨を作り出さない。苦しんでいる人に、マザー・テレサがそうであったように、私も手を差し伸べないと」
 夫は市議の秀雄氏。「私たちは同志のつながり」。3人の子の母は最後に「私たちは、だまされてはならないのです」と結んだ。
 学習会やピースウオークへの参加、国民投票法反対街宣活動など、会の活動は活発だ。30日の記念集会ではジャーナリストの斎藤貴男氏が「平和と平等をあきらめない」と題して講演する(午後1時半から、七尾市小島町のワークパル七尾。無料)。

「戦争放棄」アピール・九条の会が連だこ揚げる
[東武よみうりウェブ版 とーよみnet 2007/9/17]

  9月9日9時9分、「憲法9条は日本の誇り、世界の宝」と書いた連凧が越谷市の葛西用水の土手の空にあがった。主催は越谷9条の会(代表は石河秀夫氏等3名)。
 全国の9条の会が、9の字にちなんだこの日時に、各地で思い思いの趣向を凝らしていっせいに行なうイベントの一環。
 越谷ではもちろん、全国的にも初めての試み。
 「凧は一つだけではなかなかあがらないが、いくつもつながると少しの風でもあがります。賛同の輪の広がりを求める私たちの運動と同じです」とあいさつに立った同会の吉田健治さん。
 「活動には参加しなくても、ただ、賛同して下さればいい」と石河代表。「戦争をしない国だという姿勢を貫けば武力紛争には巻き込まれないはず」と語る。
 越谷の同会は地元の凧揚げ名人逆井文男さんの協力を得て連凧あげを行なうことになったもの。
 同会は、夏にはとうろう流しを行い、秋には文教大学学園祭で戦時中の食事の試食会を含む催しを企画している。
 9条の意義を呼びかける運動は更に続く。

風船とばして「九条守ろう」 松本の病院でアピール
[信濃毎日新聞 2007年9月10日(月)]

 憲法九条の大切さをアピールしようと、メッセージを付けた風船を飛ばす集いが9日、松本市巾上の松本協立病院であった。「9」のそろう日時に合わせた全国の「九条の会」による統一行動。同病院九条の会などの呼び掛けに、職員や家族ら約百人集まり、午前9時9分、青空に風船を放ち平和を祈った。
 赤、青、黄色などカラフルな風船約600個を用意。水に溶ける紙で作ったカードに「九条を守ろう」「子供たちの未来を明るく」などと手書きし、ひもの先に結び付けた。参加者は「3、2、1…」と声を合わせてカウントし、舞い上がった風船は微風に乗って北西の空へと消えていった。
 呼び掛けの代表を務めた同病院の具志堅進院長(52)は「普段の生活が大変で、憲法問題を意識しない人もいる。自分の問題として考える仲間を増やしていきたい」と話していた。

9月9日9時9分、各地で「九条守れ」
[北海道新聞 2007年9月10日]

 九月九日午前九時九分に憲法九条を守る行動をしようとのイベントが、全国の市民団体によって一斉に行われた。「九条連だこ」や「平和の鐘」など、それぞれの形で護憲への思いを込めた。戦争をしないための選択・9条を考える道南の会(函館、前田健三代表)の呼び掛けに、全国の千を超す団体が賛同して実現した。
 同会では午前九時九分、函館・五稜郭公園で花火九発を打ち上げた後、約百人の参加者が憲法前文と九条を朗読。プラカードを手に、市内を練り歩いた。空き店舗に「憲法カフェ」も出店し、市民らが午後九時九分まで、尺八などの生演奏を聴きながら、九条のあり方を語り合った。
 札幌市中央区の大光寺でも、くらしの九条の会(深沢敦子代表)などの二十五人が、黙とうに続いて一人ずつ境内の鐘を突いた。小学三年の娘と訪れた同市北区の主婦佐藤京子さん(44)は「この子が大人になっても、平和が続くようにとの願いを込めた」と話した。道内では帯広や小樽でも署名活動などが行われた。
 埼玉県越谷市の元荒川土手では、越谷九条の会が「憲法九条は日本の誇り世界の宝」と書いた連だこを揚げた。五十センチ四方、三十枚続きで地元の名人の指導で作った。
 午前九時九分にゆったりと舞い上がると、集まった約四十人から歓声が起きた。
 道南の会の森越清彦事務局長は「個人でも気軽に参加し、九条を考えられる機会となるよう、来年も続けたい」と話していた。

