中南米の貧困人口が90年以来最低に

中南米というと、貧富の格差の大きいことで知られていますが、国連の調査で、中南米で貧困人口、貧困率ともに90年代以来最低となったことが明らかに。

中南米の貧困率の推移(1980-2007年)
中南米の貧困率の推移(1980-2007年)

中南米の貧困縮小 経済成長・所得再分配を反映(しんぶん赤旗)

国連中南米カリブ経済委員会(ECLAC)のプレスリリースはこちら↓。
Region Is On Track to Fulfil the Millennium Development Goal of Reducing Extreme Poverty By Half

こちら↓は、中南米の貧困人口・貧困率の変化とECLACのリポートの要旨(どちらもPDFファイルが開きます)。
Chart. Latin America: Evolution of Poverty and Indigence, 1980-2007
Presentation by ECLAC Executive Secretary, José Luis Machinea

中南米の貧困縮小 経済成長・所得再分配を反映
極貧人口 90年比ほぼ半減
[2007年11月18日 しんぶん赤旗]

 国連中南米カリブ経済委員会(ECLAC)は15日、「極貧を半減する国連ミレニアム開発目標の達成へ順調に向かっている」と題する声明を発表し、この地域の貧困人口、率とも1990年以来最低となったことを明らかにしました。前進が著しいのは、新自由主義からの脱却を掲げるアルゼンチンとベネズエラです。(メキシコ市=松島良尚)

国連機関が発表

 声明は「2007年ラテンアメリカ社会概観」の発行に伴って発表されました。
 声明によれば、06年に1500万人が貧困から脱出し、貧困人口は1億9400万人で、36.5%。前年より3.3ポイント減少しました。貧困人口が2億人を割ったのは90年以降初めて。貧困人口に含まれる極貧人口は7100万人(前年比1000万人減)、13.4%(同2ポイント減)です。
 「貧困」とは必要なものを満足に手に入れられない水準を指します。数値は各国で違いますが、「非都市部の貧困層」では、1人当たり月32ドル(約3500円)?101ドル(約1万1100円)の収入です。
 「概観」は改善の背景として、域内で5.6%に達した経済成長のほか、平均給与が2000年以降初めて実質で2%以上、アルゼンチンやブラジル、ベネズエラなどでは3%増えたこと、社会政策などを通じた所得再分配の促進などをあげています。
 ECLACは07年の貧困率を35.1%、極貧率12.7%と予想しています。これは、1990年当時の極貧人口22.5%を2015年までに半分にするというミレニアム目標からみれば、半分の11.25%に対し9.8ポイントまで削減したことになり、目標達成率は87%です。
 声明は、「90年当時の貧困人口48.3%の半減」というさらに高い目標の設定も可能だと強調しています。
 域内でもっとも貧困削減が進んだアルゼンチンの06年貧困人口は、前年比5ポイント減の21%。経済危機の影響を強く受けた02年からみると24.4ポイント減、半分以下です。
 ベネズエラでは、05年比約7ポイント減の30.2%。チャベス政権が発足した99年当時からは19.2ポイント減です。
 ブラジルの貧困人口は05年比3ポイント減の33.3%になりました。「概観」は、1億8000万人以上という人口規模からみて、同国の前進が域内全体に与える大きな影響を強調するとともに、前進の「決定的要因」は、貧困世帯向け支援策を中心とする社会計画だと指摘しています。
 世界食料デーの10月16日、国連食糧農業機関(FAO)のグラシアノ地域責任者は、全消費量の1.4倍以上に達している域内の食料生産やこの間の経済成長のほか、社会的不平等の縮小にとりくんでいる「革新政権の急増」を今後の貧困克服の好条件として生かそうと呼びかけました。

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