浜岡原発差し止め訴訟で住民の請求却下の地裁判決

東海地震の推定震源域のど真ん中にある浜岡原発の運転停止を求めた住民訴訟で、静岡地裁は原告の請求を棄却する判決。

判決は、現に浜岡原発でいろんなトラブルが起こっていることなども無視して、住民側訴えについて、あらゆる点で中部電力側の主張を認めたもの。そこまで安全だというのなら、ぜひ裁判長には、浜岡原発の隣りに住んでいただきたいものです。

浜岡原発の運転停止認めず 静岡地裁「耐震性は確保」(中日新聞)

浜岡原発の運転停止認めず 静岡地裁「耐震性は確保」
[中日新聞 2007年10月26日 夕刊]

 中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)が東海地震に耐えられるかを争点に、市民団体が1?4号機の運転差し止めを求めた訴訟の判決が二十六日、静岡地裁であった。宮岡章裁判長は「中部電力が想定する東海地震の大きさは科学的根拠に基づいており、原子炉の運転によって原告らの生命、身体が侵害される具体的危険性は認められない」として原告の請求を棄却、並行審理された仮処分申請も却下した。市民団体は控訴し、仮処分についても東京高裁に即時抗告した。
 判決理由で、宮岡裁判長は「想定東海地震に関する中央防災会議のモデルは科学的根拠に基づいている」と指摘。「中電が定めた、最大の地震が起こす揺れの基準地震動は妥当で、設計上の安全余裕は十分に確保されている」と述べた。
 柏崎刈羽原発で想定を二・五倍上回る揺れを観測した七月の新潟県中越沖地震の後でもあり、原発の耐震性に対する司法判断が注目されたが、仮処分の決定理由で、トラブルを起こした柏崎刈羽原発についても、炉心溶融などの重大事故は防止され、安全性は確保されていたと述べた。
 訴訟の争点は(1)中電が想定した地震の規模(2)原発の耐震性(3)老朽化による強度低下?の三点。
 判決は地震の規模について「十分安全側に立った想定がされている」と妥当性を認定。「揺れが大きな、より厳しい条件を想定すべきだ」と主張していた原告側の訴えを全面的に退けた。耐震性については「余裕を持って設計されており、想定に近い揺れに襲われても直ちに耐震安全上、問題が生じるものではない」とした。昨年九月の国の耐震指針の改定についても「耐震安全性の向上を求めたもので旧指針に基づく安全評価を否定するものではない」と旧指針の信頼性を認定。1?4号機は新指針に照らした国の安全確認を終えていないが「耐震安全上、問題はない」と判断した。
 老朽化への対策についても「機器のひび割れなどを事前に予測し、部品を交換して安全性を確保することは可能で、合理的」とした。
 原発の運転や設置をめぐる訴訟で住民側が勝訴したのは、〇三年一月の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の設置許可無効(最高裁で破棄)と、昨年三月の北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の運転差し止めの二例だった。

 <浜岡原子力発電所> 中部電力が唯一の原発として静岡県御前崎市に建設し5基ある。1?4号機は沸騰水型、5号機は改良型沸騰水型で1976年から2005年にそれぞれ営業運転を始めた。総出力は約500万キロワットで国内原発では東京電力柏崎刈羽原発に次いで2番目。1号機は01年、2号機は04年から定期点検を理由に稼働停止中。4号機も今年9月から定期点検に入り現在稼働しているのは3、5号機。

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