ベネズエラ憲法改正は否決

ベネズエラの憲法改正案は、国民投票の結果、賛成49%、反対51%で否決。

すでにチャベス大統領も「反対派を祝福する」として、投票結果を受け入れる態度を表明。これは、皮肉なことに、ベネズエラの改革が「選挙によって国の進路を決める」という路線ですすんでいることを示す証拠にもなった。「21世紀の社会主義」をめざすベネズエラの挑戦は、新しい展開を見せることになるだろう。

ベネズエラ国民投票、「改憲」を否決(CNN)
ベネズエラで大統領権限強化めぐる国民投票否決、チャベス大統領は敗北宣言(ロイター)
ベネズエラ:国民投票、大統領の憲法改正案を否決(毎日新聞)
憲法改正案の住民投票、チャベス大統領が敗北宣言(AFPBB News)

ベネズエラ国民投票、「改憲」を否決
[2007.12.03 Web posted at: 15:12 JST Updated – CNN/AP]

 カラカス──南米ベネズエラで2日、大統領の再選制限撤廃などを盛り込んだ憲法改正法案に対する国民投票が実施された。即日開票の結果は3日未明に判明し、反対51%、賛成49%の小差で改憲法案は否決された。
 中央選管によると、全投票数は900万2439票で、棄権率は44.11%。有効投票数は888万3746票で、無効投票が11万8693票だった。
 投票結果は、Aブロックが反対50.70%、賛成49.29%、Bブロックが反対51.05%、賛成48.94%と、小差だった。
 改正法案は69条あり、大統領の再選制限の撤廃のほか、労働時間の短縮、中央銀行を大統領管轄下に置くといったものだった。事前の世論調査や出口調査などでは、賛成が優勢だった。

ベネズエラで大統領権限強化めぐる国民投票否決、チャベス大統領は敗北宣言
[ロイター 2007年 12月 3日 15:58 JST]

 [カラカス 3日 ロイター] ベネズエラで2日行われた大統領の無期限再選を可能にする憲法改正案の是非を問う国民投票で、反対票が僅差で賛成票を上回り、権力強化を狙ったチャベス大統領の試みを砕く結果となった。
 選挙管理当局者によると、反対票が約51%だったのに対し、賛成票は約49%だった。
 チャベス大統領は敗北を認めながらも、「社会主義建設に向けた闘いを継続する」との考えを表明。改革は「とりあえず」失敗したが「依然として生きている」と述べ、再び憲法改正を目指す意欲を示した。

ベネズエラ:国民投票、大統領の憲法改正案を否決
[毎日新聞 2007年12月3日 15時03分]

 【カラカス庭田学】2日投票された南米ベネズエラの憲法改正案に関する国民投票は、中央選挙管理委員会による3日未明の中間集計で反対50.7%、賛成49.29%と、反対票が過半数を占めた。選管は開票が進んでも賛否の逆転はないとしており、チャベス大統領による社会主義国家建設を明示した改憲案は否決された。
 反米左派の大統領が掲げる「21世紀の社会主義」が否定された形だ。大統領は「反対派を祝福する」と語り、投票結果を受け入れた。

憲法改正案の住民投票、チャベス大統領が敗北宣言
[AFPBB News 2007年12月03日 15:12 発信地:カラカス/ベネズエラ]

 【12月3日 AFP】大統領権限を大幅に強化する憲法改正案の是非を問うベネズエラの国民投票が2日行われたが、ウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領は開票結果を受けて同日記者会見し、敗北を宣言した。
 選挙管理委員会の発表によると、賛成票は49%で、反対票51%をわずかに下回った。大統領は「(僅差なので)悲しくはない」と繰り返し強調した。

【追記】

朝日新聞によれば、国民投票の投票率は56%だったとか。棄権が多かったところにも、この憲法改正にたいする有権者の意識があらわれているのかも知れない。

チャベス改憲案、小差で否決 「終身大統領」阻まれ打撃(asahi.com)

チャベス改憲案、小差で否決 「終身大統領」阻まれ打撃
[asahi.com 2007年12月03日21時43分]

 ベネズエラで2日、大統領の再選制限廃止などを盛り込んだ憲法改正の是非を問う国民投票があり、反米左派のチャベス大統領による改憲案は小差で否決された。「21世紀の社会主義」建設を掲げて「終身大統領」をもくろんだチャベス氏には大きな打撃になるとみられる。
 中央選管によると、改憲反対が約51%、賛成は約49%。投票率は56%。
 チャベス氏は「国民の決定を認めよう」と敗北を宣言する一方、「この星で最も進んだ改革案は生き続ける」と、これまでの方針を貫く姿勢を示した。
 改憲案は(1)大統領の任期を6年から7年に延長、1回に限られる再選を無制限に(2)中央銀行の政府管理(3)非常事態宣言の簡素化など、独裁色の濃い条項が並んでいた。
 チャベス氏は99年の就任以来、潤沢なオイルマネーで、識字教育や無料の診療所建設など手厚い貧困対策を施してきた。一方でエネルギー事業の国有化を宣言し、民放局を「反政府的だ」と放映中止に追い込んだ。
 現行憲法ではチャベス氏の任期は13年まで。選挙で負けなしだったチャベス氏の初黒星に、反チャベス派が勢いづくことは確実だ。チャベス氏に追随する形で資源の国家管理や改憲を進めるボリビアやエクアドルなどの左派政権にも影響が及ぶとみられる。

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