9月9日9時9分 9条の『祭典』 平和行進など 60団体、各地で一斉行動
[東京新聞 2007年9月8日 夕刊]

 戦争放棄や戦力不保持をうたった憲法九条を堅持しようと、九条の意義などを訴える「『9条を守れ!』全国一斉行動」が九日、午前か午後の九時九分に合わせて各地で行われる。北海道函館市の市民団体「戦争をしないための選択・9条を考える道南の会」が呼び掛け、各地の「九条の会」など約六十団体が参加、平和行進などを行う。
 九月九日九時九分としたのは「九(条)」にこだわる姿勢を強調するため。道南の会は函館・五稜郭公園で午前九時九分、花火九発を打ち上げ、一斉行動の開始を宣言。参加者全員で憲法前文と九条を朗読した後、徒歩などで市内を行進する。
 夜には、歴史的な建造物が残る西部地区で市民に飲み歩いてもらうイベント企画「バル街」に「憲法カフェ」を出店。午後九時九分に「九条に乾杯」と叫んで乾杯する。
 長野県岡谷市の「岡谷九条の会」は午前九時九分に地元の公園で、平和を願いながら思い思いに歩く「ピースウオーク」をスタート。鹿児島市の「9条ランナーズ」は朝から市内を走り午前九時九分のゴールを目指す。

9月9日午前9時9分に「九条守る」行動 全国1000団体
[北海道新聞 09/08 14:06]

 九月九日午前九時九分に、全国で一斉に憲法九条を守るための行動を起こそうと、函館の市民団体が呼び掛けたのに対し、道内外の千を超す団体に賛同の輪が広がっている。当日は各地で署名や集会を行い、九条改正反対の声を上げる。
 呼び掛けたのは、函館に事務局を置き、渡島・桧山の約三百五十人がメンバーになっている「戦争をしないための選択・9条を考える道南の会」(共同代表・前田健三弁護士)。「護憲の波を全国的に広げたい」と初めて企画、六月にホームページやファクスで呼び掛けた。
 これまでに、全国の平和、教育、医療分野など千以上の団体が賛同を表明。九日午前九時九分に合わせての街宣活動などのほか、「平和の鐘」を鳴らす(富山県の憲法9条ファンクラブ@高岡など)、「九条は日本の誇り」などと一文字ずつ書かれた連だこを揚げる(埼玉県の越谷九条の会)といった催しもある。
 道内では、札幌や小樽など五十以上の団体が同調。九条堅持を求めて帯広市街地を歩く「ピースネット十勝」事務局の山中輝康さんは「安倍首相が退陣しない理由の一つに、改憲を実現させたいとの思惑があるはず。全国の団体と連帯し、改憲を阻止したい」と話す。
 道南の会は、午前九時九分に函館・五稜郭公園で、花火九発を打ち上げた後、参加者と憲法の条文を朗読。午後九時九分まで、市内で講演会や音楽演奏会を開く。森越清彦事務局長は「来年以降も継続し、憲法記念日とは別に、九条を考え大切にする日にしたい」と話している。

歌って踊って 平和訴え
[朝日新聞:マイタウン石川 2007年09月08日]

 歌や朗読、踊りなどの表現を通じて憲法9条の大切さや平和を訴える催し「いしかわピース9フェスティバル」が9日、金沢市大和町の市民芸術村で開かれる。改憲論議が活発化する中、実行委は「『表現』を武器にして、力を抜いて広く受け入れられやすい形で、平和や自由を保障している憲法の大切さを伝えたい」と意気込んでいる。

◆6時間140人 多彩な表現◆

 催しが企画されたのは今年2月。昨年、憲法改正を目指す安倍政権が発足して改憲論議が高まっていた。「受け入れられやすい文化を軸に広く呼びかけられないか」という発起人らの思いから、合唱団や劇団などに呼びかけ、約40の個人やグループが賛同した。
 フェスティバルはステージ部門と展示部門で構成。ステージでは午前10時から6時間にわたり、合唱や紙芝居、腹話術、和太鼓、ゴスペル、詩の朗読、バンド演奏など多様な表現で憲法9条や平和の大切さを伝える。140人を超える出演者や観客全員で「鳩(はと)は平和を運ぶ鳥、九の鳥と書くのだから」などと9条の大切さをうたう歌「ピースナイン」の合唱と踊りも予定している。
 展示部門では、戦時中に国民学校1年だった少女が書いた絵日記、フランス語やタイ語訳、ハングルの「はだしのゲン」、短歌、川柳、写真、詩などが並ぶ。
 実行委は「様々な文化活動を『武器』に、護憲の大切さを考える機会を広げたい」と話している。参加費は一般千円、小中高校生や障害者、介助者は500円。(山中佳芳里)

【石川憲法会議・板坂事務局長】
◇「九条」をより身近に◇

 実行委で裏方を務める石川憲法会議の事務局長板坂洋介さん(63)=金沢市城南2丁目、写真上=は企画を持ちかけた一人だ。
 憲法9条を守る立場の人たちでつくる「九条の会」の関連グループは県内に80ほどあるが、集まる機会は少ないという。9条に関する集会で知り合う人の多くが歌や演劇などの活動をしていることを知り、「手つなぎの場」としてこの企画を思いついた。
 憲法や平和の大切さを意識したのは大学生時代。東京五輪開催で盛り上がる東京の3畳一間の下宿で、学生仲間と民主主義について議論したことが土台になった。
 「人間と人間のやりとりがある仕事を」と38年間、高校の社会科教諭を務めた。だが「平和憲法を十分伝えきれていない責任を感じる。生徒に身近なものとして受け止めてもらえなかった」という思いが今も残る。
 理性を持つ人間が知恵を出しあえば争いのない世界が来る。そんな理想が憲法に込められていると感じる。9日は、南京大虐殺のあった地に咲くとされる花にちなんで命名された「紫金草合唱団」の一員として反戦歌「死んだ男の残したものは」などを歌い、訴える。(門脇広和)

【演劇人協会・中條会長】
◇「声高」やめ文化の力◇

 実行委員長でかなざわ演劇人協会会長の中條薫さん(75)=金沢市窪3丁目、写真下=は「身近な文化活動には気持ちを一つにする力がある。声高な押しつけの主張より、そうやって日本に護憲の輪を広げていければうれしい」と、催しに期待を寄せる。
 憲法公布時の記憶はない。興味はなかった。だが戦後間もない高校時代、「米軍に帰ってもらわないと日本は独立できない」と、素朴な疑問を教師にぶつけた。教師は「国の方針だ。静かにしとれ」。社会の矛盾に目を向ける原体験の一つになった。
 大学時代には、後の全国的な基地反対運動の先駆となった内灘試射場の反対運動に携わった。卒業後は大学闘争から退き予備校講師に。思いは、戦中に見た無声映画をきっかけに芽生えた表現への道に向かった。
 30年前に市民劇団「演劇アンサンブルかなざわ」を立ち上げ、自ら演じた。20年前に脳卒中で倒れ、思うように声が出なくなったが、演出中心にかかわり続ける。
 舞台では、徴兵され、23歳で戦死した詩人竹内浩三の詩を仲間と朗読する。「骨はききたかった 絶大な愛情のひびきを」(骨のうたう)。平和への思いが重なるという。(谷康弘)
     *   *   *   *   *
 この記事は3日から7日まで、朝日新聞金沢総局でインターンシップ(就業体験)をした金沢大の学生3人が取材を担当しました。

「9条」考える契機に 30日、福井で平和フェスタ
[福井新聞 2007年9月3日午前10時56分]

 憲法九条をテーマにした「市民がつくる福井平和フェスタ2007」が30日、福井市のアオッサで開かれる。「平和憲法」が歴史的な岐路に立つなか、市民による未来への主張や戦争体験の発表、討論会、映画上映など多彩な企画を通して、県民に憲法問題を考える契機にしてもらう。
 先の国会で憲法改正手続きを定めた国民投票法が成立。「平和主義」をはじめ、戦後日本の羅針盤の役目を果たしてきた憲法の改正が政治スケジュールの中に盛り込まれつつあるなか、「支持政党や所属団体の枠を超え、平和を守るという1点で結集しよう」と、県内のNGO(非政府組織)で活動する市民や弁護士、大学教員らが呼び掛け人となり実行委を組織、企画した。
 実行委事務局の水上賢市さん(54)=坂井市=らが、1月からビラやラジオで参加を募り、集まった市民グループや個人が15の企画を立てた。
 福井市の会社員、林照翁さん(50)は「平和」「地球環境」「人権」「家族」「命」をテーマに自作の歌や漫才、演劇、詩の朗読などでそれぞれ自分の考えを表現してもらう「未来への主張」を企画。林さんは「単に九条を守るというだけでなく、さまざまな思いの人に集まってもらいたい」と話し、高校生以上の参加を募っている。
 福井市九条の会は、会員が戦争体験の語り部となり平和の尊さを訴える。弁護士が改憲論議のポイントを議論する「徹底討論!9条改憲」、福井空襲で投下された焼夷(しょうい)弾の実物や焼け跡の写真の展示、長崎の被爆者の講演、紙芝居朗読、子ども映画の上映、フリーマーケットなどもある。
 また、「憲法と”こころ”の関係を考える」と題し大阪の帝塚山学院大教授の精神科医、香山リカさんが特別講演。15日から21日にはプレ企画として、朝鮮戦争をテーマにした韓国映画「トンマッコルへようこそ」を福井市のメトロ劇場で上映する。
 問い合わせは、実行委の林さん。

憲法9条テーマに書展 大林義典さんの40点
[神戸新聞 2007/09/02]

 憲法九条などをテーマにした書を通し、平和を訴える「九条書展」が一日、西宮市民会館(同市六湛寺町)一階のギャラリーアミティで始まった。(山下智寛)
 同展は「憲法九条を守り、食卓に豆腐があるささやかな楽しみを孫子の代まで」などと掲げて活動する「とうふ連九条の会」が企画。同会の依頼を受けた同市職員で、西宮書道協会理事の大林義典さん(58)の作品約四十点を展示している。
 九条の条文を題材にした「憲法九条」や、数字の9を左右対称に並べハート型にした「九」などで、平和への思いを筆に込めて書き上げたという。大林さんは「墨から伝わってくる平和への思いを感じて、憲法九条や平和について考えてもらいたい」と話していた。
 三日まで。入場無料。午前九時-二日午後七時。三日は午後五時まで。

平和の尊さ、住民ら再認識 京丹波 残留孤児の女性が講演
[京都新聞 2007年8月19日(日) ]

 京丹波町9条の会(沢田誠喜代表)が19日、京都府京丹波町須知の道の駅「丹波マーケス」で平和学習会を開いた。参加した約40人が、中国残留孤児の奥山イク子さん(74)=京都市伏見区=から終戦間際や残留後の苦難を聞き、戦争の実態や平和の尊さを再認識した。
 奥山さんは12歳の時、満蒙開拓団だった一家と満州で生き別れ、中国人に預けられた。1990年に永住帰国後、帰国者のための日本語教室を立ち上げるなど、残留孤児を支援。中国残留孤児訴訟の京都訴訟原告団長も務める。
 奥山さんは「せめて老後はすこやかに 中国残留日本人孤児の思い」と題し話した。終戦間際、満州から帰国を試みた時の体験として「炭坑の浴槽に残った水でご飯を炊き、土間に草を敷き、むしろを布団代わりに山中で寝た。木の葉や草も食べ、雨でぬかるんだ道を何日も歩き続けた」と、死に物狂いで逃避行した様子を紹介した。
 また残留後「中国人の養父母に5000元で、家畜同然に身売りされた。『日本人』とののしられ、鶏や豚の餌を食べさせられ、朝9時から夜8時まで働かせられた」と中国での暮らしを告白した。
 今後について「残された人生は長くない。普通の日本人として人間らしく暮らしたい」と訴え、「国はわたしから青春も国籍も奪った。戦争がなければ満州へも行かなかったし、家畜のように売り買いされることもなかった。(わたしの人生は)すべてが血と涙の歴史。戦争による悲劇を繰り返してはならない」と涙ながらに語った。
 会場では目頭を押さえながら聞き入る人の姿もみられた。

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